No②
人は生まれてくるときは皆が「無垢」つまり全員が神様のお使いと思います。生まれたばかりの赤ん坊
を見れば良く分かる、そしてそれは極めて大切な「事実」なんです。
ただ成長するにつれて「自己意識・エゴ」を自分の中に育てていきます。それが人間でもあるようです。
エゴは成長の初期では重要な役割を果たしています。すなわち「自己確立」を果たしてくれるのです。
他の誰でもない、自由で独立した「自分自身」を自分の中に作り出してくれるのです。それがエゴの
大切なお役目であると私は考えています。
ただ最近の諸々の研究からエゴの弊害も指摘される時代にもなってきています。
それはエゴが自分自身を正しく認識できずに、自分なりのスト-リ-で勝手に自分を決めつけてしまう
ことです。「私はエライ、私は人の上にたつ人」から「私は弱い、ダメ人間の罪人」または「私は周り
の世界の犠牲者」などなど、様々な現実ではない「自分像」つまり虚像を作り出すんです。そしてその
虚像を自分自身だと信じてしまうんです。
それらが実は全て誤り、全て自分が作り出した幻想あるいは妄想であることが注意を要するところです。
恐ろしいことになんといままで私達はそれに気づいていなかったんです。そうなんです。私たちはもともと
「完璧な精神と肉体を持つ、神のつまり宇宙の子供達」なのでそんなことがあるワケがないのです。
まずは自信を取り戻しましょう。幻想ではなく本当の自分自身に立ち戻らなければなりません。
そこに気づいて自分なりに苦心し考えて「エゴ」の世界から脱却すれば、そこにはこれまでとは違った
「広い世界」が見えてくるんです。
「本当に自分がやりたかったこと」「自分が一番大切にしたかったもの」を見つけだし、そしてその結果
として全てのシガラミから離れた自分の中の聖なる部分・ホーリ-・スピリッツも見えてまいります。
まずはその「ジャンプ」、本来の自分への復帰、正しい自分像の理解を皆さんにをお勧めしたいと思います。
それは人を下げて自分を上げるエゴの世界ではない、皆が平等で助けあう究極のエゴの世界なんです。
私は12才のとき「お前はエゴイストだ」と決めつられ、私のエゴとの戦いが始まりました。
以来60年そんなことを考え続けてきたんです。見せかけの善人を装っても「心にやましいモノ
がある限り」それはニセモノなどと考え始めたものでした。
そして今、やっとその解決法が見えてきたのです。
あなたにもそんなやり方を紹介したくて、一文をしたためたところです。