ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

ダークエンジェル 「Darkness Descends」

2019年01月05日 | 音楽
年明けいきなりのスラッシュドミネーション2016から
早3年が経ってしまいました。その時の出演バンドは
クリーターをトリに、ディストラクション、そしてまさかの初来日ダークエンジェルでした。
「最前列魂!」のMIYUKIさんと参戦し、川崎、クラブチッタのフロアに一番乗り
真っ先に最前列の柵をKEEPし、一番手のダークエンジェルの演奏が始まり
後ろからどんどんやって来るクラウドサーフ勢に頭を蹴られ首を痛めたり
凄まじい後方からの圧力に内蔵が出てしまうんではないか?という
気持ち的には滅茶苦茶な初体験状態で観戦したのがダークエンジェルでした。
頭をモヒカン刈りにしたボーカルのロン・ラインハートがステージを降り
何度ハイタッチをした事でしょう?
とにかく初体験の境遇にダークエンジェルの音楽を楽しむ所では無かったのです。
しかし、名人ドラマー、ジーンホグレンのドラムは相変わらず凄かった。

今回、高い評価を得たというコンバットレーベルからリリースした
「ダークネスディセンズ」を頂きました(有難う御座います)
私の中のダークエンジェルってかなりマニアックというか、燃えろ!誌とか
この手の音楽を毛嫌いしそうな雑誌には片隅にしか載らない存在で、
ダークエンジェルはダンジグとかと一緒のカテゴリーに括られていたような存在というか。

ライナーノーツにも書かれておりますが、この作品を
「裏街道のベストアルバム」として絶大な評価をしている方が
かなり多い事を知りました。
私にとってダークエンジェルの初!音源でした。
81年から活動しているキャリアの長いバンドなのに、私がスラッシュエリアに
かなりハマったのは、ヘビーなリフを前面に出してきたジューダスプリーストが
ルーツ的な存在でもあるからでしょうか?
只でさえ当時マイナーな存在であったスラッシュメタルでもかなりコアな存在に
辿りついた気がします。
今作は本編+8曲のライブバージョンという「ブラックプロフェシーズ」以外の曲は
ライブ盤でも再び聴けるというボーナス状態になっております。

Dark Angel - Darkness Descends


音質は正直・・・決して良くは無い。
レコーディング資金の大半をドラッグに使ってしまい
「最悪なサウンド」と評されたメガデスの1st「キリング・マイビジネス~」が
全然良く思えます。やはりインディーだからの当時のREC予算の問題ですが。
この作品の輪郭のハッキリしない感が、
後のブラックメタルやデスメタルに繋がるのかな?
そう思えても不思議ではないですね。
実際、屋台骨の超絶ドラマー、ジーンホグレンがデスメタルバンドの
「DEATH」に加入する訳ですし。
リフに次ぐリフ攻撃に、スレーヤーの様な尖った殺傷能力より
ブルータルで呪い殺すか!?のような殺傷力とでもいうか。
弦楽器は全て半音下げチューニングでどよーっと
深く聴いていなければ1曲丸ごとE♭で終わっているのではないか?
そう思わせるようなサウンドでしたが、よく聴いてみると
スラッシュであり、後のデスメタルにも繋がるような音楽感というか
他のスラッシュ勢が「殺すぞ!」としたらダークエンジェルは
バンド名の様に「呪い殺すぞ!」的ブルータルさに感じました。


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