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フィリピンのコンドミニアムは家賃収入が見込めるのか?

2012年07月14日 | 海外不動産投資

家賃収入より簡単確実  インドネシア  高利回定期預金


今月、これで3回目の家賃の年払いをしました。

このコンドに住むようになって丸2年経ったわけですね。
そして今回も、前年同様値上げもなく、”3年間変わらぬ安い家賃”で2BRの部屋を借りることができました。
 

フィリピンは新興国ですから、日本人が忘れてしまった経済の活気があります。
もちろん、一般人は日本から見るとはるかにお金がないのですが、購買意欲は恐るべし!日本の高度経済成長期のように、とにかく物欲に溢れた時代です。

食べる物、着る物、携帯や電化製品、パソコン、バイクに車・・・とにかく新しく出る便利なものは、家賃を使い込んででも買ってしまうほど、欲しい物を我慢することができません。 

まあ、そういう行き当たりばったりな浪費癖の国民だからこそ、世界不況の中でも経済に活気があるのでしょうが・・・。 


そんなフィリピンの発展振りを見て、よくサイトから

将来メリットのあるフィリピン不動産はありますか?

という問合せが入ってきます。


将来のメリットと言うのは、その人それぞれの考えでずいぶん違いがあると思うんですが、よく聞いてみると、問い合わせて来られる方のほぼ全員が、

将来高い家賃が取れる新築コンドミニアム物件

を探しているんです。
海外不動産情報を探している全ての方が、同じ事を聞いてくるのです。

今後上昇する土地や、テナント収入が入る中古物件の問合せはありません。みんな新築コンドミニアムを探しているのです。
この時点で、誰かが日本サイドで情報操作してるんじゃない?と思ってしまいますよね。


安く買えるように見えるだけ

フィリピンでは、お金のない国民が物を買いやすいように、独特な支払い方法があります。
いわゆる分割購入が、どんなものにも定着しているんですね。
友達同士の売り買いでも、キャッシュ払いなんかほとんどありません。みな信用だけで分割で払ってます。当然トラブルも多いんですが・・・。

日本では分割払いは金融機関を通したローンが常識ですが、こちらは個人や会社が分割払い契約をすることは珍しくありません。

よく、フィリピンコンドは毎月分割で安く買えるんですよね?と聞かれますが、これがコンド販売会社が独自で設定している自社割賦払いです。

特徴は、出来上がるまでの間は無金利で非常に安い分割払い、完成後はキャッシュか銀行ローンで全額支払いが基本です。
ですから”新築コンドが月々1万円から買えます!”という宣伝をよく見かけます。

しかし、分割中に支払いが滞れば、物件を放棄したとみなされお金は会社から戻されることはほとんどありません。だって、物件の名義は会社のままですから。

さらに、フィリピンの住宅ローンは年利10%前後の利息が付きます。

目先のことしか理解しないフィリピン人ならともかく、賢い日本人なら後で大きな支払いを高利率のローンで払うとどうなるか、誰でも簡単に想像つきますね。

本当に安く買うのであれば分割ではダメです。フィリピンは目先の現金に非常に弱い国ですから、”キャッシュ一括払い”が何よりも強い商取引なのです。
キャッシュなら通常10%前後、コネクションを使えば20%以上の割引が出ることもあります。 

このような提案をしても、サイトで問合せがある方はみな”分割で安く買う”と言ってくるのです。
何か洗脳されているような気がします・・・。
 


家賃収入は高く取れるか

まあ、購入の仕方は予算などもあるのでそれぞれの考えでいいんですが、将来本当に高額家賃が取れるのでしょうか?

この辺りは、昨年詳しく報告した記事がありますので参考にして下さい。

フィリピンのコンドミニアムは高い家賃が取れると言うが…


今現在、マニラの新築コンドミニアムは、日本の地方都市のマンション価格と同レベルです。さらに日本人に情報が多く流れているセブではマニラより高額なのです。

耐震構造など安全設備には全く無頓着なフィリピンの化粧塗りコンドが、日本と同価格なんですよ。既に高すぎる感がぬぐえません。


では家賃はどうでしょうか。

上のリンクに解説しているとおり決して高くはないのです。私が住んでる至極便利のいいコンドでも、2BRで月額は3万円台なのです。

そして、この3年間、うちは家賃の値上がりはありません。
どこで聞いてきたのか、”フィリピンは物価上昇率が何%あるから、家賃も毎年上がっていく”と信じている人がいますが、実際に現地に住んでいる人に聞いて確認するべきです。
誰に聞いても、笑ってあしらわれる神話でしかありません・・・。

フィリピン人のお金持ちはビレッジの一軒家に住みます。コンドは金持ちのセカンドハウスか月額家賃でないと払えない人が住むのです。
ですから一括で買えない人に、毎月高額な支払いをする賃貸を出しても誰も寄り付かないわけです。

確かに、マカティの高級物件の中には、外国人向けの月額数十万ペソもするコンドはあります。
しかし、それらの売り価格はそれなりに高級(1億円以上の物件も多数)で、広大で豪華な造りです。決してワンルーム型の小さなユニットで実現できる家賃ではないことに気付くべきです。 


現地を知らずに不動産を買う日本人

問い合わせて来られる方の中には、既に不動産を購入してこのサイトを知り、読むにつれ不安になって質問して来られる方もおられます。

私はいつも、その不動産を買うのにどれくらい現地を調べましたか?と聞いていますが、驚くことにほとんど現地のことを知らず、それも分割で買った人ばかりです。

これは完全に売り手にハメられた訳で、海外不動産に持つ日本人イメージに合うようきれいな写真をはめ込み、お金が儲かる試算を付け、他の日本人より先にチャンスを掴んだかのように見せかけられて契約してしまったのでしょう。

不動産は呼んで字のごとく動かないものですから、客観的に調べれば、素人でもある程度の資産価値は分かってくるものです。
また、インターネットの時代ですから、フィリピンの現地デベロッパーにメールで情報収集してもかなり参考になる生情報が手に入ります。

”マカティは外国企業が多く、社員は相部屋でも高級コンドに住みたがる”から高額家賃が取れると皆が言いますが、それ調べましたか?

マカティって本当に小さなエリアですから、通り一本はずれれば、月額3000ペソ程度で住める賃貸物件はいくらでもあるのです。
学生でもあるまいし、相部屋で高額家賃を出すフィリピン人はまずいないと実際に聞いて回った私は大笑いされてしまいました・・・。


その情報は本当に”旬”なのか

私自身も、投資の王道は不動産であると考えています。
しかし、実際に投資不動産を手に入れたのは極わずかです。

それは、今はさえない場所が将来化けると判断する力が自分自身にはまだ備わっていないからです。

本当のチャンスは、世の中に話題が登る前にあることは誰でも理解しています。
しかし、それが不動産になった場合、将来像を描くのは自身の情報と知識になるので、今の私には難しいと思っています。

日本人は、面倒なことを全てお膳立てしてくれる業者の言いなりになって買わされてしまう。
その業者の手数料すら把握していない。
ひどい場合は、為替差損のイメージもないという悲惨な投資家が非常に多い気がします。

親切にしてくれる人や会社に礼を尽くす精神が障害なのでしょうか・・・。


例えば、日本ではフィリピンの情報はセブ島に集中しています。
旅行も、マリンスポーツも、英会話留学も、ロングステイも・・・。
最近では、やっとボラカイ島の話題が上り始めました。

でも、セブがマニラに比べればすごい田舎で不便であることは案外知りません。
物価が高く、タクシーはマニラ同様ずる賢く、不動産は売りも賃貸もべらぼうに高い!

ボラカイは既に韓国人、中国人の巣窟で、毎日大型バスが何台もホワイトビーチに流れ込み、そして彼らは、何年も前からしっかりビジネスの基盤を作っています。

これらの場所の不動産価格を調べればすぐに分かることです。

・・・もう遅いのです。

投資の世界は簡単ではありません。
ましてや海外不動産投資は、自分の常識をどれだけ超えられ、その裏付けとともにどれだけ有利な情報を掴むかにかかっていると思います。

そのような判断が難しい方は、保険や積立で確実に蓄財する方が利口だと思います。

 


家賃収入より簡単確実  インドネシア  高利回定期預金



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