特攻とゼロ戦と鶴と夫婦愛と「ホタル」2001年

「ホタル」

2001年公開

監督 降旗康男

出演
山岡秀治：高倉健
山岡知子：田中裕子
藤枝真実：水橋貴己
山本富子：奈良岡朋子
藤枝洋二：井川比佐志
金山文隆（キム・ソンジェ、김선재）：小澤征悦
緒形成文：小林稔侍

批判

「弾いたろか」夜叉　1985年から16年

ホタルゆーぐらいだから「夜叉」の蛍子と修治のその後のお話かと思いきや　全然ちがいました
そりゃそーだ１６年も経ってますから　健さんはすっかり声も変わってしまっていて
田中裕子さんのドフェロモンもすっかり消え果て　夜叉もよーな面白オカシイ展開は全くありません

特攻の生き残り　ゼロ戦のセットが物凄くよくできていてドキドキしちゃいます　このゼロ戦はなかなかのものなのでゼロ戦フェチの人は必見の出来

話はジジ臭い　そーゆーしんみりしたお葬式で聞くよーなありがたい内容なので　省略しまして
わかんないですもんね　戦争とか特攻とか云われても　そーゆー実体験がないと　その空気感はわかんないので
ほんとーにそーゆーもんだったのかどーなのかまでは　わかんない

雪の中で　健さんと裕子さんが　鶴の物真似を鬼気としてされるのですが　これは　なかなかの見せ物です
裕子さんは　まだ可愛気があります
僕は　田中裕子さんとゆー女優さんの演技プランは基本的にぶりっ子じゃないかと思うのです　勿論イイ意味で
鶴の物真似もぶりっ子です
高倉さんは　なにがなんだかよくわかりません　不器用ですから
不器用な鶴の物真似　必見でしょう

泣かせ役は奈良岡朋子さんと小澤征悦さんです
奈良岡さんは夜叉の女親分塙松子なおっかない感じではないおばあちゃんです
批判の対象は　この奈良岡さんの泣かせる台詞にあるのですが　政治的なことはよくわかりません
ただただ　泣かせるからそれでイイのではないでしょうか

夜叉の蛍子と修治のその後の夫婦生活がこーだったら　またそれも格別だったでしょーに　それではいしだあゆみさんが可哀想ですか　そーですか

人間　歳取るもんですな　
降旗康男さんも高倉健さんも田中裕子さんも小林稔侍さんも　かなり老いてきております
夜叉はまだまだ青春だったんですね　
老後の世界のことは　自分はまだあまり考えたくありません
この映画にある世界観は　ほんとに人の葬式に立ち会った時の気分と同じです

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