すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

PERFECT DAYS

2023年12月25日 | 映画・テレビ・動画
PERFECT DAYS


監督 ヴィム・ヴェンダース (Wim Wenders, 1945年8月14日 - )
脚本  ヴィム・ヴェンダース 高崎卓馬


役所 広司(Koji Yakusho、1956年〈昭和31年〉1月1日 - )



平山:役所広司
タカシ:柄本時生
ニコ:中野有紗
アヤ:アオイヤマダ
平山の妹:麻生祐未
居酒屋の女将:石川さゆり
その元夫:三浦友和
街の老人:田中泯


淡々と役所広司演じる平山のルーティン
もっと淡々かなと思いきや
同僚のウザい柄本時生にカセットテープ屋に連れていかれたり
時生の彼女アオイヤマダがパティスミスの1stに入ってるレゲエRedondo Beachが気に入って盗んで
返しに来た時キスされたり


あとストーンズの曲は没ネタ集のメタモフォシスの中のあの地味な曲(タイトル忘れた)なんですよね
渋い選曲ですねー


浅草の地下街のキチャナイ一杯飲み屋の店主の甲本雅裕のルーティーンの挨拶は好き


一番の盛り上がり箇所は 石川さゆりが あがた森魚のギター演奏で 朝日のあたる家を日本語訳で歌う箇所
できれば 津軽海峡冬景色にして欲しかったところです



姪っ子が家出して尋ねに来るんは ちょっとルーティンからズレるが
そんな大きな出来事は起こらない


ラストは石川さゆりの元夫・三浦友和と役所広司とのちょい長めの台詞のやりとり
三浦友和はいつもより下手糞に見える 
そして2人で影踏みが なんか 下手っくそとゆーか ぎこちないとゆーか 
あまりエエシーンとはとても思えない


そして笑顔で車運転して終わる役所広司のアップ
歯並びキレイなーと感心する


ヴィム・ヴェンダースの映画やからこんなもんやろーとゆー大方の予想通り
あまり何事起こらない 起伏のない芝居が 役所広司以外みんな下手糞に見える
唯一自然に見えたんはアオイヤマダぐらい


これ 日本人が作るとしたら こーゆー脚本じゃ誰もOK出さないだろーし


ヴィム・ヴェンダースやから許されるんやろー


かといって そんなオモロイ映画ではない




映画製作のきっかけは、渋谷区内17か所の公共トイレを刷新するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」である。
プロジェクトを主導した柳井康治(ファーストリテイリング取締役)と、
これに協力した高崎卓馬が、活動のPRを目的とした短編オムニバス映画を計画。
その監督としてヴィム・ヴェンダースに白羽の矢が立てられた。




中年の寡黙な清掃作業員・平山(役所広司)は判で押したような日々を送っている。
一人暮らしのアパートを毎朝薄暗いうちに起き出し、台所で顔を洗って歯を磨き、ワゴン車を運転して仕事場へ向かう。
行き先は渋谷区内の公衆トイレ。つぎつぎに担当場所を回り、隅々まで手際よく磨き上げてゆく。


一緒に働く若い清掃員・タカシ(柄本時生)はどうせすぐ汚れるのだからと作業は適当にこなし、
通っているガールズ・バーのアヤ(アオイヤマダ)と深い仲になりたいが金がないとぼやいてばかりいる。
平山は意に介さず、ただ一心に自分の持ち場を磨き上げる。
作業をつづけていても、誰からも見て見ぬふりをされるような仕事。
しかし平山はそれも気にせず、仕事をつづける。
仕事中は、ほとんど言葉を発することがない。


それでも、平山は日々の楽しみを数多く持っている。
たとえば、移動中の車できく古いカセットテープ。どれも少し前の音楽だ。
パティ・スミス、ルー・リード、キンクス、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。
休憩時に公園の隅に座ってささやかな昼食をとるときは、公園の樹々を見上げる。
その木洩れ日をみて笑顔をうかべ、一時代前の小型フィルムカメラを取り出してモノクロ写真を撮る。
街の人々は平山をまったく無視して忙しく行き交っているが、
ときおり不思議なホームレス風の老人(田中泯)が、ふっと平山と目を合わせてくれることも、ずっと気になっている。


仕事が終わると近くの銭湯で身体を洗ったあと、浅草地下商店街の定食屋で安い食事をすませる。
ときどき行きつけの小さな居酒屋で、客にせがまれて歌う女将(石川さゆり)の声に耳を傾けることもある。
家に帰ると、四畳半の部屋で眠くなるまで本を読む。フォークナー『野生の棕櫚』、幸田文『木』 、等々…。
眠りに落ちた平山の脳裏には、その日に目にした映像の断片がゆらゆら閃きつづけている。
樹々の枝から漏れる陽光・街を行き交う人々・あの老人の姿。


ある日、平山の若い姪・ニコ(中野有紗)がアパートへ押しかけてくる。
平山の妹(麻生祐未)の娘で、家出してきたという。
平山の妹は豊かな暮らしを送っていて、ニコに平山とは世界が違うのだから会ってはならぬと言い渡しているらしい。
ニコは平山を説き伏せて仕事場へついてゆく。
公衆トイレを一心に清掃してゆく平山の姿にニコは言葉を失うが、休憩時、公園で木洩れ日を見上げる平山の姿を見て、ニコにも笑顔が戻る。
しかし平山の妹がニコを連れ戻しにやってくる時などには、平山が捨ててきたかつての過去と向き合うこともある。


居酒屋の女将の元夫から「影と影が重なっても、より黒くはならない」と言われると、
平山は「そんなことはない」と強く否定し、二人で互いの影を重ねてみたり影踏みごっこをしたりする。
平山が日々撮影している木の葉が二度と同じ重なり方をしないのと同じように、
平山の日常は毎日同じことの繰り返しではなく、一期一会に満ちている「完璧な日々」なのだ。

 
 
 
 
 
 


 
 
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