浮世の画家
カズオイシグロ
早川書房
えらい時間がかかってしもたん
時間かかかる書物は大抵めんどくさくなって途中でやめてしまうんやが
今回はやめなかった
それは やっぱし読みやすいのと くいくい引っ張られるもんがあるからです
読むやすいのに時間かかかるとゆーんは変な話やが
それは シムシティ2をやらなあかんかったり 図書館で借りた他の本もこなさなあかんかったり
ガイジンの書いた本は苦手です 理由がカタカナのガイコク固有名詞がいちいち覚えられないので
すぐ話の流れがわからなくなってめんど臭いからです
それでも 我慢して読めるやつは シリアルキラー サイコキラーの実録もんとケッチャムだけです
カズオイシグロはノーベル賞を取ったとゆー人で
評判もエエとゆーことで興味を覚え
この「浮世の画家」とゆーのは日本が舞台なので 苦手なガイコクカタカナ固有名詞が出て来そーにない
とゆーんで
本の内容のことをあんまし言わず 言い訳ばっかししてまいましたが
この本は オモロイのです
そしてオモロイ理由がよくわからんのです
お話の内容は表4に書かれてあるよーに
「戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に篭りがちに。自分の画業のせいなのか…。」
とゆーもので
本当にそれだけのことが書かれてるだけで
盛り上げ箇所とかジェットコースターエンタテーメントとかどんでん返しとかそーゆーんはありません
みなさん言われるよーに オズワールド的な空気感もありますが
読後のモヤモヤ感はまた少し違う感じがしますので ハッピーハッピーなものでないし 不幸悲惨苦労話でもないん
そこが純文学なのでしょうが そんなに内省もないし こんがらがった考えかたもない
他の方々の読書感想文を読んでもピンとこない
読みやすく 話を引き込むのがうまく パッと情景が浮かび上がり
その分かりやすい状況の中で お年寄りがモヤモヤしてる
結婚できない娘とか 小憎たらしいしことゆー孫とか 意地悪なことゆー元弟子とかの話で
状況が浮かび上がるんやが 主人公のジジイが ハッキリしたこと言わんのです
モヤモヤしてて ボケてんのんかとも思えるが 意図的にそーではないらしーし
最後まで 謎解きはないし
かといって そんな 隠蔽してるわけでもなく
モヤモヤ
笠智衆がバーに通いバーのママは岸田今日子で娘は岡田茉莉子と岩下志麻で
そーゆーオズ映画の配役で ゆっくりぐずぐずと話が流れるんやが
も少しドス黒い何かがモヤモヤしてる それが何なんかがわからん
もーいっぺん読んでみよーと思わせる
なかなかの小説です
ノーベル賞の理由もよくわからないしノーベル賞がどんなもんなんかはよくわからん
村上春樹より評価がされ ボボディランと同じ賞
ますます持ってよくわからん選考基準
モヤモヤです
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) | |
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今後の読む順番の参考にさせていただきます
ありがとうございました
設定はSFですが雰囲気は文学的です。
いかんせん長いので映画を鑑賞するか、短編の「夜想曲」を読んでもいいかもしれません。