鼠・アラタマミチヨ・忌「松ヶ根乱射事件」モレシコ

松ヶ根乱射事件

僕が生まれ育った大阪の実家も天井にいつも鼠がコトコト走りまわっていて、寝ている時に顔の上を歩かれたりして、かんなぁ～りイヤな思いをしました。ビンボーってイヤだなぁ～ってず～っと思ってました

そんなイヤな実家やイヤな子供時代を一杯思い出させてもらいました。ほんま、子供の頃はイヤなことばかりで、今は天国です、ハッピー＆ピース、よかったよかった。

主役は新井浩文さん、「青い春」と「血と骨」では奇跡的に素人くさいイイ感じ出で痺れましたが、今回もめちゃくちゃ痺れさせてくれます

そしてもっと痺れさせてくれるのが、まだ怖い時代の怪談新耳袋「ヘアピン」出演の山中 崇さんのニヤケタ演技、最強のニヤケ、こんな子います、ニヤニヤ、ニヤついてますお子さん、こんなの普通の上手な役者さんには決してできない神業です



キム兄は今をトキメク亀田史郎クリソツの粗野丸出しのイイ顔でボコボコ殴ってるし、リアルに粗野。キム兄の仕事ではこれがピカイチでしょう。

ガムテープを冷蔵庫で冷やすジジイもめっさカッコイイし

ジジイにアラタマミチヨに似てるって言われてパンツ脱いじゃうハルちゃんの演技も最強にカッコイイし

イイことずくめ

ＢＧＭと有名俳優様をキャスティングしなければ、もっと忌まわしいイイ映画になっていたことでしょう。ってゆーかあのＢＧＭと有名俳優様がいてくれたから「これって映画なんや、つくりもんなんや、演技なんや、ドラマなんや」と一安心させてくれるのでした、それがなかったらヒリヒリヒリヒリでっさかいねー

基本はワンシーンワンカットでやりたかったんでしょうね。ナマっぽいもんね。映画的な上手な切り替えしのあるカットワリは極力やんないぶんダルいんですが、ナマっぽさを出すにはこれしかないのね

そんでからこの映画で一番感心させられたのが、普通の映画だったら絶対に見せ所の仕返しに行く時のカッコイイ台詞、丸っきり音声カットしてるんですね。扉が閉まっていて臭い台詞は聞こえないって演出。ウワーっ！こんな方法があるんやー！！ってしょぼい発明に感心感心。

で、「いつになったらカタルシスな乱射して安心させてくれるんや～」と首を長くして待ってたら、最後の最後にやってくれました。ども。これでイイです。すんません、てな感じで。あ、これもカタルシス。超カックイイ。

と思いきや暗転でボアダムスのモレシコ。カックイ～。なかなかロックンロールをやってくんないじれったいじれったいボアダムスhttp://www.youtube.com/watch?v=4pGLjcfZn5Mですが今回は頑張ってロックンロールしてくれてますモレシコ

こんなに素敵な映画ですが、百恵の旦那はいつも通り足を引っ張ってくれていて、このブチ壊しぶりも狙いなんかな～っと思ってしまうナイスな出来です

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