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企業を元気にさせる辛口コンサルタント戦記

日本経済を支えている中小企業事業者の為に 24時間戦うコンサルタントのTAKAです。よろしく~

『理不尽』 ②

2006-09-08 12:42:15 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
今日は、昨日に続き、私が思う現代の理不尽さを少し書きます。

今、あるクライアント会社の訴訟案件をフォローしています。
民事・刑事の両面から原告として訴訟をしています。
当然、顧問弁護士が担当しているのですが、刑事事件に関しては、警察がその訴状を受理するか否かが、第一関門となるのです。
そして第二関門は、その事件の捜査がいつ開始されるかなのです。いわゆる証拠収集ですが、複数の事件を抱えている警察署では、いつ捜査を開始するのか全く分からないのです。
第三の関門は、その事件の証拠等や証言が集まったら、担当の検事(検察)書類が回り、その内容で起訴するか否かを検事が決めます。
予定通り、起訴が決まれば、後は裁判となるのですが、内容によっては1年以上かかることもあります。逆に証拠が不十分だと(検察が裁判で勝てないと判断したとき)不起訴処分になってしまうのです。

今回の事件は、知能犯課が担当する事件なのですが、一人の顧問弁護士は、証拠も十分あるというのに、「警察は、なかなか受理しないからなぁ~。民事で損害賠償を先行してやったほうが良いかも知れないな」と、端から刑事告訴は受理されないと決め付けていました。
私も??と思い、自社の顧問弁護士に聞くと同じようなことを言ってました。そして驚くことに、警察は人手不足という理由で、難しい事件は嫌がるということでした。

そんなことはないだろうと思い、弁護士に訴状を作成してもらい、警察署に行きました。
あるだけの証拠や証言を準備して行ったのですが、その内容を十分に見ず「とりあえず、預かります」という返事でした。「では、いつ訴状を受理してくれるのですか?」と聞いても、「いやぁ~わからんね。この件だけをやるわけにもいかないしね。良く見ておきますよ」との回答。
渋々、その日は帰りましたが、同行の弁護士も「まぁ、こんなもんでしょう」と平然としてました。

その後、私も意地になり、1日置きに電話していると、ようやく「明日、来てください」と言われ、翌日弁護士と同行して行きました。
そこで言われたことは、「内容は良く分かりました。ただ、この証拠内容では、すぐに受理はできませんね」と言われたので、私も「じゃ、何が足りないのですか」と聞いても、明確な回答はなく、逆に「本人(容疑者)は、なんと言ってますか?これらの証拠について、認めてますか?」という信じられないことを言ったのです。
これには私も少々逆上し、「刑事さん、被害にあった者が、相手になんて聞くのですか?会って、証拠を突きつけ、観念しろって言うのですか? そもそも証拠というものは、警察の捜査で固めるものではないのですか? 私たちには捜査する権限がないはず、どうやってこれ以上の証拠や証言を取れというのですか。 私たちが勝手にあれこれ、刑事さんみたいに動いてもいいのですか。・・・・・」と捲くし立てると同行の弁護士もあわてて、「刑事さんはそんなことは言ってないよ・・・」と逆弁護してました。
さらに私は血が上っていたらしく、「目の前に犯罪者がいても、証拠証拠を言うのが警察なのですね。犯罪者に優しい国なのですね。以前にも、ストーカー殺人で埼玉県警のミスで叩かれましたよね。事件の経緯は知りませんが、警察がこんな対応だったいうのなら、あの事件も納得できましたよ」というと、刑事課長さんが、恐ろしい顔をして、「○○さんの言いたいことは分かります。私どもも受理したくないわけでもないし、事件を有耶無耶にする気もないのです。この刑事もあなたに証拠を集めろって言ってはないのですよ。ただ、今の状況では難しいと申し上げているのです。」・・・と、刑事ドラマの慰め役のように言いました。

その後、私の行動は具体的にはいえませんが、警視庁にも行き、国会議員さんにも聞いてもらい、元検事の弁護士にも相談し、警視庁OBの方にもアドバイスをいただきました。
おかげさまで、告訴状は正式に受理していただき、現在刑事事件として進行中です。
ただ、それでも、弁護士からは、「担当検事が起訴するかどうかは、分からんよ」といわれてます。

これが普通のことなのか、これで良いのか・・・。良く分かりませんが・・・。
やはり、思い浮かぶ言葉は、

             「理不尽」である。

『理不尽』 ①

2006-09-07 12:10:09 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
昨日、歩道をトボトボ歩いていると2人の結構年配の男性が、道路わきに止めている車の周りでウロウロしていました。一人は、車のプレートあたりをデジカメで撮影していて、もう一人は何かを書き込んでいました。
これが民間の駐車違反の取締りか・・・・と、初めてだったので私も歩道の片隅で、携帯電話をしているフリをしながら眺めていました。
2人の年配者は、とてもハッスルしていたように見えました。多分、定年退職後の仕事なのだろうと思いますが、ここに車の持ち主が戻ってきたら、どうなるのだろうか・・・、と次の展開を期待してましたが、残念でした。

で、今日は道路交通法という法律の変ところと私が思う理不尽さを少し書きます。

若いころ、スピード違反で捕まったことがあります。
いわゆるレーダーというやつで、私が先頭車を走っていると、急に赤旗を持った警官が飛び出してきて、私の車の停止を命じました。私のすぐ後ろにいた車は、私が急に速度を落としたために急ブレーキを踏んだようで、「ぎゃ~~~~」とタイヤを鳴らしていました。
結果的には、私だけがスピード違反で捕まりました。私がマイクロバスの中で切符を切られているときも、どう考えてもスピード違反の車が通り過ぎても知らん振りをしている態度に「どうして、僕だけが捕まるんですか」と聞きましたが、無視されました。
信じられないくらい危ないスピードなら捕まって当然ですが、多分12キロオーバーだったと思います。

では、日本のすべての道路で全車両が、速度制限を正確に守ったら、恐らく大渋滞を招き、あちこちで喧嘩沙汰になると思います。
高速道路で、全車両が80キロ以下で走ったら、これも大渋滞になるでしょう。
警察は、交通状況を円滑にするために、少々の速度オーバーは黙認しています。高速道路のオービスは、実際130キロ程度の設定が多いようで、131キロでないと反応しないようです。たった1キロの違いで、刑事罰として罰金と免許停止や取り消しなるか、無罪となるかなのです。

もっと極端に言えば、現在の日本で100キロ以上の速度制限を認めているところはない。
ならば、何故、日本の車は180キロのスピードリミッターをつけているのか。本来、交通法規を遵守させるなら、100キロしか出ない車の販売を許可すべきではないだろうか。製造者と販売者の責任はないのだろうか。それを認めている政府・司法の責任はないのだろうか。

こんな話、議論しても解決はしないと思うし、時間の無駄とも思うが、思い浮かべる言葉は、『理不尽』である。

『伝達』

2006-09-06 15:23:23 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
今日の東京は雨時々くもりの憂鬱な天気です。
しかし、今日は何と言っても天皇家に男子が誕生したことが喜ばしいことなのです。皇室典範など難しいことは分かりませんが、生命の誕生は人類存続の証なのです。子供は人類の救いです。
では、今日もリクエストがありましたので、会社内の「伝達」のことを少し書きます。

よく、聞いている、聞いていない。知っている、知らない。のトラブルが起きます。
特に、上司が指示したことを部下が履行せずに叱られている場面で起きていると思います。
上司:「こうしろと言ったろ!」
部下:「いいえ、聞いてません」
上司:「いや、間違いなく言ったぞ!」
部下:「(カクカクシカジカ)と言われました」
上司:「そんなことはない。俺がそんなこと言うわけがない!」
部下:「しかし、前回もそう言われてましたから、今回もそうだと思いました」
上司:「何を聞いているんだ!言い訳をするな!」
部下:(・・・・言い訳じゃなく、事実を言ってるのに・・・)

こんな会話は、全く意味なく、無駄な時間である。
伝達の基本は、「伝達する者の責任」と「伝達を受ける者の責任」が同時に発生することにある。
そして、そのポイントは、

伝達する者の責任
①伝達内容を分かりやすくまとめておくこと
②伝達を受ける人間のレベル(能力)に合わせたやり方で行うこと
③伝達を受けた人間がその内容を正しく理解したか確認すること

伝達を受ける者の責任
①伝達を聞く準備をすること(例えば筆記用具を用意するなど)
②伝達内容を完全に理解できるまで、調子の良い返事はしないこと
③伝達内容の確認は、その場で行うこと

以上のことを両者が常に理解していれば、トラブルは激減する。

優しく言うと 伝達者は相手の状況を掴んだ上で、伝達の努力をし、伝達を受ける者は、懸命に相手の言っていることを正確に捉える努力をすることである。

前述の上司と部下の会話。確かにレベルの低い会話であり、それを周りで聞いている人がいて、その会話をどんな思いで聞いているのかと考えると恐ろしくなります。

これも常日頃の訓練だと思います。

『コミュニケーション』

2006-09-05 16:40:20 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
ライブドアの裁判が始まりました。興味ある人と全く関知しない人と別れているようです。
仕事柄、また関係者を若干知っているので、なかなか無視できない状況です。
しかし、規則やルールなど、大きな事件が起きない限り、行政も当局も動かないのは納得できません。
「バレなきゃ何でもあり」が公然と認められるなら、これからも事件はさらに高度かつ緻密になってゆくと思います。

さて、今日はご要望もありました「人間関係」を維持する上で、とても重要な「コミュニケーション」について、少し書きます。
従業員が1万名の大きな会社の社員でも社員30人位の小さな会社でも、一人の人が日々接する人間は、恐らく20名程度で、ほぼ同じです。たとえ部下が50人いる部長級の人でも、朝礼などを除くと毎日毎日一人ひとりの部下と直接、具体的な業務指導は難しいと思います。

基本的に会社は、「他人の集まり」であり、生まれも育ちも環境も全く違う育ち方をした者同士が集まっているのである。
会社の規則・ルールのもと、早く入社した者(先輩)と遅く入社した者(後輩)、責任ある者と(上司)指示されて仕事をする者に区分され、会社に利益を与える見返りに報酬を得て生活をするのが原則である。
現実に親や兄弟でも、今何を考えているのか分からないのに、他人である後輩や部下が、今何を考え行動しようとしているのか・・・通常では分かるはずがない。
業務上、安心して部下に仕事を任せるためには、当然部下の心理状況や理解度、自主性を考えなければ、指示すらできなくなる。

ならばどうすれば、相手のことが把握できるのか。。。
ポイントは、相手を知ることより、自分のことを相手に伝えることが優先なのである。知ろうとする力より知ってもらいたいという力の方が強く、その意志表示が重要となる。

言葉・身振り手振り・アイコンタクト・態度など、意志伝達の方法が数多くあるが、これらすべてが「コミュニケーション」のために存在するのである。

よく、「部下とのコミュニケーション不足」という言葉を聞きますが、やはりその上司の表現力の問題なのです。
また、「コミュニケーション」のためだけにコミュニケーションを図るというものではなく、ある目的を達成させるための手法として、「コミュニケーション」を図るのである。


しかし、個人的には「自然体」での「コミュニケーション」が一番だと思います。

『直向き(ひたむき)』

2006-09-04 12:49:48 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
東京は、今日も快晴です。しかし、灼熱の太陽が少し優しくなり、秋の気配する大空です。
土・日にある歴史小説を一気読みしました。10世紀ごろの中国の楊家一族の話です。宋と遼との戦いの中での男の、戦士のありようを描いたものでした。

フィクションかノンフクションなのかは、史実上詳しくありませんが、国と領主(帝)のために最善を尽くし、生まれてきたこと、生きる道を運命(さだめ)として、武将らしく役目を果たしながら滅びてゆく。

日本の戦国時代でも同様な話があり、「武士道」として、今の時代にも通用することが多くありますが、人としてのありよう、自分の運命、生き方、死に方、「己の役目」に忠実になりきる直向きな男の人生。
様々なことを考えさせられた話でした。


仕事柄、いろんな会社を見てきて、忠実な人、逆らわない人、要領のいい人と出会いましたが、職位やポジションに関係なく、「直向きな人」が多い会社は、真の強さを持った会社だと思います。

私も今の仕事に「直向き」にあたりたいと思います。