すそ洗い 

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ナニをしているのかよくワカラナイ

アメリカの病理「ダークナイト」THE DARK KNIGHT

2008年08月10日 | 映画・テレビ・動画

アメリカは病んでいます。

中国の楽観的な病み方ではなく、こんがらがって収集がつかなくって陰鬱で救いようのない病み方です。日本のも徐々に伝染しつつある病みです。

THE DARK KNIGHT

NIGHTかと思ってたらKNIGHTの方でした。

バッドマンは現代版「暗黒の騎士」です。そーゆー映画。

前情報はジョーカーのことしか調べないで、http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/566e89155837903fc947de0eb058b0f4
阿呆みたいな顔して観に行ったのですが、監督は前回に引き続きクリストファー・ノーラン(CHRISTOPHER NOLAN)です。前回のもこの監督だったのをパンフレット見て今知りました。だからそーゆー映画です。陰鬱で賑やかでちょっとややこしい系。

クリストファー・ノーランと云えば「メメント」http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/27a074e269dc446476651456b64e26fcです。賛否両論ですが、ワタシは映画館で観てからダビングではなくわざわざ身銭を切ってDVD買いました。だからそんなキライな監督さんじゃないはずです。

多分この監督は陰鬱とエンタテーメントの両立するバランス感覚がイイんでしょうな。マイナーとメジャーの両立する八方美人な居心地の悪い感覚ですが、「損」したとゆーより「得」した感じがするから一般受けもするとゆーことでしょうか。うま~いこと嫌な気分にしてくれます。同じ監督を2度も起用するとゆーことはそれなりに大人の理由があるんでしょう。こんな陰鬱な救いよーのない世界なのにメジャー映画なんですから。これが今のアメリカエンタテーメントの現状なんですね。

自分的には「バッドマン」にはもっとファンタジーな平和なディズニー的楽観エンタテーメントを求めててるんですが、どーせ陰鬱でイヤ~な気分にさせてくれるならもっとドン底のラース・フォン・トリアー版のバッドマンも観てみたいですな。



今回の目玉はもちろんジョーカー様です。

ジャックニコルスンのよーなファニーな楽しい版じゃありません。本当に胸糞が悪くなるいよーなとことん悪い人。イヤな野郎世界代表。始終口をぺちゃぺちゃ鳴らし生理的嫌悪感さえ逆撫でして下さいます。「死ぬほど笑わせてやろーか」とキャッチコピーにあったよーにもっとユーモア感のあるキャラかと思ったのですが、ユーモアの欠片もありません。本当にイヤな悪い奴。ヒース・レジャー(Heath Ledger)さん随分色んなこと犠牲にして身を削って頑張りましたねー。エライなー本当にエライ。こんなにせんでもエエのにーって、こっちまで心配してしまうぐらいです。時々頑張って演技をしてる素の姿が見え隠れするのですが、そこがまた「大変やなぁ~」と同情してしまいます。死んでも仕方ありませんな。



イヤな気分になるといえば、僕が本当に生理的に嫌いなマギー・ギレンホール(MAGGIE GYLLENHAAL)がヒロイン役でした。これには「イヤ~参っちゃったなぁ~」って本当にかなんかったねー。本当にキライなんですよ、理由はわかんないんですが、この女が出てくるだけで映画館を出たくなりますね。もっと早い目に残忍で陰惨な殺され方されればよかったのに~



あと、その筋の野郎どもの好きなモーガン・フリーマン(MORGAN FREEMAN)が出てます。モーガンに抱かれたい男どももぜひ観てみてください。今回も抱かれたくなることまちがいなしです。主役のクリスチャン・ベール(CHRISTIAN BALE)をマイケル・ケイン(MICHAEL CAINE)と取り合いしてます(嘘)。

自分はバッドマン役はこのクリスチャン・ベールが一番ピッタリくるなぁ~と前回の「バッドマン ビギンズ」から感じていたんですが、今回もピッタリきますな。なんでしょう?多分キャラの薄さとゆーか匿名的とゆーか、まぁ言えば裏ビデオに出てくる男優みたいな存在が一番イイですからねバッドマンは。そーゆー意味でクリスチャン・ベールが一等賞ですかね。もっと薄い人でもイイですが。



ええっと前回のバッドモービル、カッコよさの塊でしたが、今回もそのバッドモービルが再登場。チンコがビンビンになります。そんでもって今回はこのバッドモービルがこれまたカッコイイ塊『バッドポッド』に変身しますもんで、ほんとーにチンコがカチンコチン、カッチカチでんねん。たまりませんよーバッドポッド。

もーね、バッドマンはややこしい人間模様とか社会背景とか全部省いていただいて飛んだり跳ねたりとバッドモービルやバッドポッドでブイブイ言わせてるだけの映画でエエんやないですかねー

ええっと映画の内容の方ですが、お金にまつわる欲望と悪意と暴力と社会的な立場と友情(2回でてきます友情)とがややこしく絡みあってきてちょっとメンドー臭いんですがバッドモービルやバッドポッドが吹っ飛ばしてくれます

そんでもってとにかくジョーカーが縦横無尽にブッ飛ばして爆破しまくりです。本当に疲れちゃうほど爆破が多い、もっと少なくして下さい、爆破は疲れます、ナイフで切り刻み多い方が萌えです

とにかくアメリカがどーしよーもないドツボに突入していく救いようのない終末観とか全体主義とか社会的病理とかイヤな気分に一杯してくれます、救いようなしです、HAPPYが皆無です、これが現在のアメリカでしょうか?本当にどんどんヤバくなっているんですね。イヤな気分とか不幸な気分にさせてもらえるのが大好きなワタクシですが、今回は「もっとHAPPYにしてくれよ~助けてやってくれよ~楽観させてくれよー」と思える世界ですな。しんどいっすよ~

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