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稲盛和夫『実学』

2005年01月06日 22時34分50秒 | 読んだ本
稲盛和夫氏の『実学』を読みました。

経営の本です。

経営の視点から会計について説明しているので、ちょっと簿記をかじった事のある人なら、面白く読めるのではないでしょうか。

トップの視点が分かるので、サラリーマンの人は読むと良いと思います。(うちの社長とちがうなぁと思って、がっかりするかも、、)

原価計算の話もあるので、日商簿記2級程度あれば理解が深まると思いますが、平易な文章で、長くないので、簿記に関心のある人なら、高校生でも読めると思います。

会計の視点で言うと、「常にキャッシュがどれだけあるかを把握するのが大切だと」言っているようにように思います。

京セラは、日本の企業の中では、いち早く米国の会計基準に対応していたそうです。

株式投資の観点から言うと、棚卸資産の評価に関する記述が参考になりました。

株式投資に興味がある人も、この本を読むと、会社の中のお金の流れが知ることが出来るので、読む価値があると思います。

僕は以前、セザールの株を買って、その後、セザールが倒産してしまった経験があるのですが、その当時、セザールの棚卸資産が増大していたそうです。

流動資産における、棚卸資産の割合、そして、その推移には注意を払う必要があると思います。

京セラの経営を支える2本柱は、「会計学」と「アメーバ経営」なのだそうですが、「アメーバ経営」については、後半で駆け足で紹介されている感があるので、少し分かり難かったです。

稲盛氏も、「アメーバ経営」を詳細に説明するだけで本1冊書けると言っているので、「アメーバ経営」に掛かれた本があれば読んでみたいです。

また、京セラの会計を実現するために実施されている、ダブルチェックシステムを実例を上げて紹介しているので、会社のマネジメントで苦労している人にも参考になると思います。

高額なビジネススクールに行く前に一読することをお薦めします。

その他の日記をみる。

第五の巻物を読んだ回数 1回


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