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企業を元気にさせる辛口コンサルタント戦記

日本経済を支えている中小企業事業者の為に 24時間戦うコンサルタントのTAKAです。よろしく~

『営業企画』

2006-09-27 13:49:27 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
安倍内閣が正式に発足しました。
小泉流が数年、一世風靡したため、次の内閣はその期待の延長戦と何をどうしてくれるのかの新たな期待感で一杯です。
どうなるにせよ、この日本が、国内の事はもとより海外諸国に対する問題も政治的に解決していただきたいと思います。
しかし「美しい国」という中身を早く教えていただきたい。と思います。

今日は、事業を推進する上での営業企画について、少し書きます。
先日もある会社で質問を受けました。
「この案件をすぐにやりなさい」と指示を受けたのですが、どう進めればいいのですか?ということでした。

どのような案件でも企業がやるとすれば「利益追求」が至上命令となる。
それをやる事の意義と使命を明確にする事。明確でなければ自分自身で作る事。
その案件の計画は、「企画書」として、文書化すること。企画書で大切な事は、
①目的が明確である事
②具体的な行動策があること 
③DAYスケジュールがあること 
④進捗確認ができる事 
⑤進捗フォローの為に柔軟な対応ができる事 
⑥最終目的(利益)が明確である事 
これらが明文化され初めて「企画書」になる。

また、文書化にはできないが、案件の責任者は必ず「最悪のシミュレーション」を頭の中で持っておく事が重要である。

以上が「営業企画」である。

大きな案件も小さな案件も企画は同じである。小さな案件だから・・・と舐めてかかると、いざという時に大きな案件がダメになる。

「日々訓練」を忘れずにあたる事が成功の鍵となる。

『手本』

2006-09-26 12:24:06 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
先ほど、奈良の女児誘拐殺人事件の判決で死刑が言い渡されました。
当時の報道のことも良く覚えてますが、何ともいえない近年稀に見る悲惨な事件でした。
また、昨日、園児が暴走車に跳ねられ2名の幼児が亡くなりました。この世に生まれ、この世のこと、自分のこと、人生のことなど、これから始まる人生のはずが、僅か3年、4年で第三者の手によって、無念という言葉も知らずに小さな火が消えてしまいました。
これは運命なのでしょうか。先日の飲酒運転の事故も含め、この世の非情さを感じます。

そんな私も一昨日、非情に反省することがありました。
いつも通る歩道なのですが、小さな交差点があります。片方は車もほとんど通らないところで、その道幅も4メートル位なのです。殆どの人が、信号が赤でも車が居なければ渡ってしまうほどの交差点なのです。
その日の夕刻、私がその交差点についた時ちょうど赤信号になりました。向こう側に母子連れがいて、小さな犬を連れてました。子供は5歳くらいだったと思います。当然、赤信号なので、青になるのを待ってました。
私はいつもどおり、車が居ないのを確認して、スタスタと渡りました。
渡り終えて、その母子と擦れ違ったとき、後ろから子供の声が聞こえました。

「大人は、いいの?」

瞬間、私は凍りつくような思いでした。子供の本心なのでしょう。
戻ってその子の前に跪いて、謝ろうかとも本気で思いました。
結局、私は劣等感の葛藤の中、知らん振りして駅のほうに歩いてゆきました。
誠に恥ずかしいことでした。

やはり、子供にとって大人は「手本」なのです。
すべての大人が手本なのです。

そして、これは会社組織でも同じことが言えます。
会社のルールがあるにもかかわらず、その上司がルールを破ると部下は、本心で思うのです。
「部長ならいいの?」「課長ならいいの?」と。

大いに反省させられた日でした。

『新卒』

2006-09-25 14:32:20 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
先日まで、18時はまだ明るかったのですが、急に暗くなりました。
気付けば、秋分の日が過ぎ、今週で9月も終わります。もう秋なんですね。

クライアントの会社に久々に訪問すると、春頃元気だった新卒の姿が消えてました。
聞いてみると8月末で3名退社したとのこと。
いろいろあったようですが、少し淋しい環境になってました。

「職業選択の自由」という法律的用語が実践的な言葉になっているこのごろです。
昔は職業を持っていないという惨めさや転職が多いという恥ずかしさがありましたが、今ではフリーターやニートという分類が確立され、違和感もなくなってきました。

人事担当の部長さんも嘆いていましたが、なかなか難しいことでもあります。
特に「これがいや」「あれがダメ」という具体的な退職理由もなく、人生観などあれこれ説得はしたそうですが、「つかみどころがなかった・・・」と言ってました。

「仕事」と「人生」をどう組み合わせ、どう割り切るか。
自分の生き方について、どう考えてゆくか。
人それぞれにあるとは思うが、ほとんどの人は「後悔しない人生」を望んでおり、豊かで楽しい一生を心に描いているのです。
しかし、最近は「後悔」が「今だけ」という冠がつき、「将来なんて分からないよ」と落胆的に考えている人が多いと感じます。「今だけ後悔しない人生」って感心できません。

とはいえ、私自身もこれまで好き勝手に生きてきましたが、最初に就職した会社に16年在籍できたのは、「どんな会社もほぼ同じ。どうせならトコトン頑張ってこの会社から得るものは得たい。我慢も勉強。」と考えていたような気がします。

現在もコンサル先の社員の人から、その会社への不平不満を聞くことがありますが、その都度言ってることは・

「君の気に入る会社なんて、この世には存在しない。あるとすれば、自分が社長になることだよ」

『クーデター』

2006-09-21 14:39:06 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
昨日は、自民党の総裁選挙とタイのクーデターの件のニュースが、賑っておりました。
安部総裁の圧勝でしたが、中小企業の経営者にとっては、日本の首相に求めるものは「誰でもどこでもいいから、偏った政策で苦しめないでくれ・・・」と、いいたいところです。
「美しい国」って、どうなるんだろう・・・とも考えますが、一応期待しております。
野党からは「お手並み拝見・・」という声が多かったようですが、政党がどこだろうが、国民の代表たる国会議員なのだから、傍観者にならず、議員給与分は活躍してほしいところです。

タイのクーデターは、近来にない「武力行使なきクーデター」でした。
国王と首相と国軍が混在する国なのですが、結果、国民のためになることなら、メデタシです。
というのは、3年ほど前、仕事でバンコクに毎月出張してました。
貧富の格差が激しい国ですが、仏陀の教えにより「恵み」の世界なのです。東南アジアの国では、治安も良く、日本との交流も古くからあり、親日国家なのです。

おかげさまで、友人も多くでき、心配で電話をしてみると・・・。なんと、クーデターすら、ピンときていなかったようです。
彼らは、事実、「今日を生きる」ことが最優先事項で、直接わが身に降りかかる問題以外は、あまり関心を示さない人が多いのです。

そんなことで思い出したのが、数年前にクライアントだった会社での出来事です。
ある日、夜遅く、電話で呼び出され(つぼ八)ました。そこに居たのは、その会社の常務と営業部長と社員2名の計4名で、最初は何なのだろうと思いました。その常務と部長は、以前より社長と相性が悪いと聞いてましたので、ある程度ピンときましたが、社長に近い私に、いったい何を言うのかな・・と、とりあえず話を聞くことにしました。

聞いてびっくり! 最初は集団で退社して、同業の会社でも起こす話かと思ってましたが、なんと会社ごと乗っ取るような話でした。オーナー社長は確か60%位の株を所有しているはずでしたが、常務が主要取引先と事前に話をしており、メインバンクの支店長とも打ち合わせているとのことでした。内容的には、会社ごとの乗っ取りではなく、社長に辞めてもらうが、株式はそのままにし、事業自体を自分たちで運営するのが希望でした。よく分かったような、分からないような話でした。
結局、彼らが私に言いたかったのは、コンサルタントとして、会社のために一緒に社長を説得してほしいとのことでした。(確かにこの会社は、この常務でもっているところもありました)
私の立場としては、当然、クーデターのようなことは決して許されないことだと説得しましたが、明日、決行するとのことでした。
彼らと別れた後、社長の携帯に何度も電話しましたが、通じませんでした。留守電にも入れましたが、結局電話はありませんでした。

そして、翌日、彼らは決起し、10名程で社長に迫ったそうです。
結果は予想通り、常務・部長と数名が退職して行きました。
私もその後、社長に呼び出され、夜中に何度も電話するなんて・・・と、非難され、昨日のことを細かく話しましたが、聞き入れてくれる状態ではなく、八つ当たりのように「何故、止めてくれなかったのか・・・」と非難され続けました。
10分ほどして、私もついにあきらめ、「営業の主力が辞めたことは、大変だと思います。私の説得が足りなかったとも思います。しかし、これはクーデターなんですよ。気まぐれや咄嗟的にやったのではなく、以前より計画的に練られたものなのですよ。私の責任のように言われても困ります。」というようなことを話した記憶があります。
その2ヵ月後、コンサルの契約更新がありましたが、継続を私のほうからお断りしました。何度か、お電話で再契約を依頼されましたが、「ご要望にはお答えしかねます」と丁重にお断りしました。
現実的には、1社でもクライアントを失くすことは痛手でしたが、「お役に立てないコンサルは不要」という持論は捨て切れませんでした。

その後のその会社の業績は、どうなったかは分かりませんが、社長も元気だそうです。また、辞めた常務たちは、独立することもなく、現況不明です。

「クーデター」の本当の意義と価値は、当事者以外、理解はできないのである。

『社葬』

2006-09-20 11:56:33 | ビジネス
こんにちは。TAKAです。
昨日は、ある方の社葬に行ってまいりました。
その方は、私が師とする方で、今の私の原型を作ってくれた人です。
22歳の若造の時に出会い、私の人生にすばらしい影響を与えてくれた人です。

密葬の時とは違い、社葬ということで、業界の重鎮や各界の大御所といわれる人も来ていました。
生前の人脈の凄さに改めて驚きました。ご焼香には恐らく、2~3,000名はあったと思います。
また、旧友も多く見かけ、顔だけ見る同窓会のような場面もありました。

自宅に帰り、ふとその方の人生を考えました。
好きなことを好きなだけやってきた悔いのない人生だったのか。
それとも、まだまだやり残したことが多すぎて、悔しい思いで逝ったのか。

そして、自分はどんな人生でありたいのか。どうしたいのか。

「急いで答えを出さなくちゃ」という焦りと「まだまだこれから。ゆっくり考えればいいじゃないか」という思いが揺れています。

ともあれ、最後の最後まで、私に「もっと勉強しろ」というように考えさせられた「社葬」でした。