ひらめきは神

ふと思ったことを書きます

日本神話と機動戦士ガンダム ベルトーチカ イルマ解読 part2

2021-06-18 01:50:49 | アニメ

ベルトーチカ解読続編

今回の記事は、謎ブランド石鹸「ヘレンヘレン」解読が主で、閃いたので記事にしようと思った。


1 日本神話と機動戦士ガンダム
 既出記事からガンダムのキャラ設定が日本神話などに由来するということは書いてきた。アムロは饒速日(男神アマテラス、シャアはスサノオ、アルテイシア(セイラ)はツクヨミ、そしてベルトーチカは五十鈴姫である。


饒速日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AE%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%83%92


>『日本書紀』などの記述によれば、神武東征に先立ち、天照大神から十種の神宝を授かり天磐船に乗って河内国(大阪府交野市)の河上の地に天降り、その後大和国(奈良県)に移ったとされている。これらは、瓊瓊杵尊の天孫降臨説話とは別系統の説話と考えられる。また、有力な氏族、特に祭祀を司どる物部氏の祖神とされていること、神武天皇より先に大和に鎮座していることが神話に明記されていることなど、饒速日命の存在には多くの重要な問題が含まれている。大和地方に神武天皇の前に出雲系の王権が存在したことを示すとする説や、大和地方に存在した何らかの勢力と物部氏に結びつきがあったとする説などもある。
>「神武天皇(イワレビコ)は塩土老翁から、東方に美しい土地があり、天磐船で先に降りたものがいると聞く。そして彼の地へ赴いて都を造ろうと、一族を引き連れ南九州から瀬戸内海を経て東へ向かい、難波碕(現代の大阪)へたどり着く。その後河内国草香邑から生駒山を目指す。そこに土着の長髄彦(ナガスネヒコ)が現れたため戦うが苦戦する。神武は「日(東)に向って敵を討つのは天の道に反す」として、熊野(紀伊半島南端部)へ迂回して北上することにした。


>菟田(奈良)に到達し高倉山に登ってあたりを見渡すと、八十梟帥が軍陣を構えているのが見えた。その晩神武の夢に天神が現れ「天神地祇を敬い祀れ」と告げる。その通りにすると敵陣を退治でき、続いて長髄彦を攻める。


>すると長髄彦は「我らは天磐船で天より降りた天神の御子饒速日命(ニギハヤヒ)に仕えてきた。あなたは天神を名乗り土地を取ろうとされているのか?」と問うたところ、神武は「天神の子は多い。あなたの君が天神の子であるならそれを証明してみよ」と返す。長髄彦は、饒速日命の天羽々矢(あめのはばや)と歩靫(かちゆき)を見せる。すると神武も同じものを見せた。長髄彦はそれでも戦いを止めなかった。饒速日命(ニギハヤヒ)は天神と人は違うのだと長髄彦を諌めたが、長髄彦の性格がひねくれたため殺し、神武天皇に帰順して忠誠を誓った。


スサノオ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%82%AA


>『古事記』によれば、スサノオはそれを断り、母神イザナミのいる根の国に行きたいと願い、イザナギの怒りを買って追放されてしまう。そこで母の故地、出雲と伯耆の堺近辺の根の国へ向う前に姉の天照大御神に別れの挨拶をしようと高天原へ上るが、天照大御神は弟が攻め入って来たのではと思い武装して応対する。スサノオは疑いを解くために誓約(うけひ)を行った。


>我の潔白が誓約によって証明されたとしたが、勝ったに任せてと次々と粗暴を行い、天照大御神は恐れて天の岩屋に隠れてしまった。そのため、彼は高天原を追放された(神逐)。


>スサノオは多彩な性格を有している。母の国へ行きたいと言って泣き叫ぶ子供のような一面があるかと思えば、高天原では凶暴な一面を見せる。出雲へ降りると一転して英雄的な性格となる。八岐大蛇退治の英雄譚は優秀な産鉄民を平定した象徴と見る説も根強く、草薙剣の取得はその象徴であるとの解釈も多い。


ツクヨミ
ツクヨミ関しては、記紀はほとんど記述がない。隠されている部分は多分にあると思う。男性と思われているが、世界的にも月は女性の神でありアルテイシアも女性であるから、記紀の記述より富野監督の歴史観に基づくものだろう。
これを踏まえてベルトーチカ イルマ初登場のシーンを解読する

 

2 アムロと出会ったベルトーチカ
 ベルトーチカは、Zガンダム 第15話 「カツの出撃」で登場する。


 第15話は神回である
 

 第15話のあらすじをざっと書いてみる。


 ブランブルターク少佐と強化人間ロザミア バダム少尉の会話で、地球の汚染を嫌うのがエゥーゴ、コロニー落としなどしないというシーン。
 ハヤトとアムロの会話でフラウがカツを戦場に出したくないというから、カツを連れ出して欲しかったハヤト、アムロは戦場に子供を出したい母親などいないと切り返す。
 場面はガンダムを整備するカミーユのシーンに切り替わり、カミーユはカツを頼むとクワトロ(シャア)に頼まれる。彼はモビルスーツの操縦ができるとシャアに伝えられ、カツは義父ハヤトがケネディにある戦争博物館の館長であることを話す。
 アムロは、なぜ地球圏に戻ってきたんですとシャアに尋ねる。
 シャアは君を笑いに来たと挑発する。(アムロはニュータイプであるため地球連邦政府に監視付きで豪邸に幽閉されていた)ララアは火星の向こうにはいないと思ったと話す。
 アムロは好きでこうなったのではないといい返すが、何もしないのは地球連邦軍やティターンズに手を貸すことになると、そして、籠の中の鳥は干渉される道具でしかないと言い返される。
 (ブランブルタークとロザミアのシーンに戻って、ニューギニアに新しい拠点があるとの会話で地理上の位置確認をしている。)
 アウドムラにシーンが戻って夜明けにカツがあくびをしていると、前方の大きく描かれた朝日の真ん中から複葉機が現れる。(これが前記事で述べたビーチクラフト スタッガーウィング)
 ガルダのデッキに着陸する。青色の複葉機から全身ピンク色のスーツに薄いピンク色した口紅のベルトーチカが登場する。ベルトーチカは金髪の白人でアメリカ人風の話し方でカツに挨拶をする。
 談話室のような場所にシーンは移って、アムロはベルトーチカと初対面する。このとき不可解な会話が繰り広げられる。
「ヘレンヘレンでしょ」
 シャワーを浴びた後のアムロから石鹸の匂いでブランド名を言い当てるベルトーチカ。初対面で実に馴れ馴れしい態度である。アムロはアウドムラにヘレンヘレンがあることに疑問をもちハヤトに聞くもハヤトも知らないと答える。
(普通に何を意味しているか全く理解できない会話)
しばらく会話が続いた後、談話室の前をクワトロ(シャア)横切る。
クワトロの雰囲気に怯えるベルトーチカ
管制室のシーンに移りアウドムラはサンフランシスコにあと5分で着くという位置情報
(サンフランシスコには街はない)
ベルトーチカはクワトロを怖い人、平和なインテリジェンスを感じないと話す。
アムロはクワトロ大尉は本質的には優しい人だと何故かフォローして立ち去ってしまう。
ベルトーチカは気分を悪くしたアムロに困惑する。
そこに敵が現れ、カツはガンダムで無断で出撃、続いてクワトロが百式、カミーユがリックディアスで出撃、アムロも出撃しようとするが、7年間のブランクからか急に怖くなって出撃できない。
(サンフランシスコの廃墟の中で戦闘、朽ち果てたゴールデンゲートブリッジ)
戦闘終了後、カツはハヤト館長にド叱られるが、アムロは何も言わず部屋に向かう。
ざっとこんな感じですが、レンタルでも借りてもう一度観てもっらった方がわかりやすいと思う。
全編アムロの戦闘意欲のない状態というか、戦う男ではない弱いアムロの描写が続く回である。
因みに登場する艦船はガルダ級アウドムラでオレンジ色の機体。
実はカラーリングを色々書いた理由は意味があると思われるからである。

 

3 私なりの解釈
 これをシャアをスサノオ、アムロを饒速日、ベルトーチカを伊勢の姫と考えて順番に会話を追ってみると、実に日本神話の伊勢、出雲、尾張の豪族饒速日(物部氏)という三種の神器を保有する大きな神社の相互関係に沿ったセリフと理解できる。好戦的で暴れるイメージのあるスサノオに五十鈴姫が怖い人と言い、スサノオから草薙剣を預かった尾張の熱田の神が、シャア=スサノオは本質的には優しい人というのはスサノオの多面的な部分を表している。この会話はかなり不自然であり、初対面の男の匂いを嗅いで石鹸のブランドを言い当てたり、話もしていないシャアに平和的でないと言ったりする。普通にベルトーチカはおかしな人である。しかし、日本神話に基づく構成と思えば何ら違和感はない。
 アムロがシャワーを浴びた時に使った石鹸のブランドがヘレンヘレンという話なのだが、前後と全くかみ合わず雑談で意味はないという解釈になっている。このブランド実在しないもので、ガンダムオタクも解読できていないと思われる。(既出の解説があればコメント欄にお願いします)
 このヘレンというのは二つ連続してヘレンヘレンと言っているから、二重の意味があるのではないか。今回の記事はヘレンヘレン解読が主で、少し閃いたので記事にしようと思った。
 ヘレンヘレンは陸軍重爆撃機「呑竜」と思う。

連合国コードネーム「ヘレン」

アムロがカラバに合流して戦う戦域は南方海域から中国南東部ニュー香港で、陸軍重爆撃機「呑竜」が実戦を戦った空域と一致する。
 この爆撃機の実機はパプアニューギニアにいくつか保存されている。詳しくはリンクを参照してほしい。本編でニューギニアの基地に関するセリフが出るのはこのためだと思われる。


一〇〇式重爆撃機
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E3%80%87%E3%80%87%E5%BC%8F%E9%87%8D%E7%88%86%E6%92%83%E6%A9%9F


>開発年は皇紀2600年の1940年で、陸軍に制式採用されたのは1941年である。原則的には制式採用年に因み、一式重爆撃機と命名するのが慣例だが、1940年はめでたい年で全国的に祝賀ムードだったこともあり、皇紀2600年の数字を冠して一〇〇式重爆撃機と命名された。「呑む龍」とは勇ましい愛称だが、実際には江戸時代に貧乏人の子弟を養育した心優しい浄土宗の僧「呑龍」の名前からとったものである。これは製造会社の中島飛行機の工場があった群馬県太田市に「子育て呑龍」と呼ばれた大光院があったことから名づけられたという。


「なんでアウドムラにヘレンヘレンがあるんだ」


 この意味は、海軍系のキャストに陸軍系のクワトロがいたり、百式(陸軍重爆撃機)がなぜあるのかという意味だろう。
 クワトロ搭乗の百式は、一〇〇式重爆撃機に由来すると思われる。ここに関連付けさせるためにはヘレンヘレンを登場させないと解読できないから唐突にベルトーチカはアムロの匂いを嗅がされた(笑)と言っていい。
 ではなぜ、百式は金色なのだろう。呑竜という浄土宗の僧は徳川家康と関連がある。徳川家康は関ケ原の合戦で桃配山に陣を構え勝利した。桃は家康のことであり、桃=百となり、桃配山に近い神社が美濃国一宮南宮大社で金山大神を祀る。鉱物資源の神様で、なぜかまたしてもシャアとゴールドが関係してくる。


 ヘレンのもう一つの意味はたぶんギリシャ神話に登場するヘレンだと思う。アムロの恋人?はララア スンであり、ララアの搭乗するモビルアーマーはエルメス。エルメスもギリシャ神話の神で、ララアの次に彼女として設定されるベルトーチカ イルマもギリシャ神話になぞらえた設定にしたか。


4 絶対の日米同盟とアムロとベルトーチカ
 アムロはゼロ戦、ベルトーチカは五十鈴姫で金髪の白人。この二人が一年戦争後(太平洋戦争後という意味)カップルになるのは当然の成り行きで、どう考えても日米同盟を表している。つまり伊勢=天皇家が断固として推進したのが日米同盟だという意味だろう。ブライト ノアとミライ ヤシマのカップルは香港に住み日英同盟を表す。ブライトは英国人を表し、ノアは英国のユダヤ人を意味している。その子が日英ハーフのハサウェイである。「閃光のハサウェイ」は英ユ同祖論や日ユ同祖論と深く関係している。

 

5 日本のアジア植民地解放と隠された日蘭同盟
 ガルダ級アウドムラがオレンジ色なのはオランダと関係している。Zガンダムでガルダはエゥーゴに奪取されたり、カラバに渡されたりしている。ガルダはインドネシアを表し、アウドムラは北欧神話の牛を表す。牛=スサノオ=シャア(この作戦の指揮者)。カラバは日本神道のカバラでオレンジ色のアウドムラがカラバに渡されるのは、日本によるオランダのインドネシア植民地解放を意味すると同時に、ハヤトがケネディの戦争博物館館長ということは西側と日本海軍の密接な関係を表しており、オランダの植民地解放の裏で日本とオランダは何らかの密約をもって戦っていたという意味でもある。前記事で書いたタラワの戦いは、前線部隊を海軍艦船はほとんど支援しないまま敗北している。これが第15話でアムロが出撃しなかった意味ではないか。

 

ガルダ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%80_(%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA)

 

6 籠の中の鳥のアムロ
 アムロは物部系の氏族で正統ユダヤを表すか。(私の意見ではなく、富野監督かバックにいる創価教育学会関連の人物によるレクチャーではないか)かごめかごめである。
 Zガンダムのオープニングの曲の出だし部分の歌詞は、籠の中の鳥を表現しているが、もう覚醒したからという意味。


鮎川麻弥 Ζ・刻をこえて 歌詞 - 歌ネット
https://www.uta-net.com/song/39451/

<参考文献 参考サイト>
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア―ベルトーチカ・チルドレン (角川文庫―スニーカー文庫)

http://www.z-gundam.net/


続きは次回