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「女性を社会から隔離して監禁すると、どうなるか観察したかった」寺内樺風容疑者(23)

2016年04月25日 | 社会

<朝霞少女誘拐>寺内容疑者「観察したかった」 留学中に犯行計画か


2014年3月に行方不明となった埼玉県朝霞市の少女(15)が2年ぶりに保護された事件で、朝霞署捜査本部は21日、監禁の疑いで、東京都中野区東中野3丁目、大学生寺内樺風容疑者(23)=未成年者誘拐容疑罪で起訴=を再逮捕した。捜査本部によると、寺内容疑者は大筋で容疑を認め、「女性を社会から隔離して監禁すると、どうなるか観察したかった」と供述。捜査本部は少女が保護されるまでの2年間、寺内容疑者が物理的、精神的の両面から少女を孤立させ、脱出できない状態にしていたとみて調べている。

 再逮捕容疑は、14年3月10日に朝霞市内で誘拐した当時中学1年の少女を今年3月27日までの間、千葉市稲毛区や転居先の中野区東中野3丁目の自宅マンションで監禁した疑い。寺内容疑者は「千葉のマンションで監禁したことは間違いありません」と容疑を認めているものの、一部の事実については「記憶にない」などと供述しているという。

 捜査本部によると、寺内容疑者は自宅マンションの玄関ドアを外側からかんぬき錠で施錠し、内側のチェーンロックを南京錠で固定。少女の部屋の出入り口の外側に冷蔵庫などを置き、窓にも別の錠を取り付けて閉じ込めていた。

 寺内容疑者は少女に「君は家族から見放されている」と繰り返し語り掛けていたという。「私は捨てられた」「帰る場所がない」といった文言を復唱させたり、書かせたりしており、心理的にも追い詰めて逃げられない状態にしていたとみられる。

 県警のこれまでの調べに、寺内容疑者は「中学生の頃から誘拐願望があった」と供述。寺内容疑者は語学研修と航空機免許の取得を目的に千葉大を休学し、12年10月~13年9月に海外留学していた。帰国後、広い間取りの部屋を借りたことから、捜査本部は留学中に犯行を計画したとみている。

 少女が今年3月27日、中野区のマンションから逃げ出して2年ぶりに保護され、事件が発覚した。寺内容疑者は少女への誘拐容疑で、3月31日に逮捕され、さいたま地検は今月20日、未成年者誘拐罪で起訴していた。

(埼玉新聞 2016年4月21日)









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