風に吹かれて、気の向くまま

人生折り返し地点を過ぎた下町男の思いつき。

生きると云う事

2005年07月04日 | 下町男ってこんな奴
或るブログで書かれていた記事を読んで、チョット思った事を真面目に書いてみました。


年間の自殺者は、交通事故による死亡者よりも多いという事実。あなたは知っていましたか?
交通事故の死亡者は、年間1万人
自殺者数は、ここ数年は、毎年3万人以上 詳しい数字はこちら

交通事故死も、突然生きる事を停められ、本人も周りの人達も、
心の準備が出来ないまま不運を受け入れなければならない。
一方自殺者は、当の本人以外は、やっぱり心の準備が出来ないケースが殆どだろう。

なぜ自殺をするのか?
自殺をした人に聞かなければ判らないが、
生きている事に疲れたとか、不景気による借金苦だったり、色々と有るだろう。

因みに借金苦で自殺する人の数は、一日辺り26~27人だという。

σ(・・。)自身バブルの頃はまだ学生で、恩恵に与ることもなく
浮かれている大人達を横目に見ていた。
自分の住んでいる街が、地上げに遭った家や、
固定資産が払えなく泣く泣く地元を離れていったご近所さんも居た。

バブルがはじけて以来…いや、バブルの頃から
実のないモノに投資し、汗水垂らすことなく、要領良く、他人を騙しすかし、時には脅し
濡れ手に粟の状態で金を手にしてきた人も居るだろう。

そんな浮かれていた世の中でも、
コツコツと正直に、真面目に汗水垂らして生きてきた人達が居たはずだ。
そんな人達の上にも、突然の不景気に覆い被さられて、二進も三進も行かなくなる。

浮かれた人を横目で見ながらも、コツコツ真面目に頑張ってきた人を放り出すように、
自殺にまで追いやる社会って,何かおかしいと思わないか?
そんな正直者が馬鹿をみる社会に誰がしたんだ?

「申し訳ない」と言って自殺する政治家が居てもいい位のハズだが
当時の責任者達は今も、のうのうと生きている。


『生きる事とは、良く死ぬ為の努力の事』
そうσ(・・。)は思う。
(そう思うと、バブルの頃の政治家は、『良く死ぬ』チャンスを逃した気がする)

σ(・・。)自身やり残している事なんか山ほど在る。時間の無駄使いもしている。

それでも、毎日ダラダラと生きていては、突然の死んだ時に
『あれもやっておけば…こうしておけば…』
なんて後悔の念ばかりになるだろう。
自分が出来る事を、一生懸命してきたら、ある程度安らかに死ねるのではないだろうか?

そういう事を心構えとして、持っていても良い事なのではないだろうか…。
今は死というモノが身近ではない分、お気楽な事を言えるのかもしれないが…。


『衣食足りて、礼節を欠く』

今の日本人を表している言葉だと思う。
豊になった。
物は溢れ、商品のライフサイクルが急激に短くなり、新製品を常に市場に投入していかなければ消費者に飽きられてしまう時代。
食べ物も季節に関係なく並び外国の食べ物まである。
お金さえ払えば、大抵の物は食べる事が出来る時代だ。
豪華な衣装も、おしゃれな洋服も着る事が出来る。
あらゆる物が選びたい放題。

でも心はどうだろう?
心はどんどん貧しくなり、簡単に死を選び、
中には独りでは死ねないといって、集団自殺するものまで。
大人が子供を叱れなくなり、子供が大人を殺す。
大人は仕事に対しての責任を放棄し適当で、上には逆らわず流されるがまま。

心に活気が無くなっているのではないだろうか?
心(生き方)の問題を、考えなければならない時なのではないか?

自ら命を絶たなければならない様な、夢も希望もやる気もない社会(国)で良いのだろうか?

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もう一点考えなければ (おやじ)
2005-07-05 00:18:36
借金苦以外で自殺している数がどれだけいるのか…



生きるのに辛くない時代は、生きることに飽きる時代になってるのかも知れません。



「無痛時代」と言われます。



不況だと叫ばれても、飢えも貧乏も殆どの人間が味わったことがない、今の日本。

フリーターという職業が成り立っている今の日本。



『だめだ』と叫ぶのではなく『こうしよう!』と提案でき、引っ張っていける人が必要なのかも知れません。



それに気づいた下町男さんの肩にもかかってます。

もちろん私にも。



生き様か…
返信する

コメントを投稿