HISTORY GH-SA ギブソンES335タイプ

以前も何度か記事で触れた事あるのですが
島村楽器オリジナルブランド、HISTORYのES335タイプ。
フジゲン製。当時、タイムレスティンバー材を扱ったブランドは
History, sugi位。共にフジゲン出身ですね。
良い音する木材です。後にフジゲン本隊が自社ブランドを出し
一部タイムレスティンバー材を使いますが。

このHistoryの335タイプはネックがマホガニーでは無く
このタイムレスティンバー材を使っているというのが大きなポイント。
ボディー、ネック共にタイムレスティンバーメイプル材使用です。
センターブロックも同じくタイムレスティンバーメイプル。
指板以外は完全にオールタイムレスティンバーメイプル材のセミアコですな。
もしかして70年代後半〜80年代ギブソンの音を狙った？

私がES-335を探して居た頃、色んな国内ブランドの335タイプを探しておりました。
結局、やはりギブソンの音が欲しくて本家ギブソンのES335を購入し
ギブソン直輸入品、購入後に散々苦労した事を過去の記事に書き続けましたが
一番勧められたのは国産エピフォン(当時フジゲン製作か)の335でしたね。
「造りが非常に良くてホレボレする、今のギブソンのはやめときな」と
悪いモノを薦めない店員さんの言葉。
早速、下の階に弾きに行ったのですが、フィニッシュは何だったのかな？
ツルツルする音が気になり諦めたのですな。後、色がナチュラルしか無かったのと。

そしてHistory。正直にタイムレスティンバー材は凄く音もバランスも良いです。
(今はヘリテイジウッド使用)
History製のは音がパキンと、今思えばかなりスイートでした。
オールタイムレスティンバーメイプル材で約20万円チョイ＋消費税(5%)
正直良くて、当然ながらですが島村楽器の店員さんに推されました。

宮脇センセですね。私の周りのプロも何人かレッスン受けた。
島村楽器と繋がり深いですね。

エレキギター「HISTORY（ヒストリー） SH-SA」の紹介


ギブソン的な音を求めていた私。それを店員さんに話すと
「ギブソン的な音を出そうと思えば出せますし」と。
うん、確かにトーンを少し絞ればギブソンの335に非常に近い音。
コレだけ良い材を使い、造りも良い、安定感ある。
この金額は今思えば凄く安い！
が‥ウジウジ悩んでいる所、当時の彼女に強引にバイクのケツに乗せられ
貯金下ろさせ、結局、池袋でギブソン直輸入品を買ったと。
何だかんだ言っても、やはり島村楽器オリジナルブランドで
Historyというダサく感じたブランド名も大きなネックでした。
(今はHistoryよりダサいと感じるHistory廉価ブランドだった
Cool-Zのジャズベースを使っておりますが‥。決して悪い木材でも無く
純国産フジゲン製。廉価版としてハイクオリティにも思う)

335がメインギターで2本目の335だったら
コレは絶対買い！でした。
何と言っても、通常の335の様に最初数年の
弾きこまなくては悲しい音がする‥を省き
即、しっかりメイプルの音がクリアに鳴るのです。
(鳴るの定義は其々ですが)
ので、味出しには其々弾き込む必要が有りますが
ギブソンの最初の悲しい音では無く、このSH-SAは
「即戦力！」で使えるのでした。

もう今は廃盤でしょうね。
ウッドショック前でこんな良いギターをその金額で買えたなんて。
今となっては贅沢な時代。
今だと同じクオリティで造るとしたら税込み40万円は超えるでしょうね。
ブランド名が当時気にならなければ
ギブソンの当時のフラッグシップPU、バーストバッカーに
乗せ替えれば良かった訳で。

何だか惜しい事した、と思う島村楽器オリジナルブランドギターでした。
(Historyにはそう思わせ後悔するギターが多過ぎる)