すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

「私は2件の強盗殺人はやっていません」上田美由紀被告の裁判員裁判

2012年09月26日 | ヒトゴロシ



初公判 

鳥取県内で2009年に男性2人が不審死した事件で、2件の強盗殺人罪などに問われた元スナック従業員・上田美由紀被告(38)の裁判員裁判初公判が25日、鳥取地裁(野口卓志裁判長)であり、上田被告は「私はやっていません」と強盗殺人について無罪を主張。弁護側は当時同居していた元会社員の男性(48)=詐欺罪などで服役し出所=の単独犯説を新たに主張し、検察側の主張と真っ向から対立した。

 23の傍聴席を求め、1115人が列を作った注目の初公判。「私は2件の強盗殺人はやっていません」。裁判長に起訴内容について聞かれた上田被告は、もそもそした小さな声で否認した。幅広の襟のついた白いシャツに黒のスカート。やつれたような青白い顔で、検察側の冒頭陳述の際は時々熱心にメモを取っていたが、弁護人が生い立ちを語り始めると肩を震わせ、涙でにじむ目元を青いハンカチで何度も押さえた。

 起訴状では、09年4月にトラック運転手・矢部和実さん(当時47歳)を、同年10月に電器店経営・円山秀樹さん(同57歳)を、それぞれ鳥取県内の海や川で睡眠導入剤を飲ませて水死させたとしている。矢部さんからは借金計270万円の返済、円山さんからは計123万円分の電化製品の代金を求められており、支払いを免れるためだったとされる。

 検察側は冒頭陳述で「2件とも被告が事前に睡眠薬を入手し、当日朝、被害者を呼び出し、睡眠薬を飲ませた後、溺死させ、その結果、代金の支払いを免れるという同じような経過をたどった」と指摘。同居の男性については「殺害後に現場に呼び出された。被告の言いなりに行動していた」と述べた。


 一方、弁護側は「2人が犯罪で亡くなったのは間違いないが、被告と同居していた男性が1人でやった」と同居男性による単独犯という新説を披露。法廷はざわついた。「2人と最後に接触したのは男性だ」「2人から金の支払いを強く迫られていたのも被告ではなく男性のほうだ」と全く異なる見解を示し、睡眠薬は「男性が入手して飲ませた」と反論した。併合審理される16件の詐欺や窃盗罪などは一部を除き認めた。

 上田被告は07年、勤務先スナックで男性と知り合い同居を始めたが、弁護側は「平等に金を使い対等な関係で生活していた」という。男性は上田被告と共謀したとされる詐欺罪などで懲役3年が確定。服役を終え出所しており、検察側証人として公判で証言する。

 犯行を直接裏付ける証拠はないが、検察側は間接証拠を積み重ねて立証する方針で、死刑求刑も予想される。公判は判決予定の12月4日まで計25回。裁判員の在任期間は75日間で、100日間だった首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗被告(37)=1審死刑、控訴中=の裁判に次ぐ2番目の長さとなる見込みだ。

 ◆直後「ケロッとしていた」遺族 ○…初公判を傍聴した円山さんの次男・賢治さん(37)は、報道陣の取材に応じ、上田被告が否認した場面について「言った後、ケロッとしていたじゃないですか。また言いよるわと思った」と怒りを抑えるように話した。極刑を望んでいる被告への感情は「言ったら悪口になる。とてもきれいな言葉ではまとめられない」という。

(スポーツ報知)


上田美由紀被告の裁判員選任手続き候補者491人の81%に当たる400人の辞退




第2回公判
 
検察側は25日の初公判の冒頭陳述で、同居していた元自動車セールスマン(48)と共謀したとされる詐欺、住居侵入・窃盗では、上田被告が主導的な役割を果たした、と主張した。また、元セールスマンと知り合う前、06年11月に知人男性の母親から現金をだまし取った詐欺は、架空の女性を演じるなどして相手を信じさせており、「上田被告が元セールスマンをたぶらかした手口の原型」と指摘していた。


この日の書証調べでは、検察側は、06年の詐欺事件について、上田被告が、知人男性に女性を紹介するなどとうそを言い、その女性になりすまして、男性を信じ込ませ、その母親から金をだまし取った過程の立証を試みた。


また、09年4月の農機具販売店に対する詐欺については、上田被告が警察の取り調べに、「元セールスマンは独断で犯行に及ぶような性格ではないので、私が言わなければしなかったかもしれない」と供述していたことを明らかにした。


一方、弁護側は25日の冒頭陳述で、強盗殺人の真犯人は元セールスマンで、詐欺も元セールスマンの発案で始め、だまし取った金は2人で平等に使っていた、などと主張。この日は発言することはほとんどなかった。しかし、元セールスマンの調書については、証拠採用には同意したものの、その信用性を争うことを留保した。


28日は、残りの詐欺の書証調べがある。



午前10時の開廷の5分前に入廷した上田美由紀被告は、白色の長袖カットソーに薄ピンクの半袖のカーディガン、初公判の時と同じ、黒に白い花柄のロングスカート姿。肩まで伸びた髪は、後ろで束ねていた。


書証調べが始まると、時折首をひねりながら、持参したB5判ノートに黒色のペンでメモを取りながら検察側の証拠書類の読み上げを聞いていた。メモの内容が傍聴席から見えるのを気にしてか、タオル地の青いハンカチでノートを隠すようなしぐさも見せた。


ノートを取る以外、開廷中に体を動かすことはなかった上田被告。しかし、2006年の詐欺事件の証拠として、長男の供述調書が読み上げられると、おもむろに身を乗り出し、メモを取る手も素早くなった。法廷内の大型モニターに、長男が書き、事件で使われたとされる、うその領収書が映し出されると、体をひねって画面を確認していた。

鳥取の連続不審死で2件の強盗殺人罪と計16件の詐欺、住居侵入、窃盗罪に問われた鳥取市の元スナック従業員、上田美由紀被告の裁判員裁判第2回公判が27日、鳥取地裁(野口卓志裁判長)で開かれ、詐欺や窃盗事件の証拠調べが始まった。

検察側は、一部の供述調書は強盗殺人事件の背景だと示しながら読み上げた。初公判で涙も見せた上田被告は落ち着いた表情で熱心にメモを取っていた。

「男性を言いなりにして金をつくらせる手口の本質が表れた事件」として検察側が重視する詐欺事件では、被害に遭った男性と母親の供述調書を証拠として採用。検察官は、上田被告が架空の女性の借金返済を肩代わりするよう男性に求め、男性の母親からも現金をだまし取った手口を説明した。

 別の詐欺事件では、「(弁護側が強盗殺人犯と主張する同居の男性は)独断で行動する性格ではなかった」などと上田被告が話した供述調書を示し、上田被告の主導的な立場を強調した。

 法廷で上田被告が取り続けたメモはA4ノート20ページ以上。長男が記入したとされる領収書がモニターに映し出された場面では身を乗り出して見入っていた。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« A-9050+ ND-S1000+SC-A7L | トップ | すみれちゃん19歳 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ヒトゴロシ」カテゴリの最新記事