オディロン・ルドン(1840-1916)
まぁ皆さん、こんな記事読んでる暇あったら渋谷のブンカムラに走りましょう。図版を見るより現物です。黒の諧調の幅の広さと深さが違います。現物を見ましょう。
今日は世界一キライな街渋谷に撮影に使うエロ服を109に買いに行くとゆー羞恥プレイが控えておったので、ついでにルドンもパパっと見よーと
でもこんな按配やとパパッとは見れませんやん、いちいち感動しないと、ああめんどくさい、こんない感動が多いとかえってめんどくさい
勇気付けられたのは、ルドンは40歳過ぎてからどんどん良くなっているんですよね。こんなに自己に深く深く内省して抽出して表現する力。自分と同じ歳ん時の仕事、1歳上の時、2歳上、何でもありか?このおっちゃんは
人間は45歳過ぎると終わると思っていたのですが、こんな偉大な御大もいらっしゃるんです、いやほんまにスゴイ、45過ぎてからが物っ凄い
そんでもってこのルドンの白黒のほとんどは岐阜の美術館に所蔵しているわけです
岐阜もまたマニアックなとこ突きましたねー、エライエライ、グレイト岐阜
僕はルドンのカラー極彩色ファンなもんで白黒はナメテいましたが、ほんまにビックラこきました、ひっさしぶりに「表現物」とゆーもんに接した感じで、ガッツリ突き刺さりましたねー。
文句なし、完璧にて鉄壁、白黒を制した者のみが色彩も制することができるとゆーことでしょうか
絵画と版画は現物に接しましょう
「ルドンの黒」http://www.bunkamura.co.jp/shokai/museum/lineup/07_redon/
「私は私の怪物たちのアイデアを自然史博物館から取ってきたのです。そして私は怪物たちを生き物として存在しうるものとして考えました。この原則に則って彼らは構想されました。したがって、ある部分が誇張されれば、別の部分が縮小し萎縮するのです。一言で言えば、均衡は破られるのですが別の方法で埋め合わせをつけられるのです。」1891・ルドンインタビュー
そしてさすがルドン展です。いつものブンカムラにたむろう化粧品くっさいおばはんどもがおりません、純粋に内向とか内省の好きそーなナイスなお客人しかおりません。これは落ち着いて観れます。
人面蜘蛛は未見ですが、卵を抱いた蜘蛛がワタシ弱いですねー、半泣きになります
魅惑的な白黒ショーで誘惑されるとたまりませんよ。そりゃぁナマシビレマチガイないでしょう。
期間も長いので、ヤングの街に凱旋いたしましょうか。
PS.
ケセランパサランみたいな蜘蛛は、ほんとにいますよね。(妄想?)