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今週は初めて中国の首都北京とその近郊に行ってきました。
ここ3年間くらい、新たな新境地を訪ねることがなかった自分としては、仕事とは言えかなり新鮮な感があり、個人的には日中間の問題なども含めて興味ある渡航でした。
北京の人口は約2000万人らしいんです。
あれ?マニラの人口と一緒じゃん!
でも広大な土地の使い方は何ともぜいたくで、道路も広く空間が巨大な中国ではどこに行ってもゴミゴミした感はなく、ちょっと閑散としたイメージにさえ感じました。
案内していただいた方は「今日は渋滞酷いです~!」と言われてましたが、マニラと比べれば休日以上に空いてる感じでしたね。
北京で困った事!それはネット環境でした。
いや、ネットは普通につながりますよ。問題はgoogle関連とFacebookやLineが使えない事!私のパソコンではskypeもViber使えなかった…。
いつもの業務はgmail、Facebook、Lineなのでほぼ不通状態…。参りました。
一応VPN接続やらをするとできましたけどね…。そんな知識も特にない自分にとっては、普通につながらない時点で戦意喪失であります。
この取組みは中国共産党の情報統制の一環だそうですが…。
今の時代に、それも既に新興国というにはおこがましいレベルの中国で、そんな姑息なことして何の影響があるのかと…。
そこで中国の富裕層レベルは何を考えて生活してるのか聞いてみると、以前中国コミュニティーを持ついろんな国で聞いた話をまたここでも聞くことになったのですが…。
やはり自分の資産や血族の地位と安全を守るため、国外脱出を常に考えているんだとか。そしてその対象は最終的にアメリカ一点に尽きるんだそうです。その壮大な計画は自分の子供のためにというだけではなく、何代も後の代に完成する移住計画を持ってるんだそうです。
この辺りは、フィリピンにも似たようなところがあるのかも…。フィリピンの富裕層は失脚のない錬金術が確立しているようですから、返って中間層に海外脱出願望が強そうな気がしますね。
今私は、フィリピンのローカル家族を家に迎えて同居しており、大学新卒の長女をオフィスに迎えたり、高校生の娘を学校に入れて毎日いろんな話をしています。
ちなみに、彼女たちは英語は完璧です!
大卒の長女は当然ですが、日本では中学1年生になる高校生の娘も、教科書見たらめまいがします…。びっしり英語ですからね。ここでは当たり前ですが、言葉のダメな私から見たら超すごい光景ですよ。
日本では、英語を勉強させるために大きなお金を使いますが、ここフィリピンでは生活の中に英語が当たり前にあるので、社会に出て英語が必要な職場に対しても、日本人みたいに大変に考えることは少ないですね。
でも、言葉のできない私がいつも日本人にいう事があるのです。
英語ができないと困る ⇒ 英語ができれば成功する
こう捉えるのは大きな間違いですよ!ということです。
この様にはっきり書くと「言葉だけじゃない!」という人がほとんどですが、潜在意識の中ではとにかく英語ができればいいと思っているのは間違いないと思います。
特に顕著なのは、子供の時から「英語を習得するための留学」を探す人がいます。もちろん子供の時分から英語を話す環境があれば、おいらみたいなジジイが勉強するより超早く言葉は習得するでしょう。
でも考えて欲しいのです。
フィリピン人は、ほとんどの人が英語を話せるという事を…。そして言葉は人間の心が発するメッセージなのだという事を。
言葉を生む心が成熟していないのに、どの国の言葉を使ってもまともなコミュニケーションが生まれるでしょうか?その人が成功するために必要な物事の考え方を培っていけるでしょうか?
英語が堪能なフィリピンの若い子と一緒にいて考えさせられることがあります。
ジャパニーズスピリットは日本でしか培えないのだということです。日本人のモラルはどこの国に行っても素晴らしいレベル。この精神を習得するのは日本でなければならないのではないかと思うのです。
うちの子供らは非常によく勉強をして成績も優秀です。しかし、何を勉強しなければならないかのポイントがまだ分かりません。
初めてセールスの仕事をするので頑張りたい。だからどうしたらセールスを成功できるのかHowto本が欲しいと言います。でもそんな小手先をいくら勉強したって、現場で何が通用するのでしょう。
私は彼女に「おまえは誰にセールスるのか?」と聞きます。
もちろん対象はフィリピンの会社、フィリピン人です。
そのクライアントが好む事、なぜそれを好むかの背景、そして何よりもトレンドや思考の移り変わる現地独特の環境を知らなければ、そんな本をいくら読んでも時間の無駄でしょう。
私はそんな本を読むよりも、フィリピン建国の歴史とホセリサールを勉強した方が良いと思うのです。フィリピンやその他の国の歴史と現代の情報をたくさん仕入れて研究することがビジネスの基本だと思うのです。
日本人は英語の勉強のために、日本でしか取得できない大切なものを忘れてしまってる気がします。
エレベーターが開けば自然と降りる人を先に通したり、会話の中で「恐れ入ります!」という姿勢で対応するホスピタリティーは日本でしか叩き込むことはできないのではないでしょうか。
そして本当に大切なことは、自分のバックグランドとなる祖国を軽視する風潮こそ危険な現象であるということを重視するべきだと思います。
この様な事を次世代にリレーションするのは、やはり壮年期になる者の責任なのでしょうね。いつまで生きても生涯勉強の日々であります!