兵庫県三田市の女性会社員(27)が今月中旬から行方不明となっている事件で、大阪市内の民泊施設で女性とみられる遺体の一部が見つかり、県警は24日、監禁・死体遺棄事件として三田署に捜査本部を設置した。事件では、米国籍のバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者(26)が大阪市内の別の民泊マンションに女性を閉じ込めた監禁容疑で22日に逮捕されている。県警は死体遺棄についても同容疑者が事情を知っているとみて追及する。
捜査本部によると、24日午後3時50分ごろ、大阪市西成区花園北1の民泊として使われている宿泊施設の部屋で、スーツケースの中に入った状態の頭部を捜査員が発見した。頭部以外の遺体は見つかっていない。
バイラクタル容疑者がこの部屋の宿泊契約をしており、捜索先として浮上した。捜査本部は身元の確認を急ぎ、司法解剖して死因などを調べる。
捜査関係者によると、女性は今月15日に三田市内の勤め先を退社後、知人に「知り合いの男性と大阪で会う」と告げ、電車で大阪方面に向かって以降、行方不明になった。
バイラクタル容疑者は観光旅行者として今年1月に来日し、今月12日ごろから大阪市東成区中道2のマンションの民泊に使われている部屋に滞在していた。女性とはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて知り合ったとみられる。
16日未明、マンション周辺の防犯カメラに、同容疑者と女性とみられる2人が一緒に建物に入る様子が映っていた。その後は女性の姿を確認できず、同容疑者らしい男が18日に退去するまでの間、1人で大きなキャリーバッグを持って何度も建物に出入りする映像があった。
マンションはJR森ノ宮駅の東約400メートルの住宅密集地にあり、遺体の一部が見つかった西成区の民泊施設は南西に約5キロ離れた場所にある。
兵庫県姫路市に住む女性の母親が、女性の勤め先から「欠勤している」と連絡を受け、17日に県警姫路署に行方不明者届を出して事件が発覚。22日に捜査員が奈良市内で同容疑者を発見し、県警が監禁容疑で逮捕した。
兵庫県三田市の女性(27)が行方不明になり、米国籍の男が監禁容疑で逮捕された事件で、男は今年1月、ビザが不要な観光目的の短期滞在で来日していたことが捜査関係者への取材でわかった。大阪市内の民泊を利用しながら、携帯電話で女性と連絡を取り合っていたとみられ、兵庫県警は携帯の通信履歴や2人の足取りを調べている。
捜査関係者によると、逮捕されたバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者(26)は米ニューヨーク在住で、1月に関西空港から滞在90日以内の観光目的で入国した。民泊として使われていた大阪市東成区のマンション内の部屋には今月12日ごろから宿泊。約1週間の予約を入れていた。これまでも複数回、来日していたという。
女性は16日、同容疑者とみられる男と民泊に入った後、連絡が途絶えた。18日に民泊を1人で退出した同容疑者は、22日に奈良市内で見つかり、女性を民泊に閉じ込めたとする監禁容疑で逮捕された。
同容疑者は民泊を出る際、大型のキャリーバッグを持っていたが、逮捕時には所持しておらず、滞在していた奈良市内の民泊にもなかったという。
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