おれは鉄兵 そして私の剣歴

父がこのマンガに受けた影響か？私、幼稚園から高校迄、剣道やっていました。
マンガは「あしたのジョー」でおなじみのちばてつや先生作です。
まあ、痛快モノですね。最近、頭がまともに回らないんで、
内容の濃いマンガとか敬遠したくなるんです。
「はじめの一歩」「バガボンド」「ビーバップハイスクール」
大体格闘モノですね。最近「あしたのジョー」は読んでないな。
「おれは鉄兵」と「ビーバップ～」は田舎に置いてあるんで田舎で
読んでました。
誰か評論家がいってましたが「ちばてつやの漫画は終わり方が大雑把（？）
というか？突然凄い展開になるのでそこが面白い」と。
この「おれは鉄兵」でも宝探し～剣道～最後、宝探しで終わります。

そして、私の剣歴を書こうと思い・・・・。
和歌山の小学校の体育館で幼稚園の時剣道を始め、兵庫県伊丹市に引っ越して
西宮球場の脇のスポーツセンターでやってました。
当時は3級でした。
関東の中学で剣道部の勧誘が強かったので入部したら、「超封建社会」
いじめ、しごき、当たり前の他の体育会部員から同情される内容でした。
女子の前で野球拳やらされたりね・・・。
私達が最上級生になっても変わらず、同級生でも暗黙の上下関係が
出来ていて、後輩の前で恥かかされたり。友達なんか、何の理由もないのに
入部した弟の前で殴られたりね。
実際、その剣道部は地区では敵無しで、でも県大会では2回戦敗退でした。
（当然、私はレギュラーじゃない）
中学時代に1級～初段を取得しました。
その当時はチビだったんで「面抜き胴」が得意でした。

ただ、元々性格が体育会向きじゃないんですよ。
子供の頃は一人で「電車の運転手ごっこ」してるのが好きな子供でしたし。

ミーハー不良が多い高校に入り、勉強とバンドを頑張ろうと思ってたら
剣歴があるとの事で剣道部の先生にスカウトされ、大会だけ出る約束したら
そのまま、部員・・・（その時は剣道同好会だったんです、先輩2人しか居なくて）
先輩の引退後生徒会に予算等直訴して「剣道部」に昇格。
そして、押し付けられる形で「主将」「大将」とされていました。
1年目はひたすら練習、勿論、吐くまで。ただ上下関係が無かったんで
のびのびやれて、対外試合で実戦を積んで行きました。
2年目、有望な後輩達が沢山入ってきて、大きい部ではありませんでしたが
女子も含め15人の部員をまとめなくてはいけない立場になりました。
ただ、その後輩達は私より才能豊かなのに、ミーハー学校ゆえ、
まとめるのに大変でした。私の性格上、なめられてね。
当然、稽古では負ける訳には行かないんですが。
その時、「中間管理職にはなりたくない！」と強く思ったものですが・・・。
営業マン時代、課長に「君も後5年もすれば課長になるよ」といわれても
絶対なりたくないのでした。（他の課長もイヤイヤ課長になった人ばかり）

剣道は地道に着実に練習してきたので、中学時代、いばってた同級生に
勝ってた相手に私や中学から一緒だった「ムギ」は当たり前に勝てるようになり
そして、大きな総体で中学時代の同級生部員の試合を見て
「あんなにヘボかったっけ！？」と実力は逆転してました。
まあ、ウチにはトロフィーや賞状はありませんが、力が付いたのは実感しました。
そして2段を取得してました。
ただ、才能は豊かなのにやる気のない後輩の勝ち負け繰り返しの為
チームとしては地区予選の決勝リーグにでたのが最高の結果でした・・・・。
ただ、同級生で中学時代、となりの学校で強かったヤツが入ったんで
心強かったし、公式の試合の成績では私の方が上でも、そいつと手合わせすると
勝てないのです。ボクサーで言えば、
私はインファイター、ヤツはアウトボクサー。
足が速いんで数多い手合わせで勝ったのは2度しかないと記憶してます。
PRIDEの桜庭とシウバみたいな関係ですかね。
そして彼はエリートタイプ、私は雑草タイプでした。

2年の時に大将戦で相手を秒殺した個人的ベストバウトを終えた後
（自慢している訳ではないです、この記事は）
中学時代からお互い支え合ってた「ムギ」がテレビドラマ
「スクールウォーズ」に目覚め、ラグビー部に移ってしまったんです。

精神的にも戦力的にも大痛手でした。
しかも、ミーハー後輩を私一人でケツ叩かなくてはならない。
同級生の部員は後2人いましたが、そういう面では話にならなくて・・・。
しかも2年の冬、引退迄、遠くなかったのに。

仕方なく私が支え試合に行ってましたが、後輩達の士気は明らかに下がり・・。
3年の時、サッカーや野球、水泳で有名でオリンピック金メダリストまで
排出した市立船○高校との試合、主戦力が遊びに行ってしまい
大切な試合をドタキャンというかサボって来なかったんです。
私の2学年下にまだ人間的にもしっかりしたヤツが入ってきたんで
そいつを試合のメンバーに入れ市○橋に乗り込みました。
こちらが明らかに格下なんで、向こうは見下してました。
で、大将戦、私と試合したヤツは県でもTOPクラスの1学年下のヤツでした。
私の中学の同級生はスポーツ推薦でその高校に入りましたが、
エリートの後輩ばかり入ってきたんで、私の同学年の奴等はふてくされ
道場に顔を出さなくなっていて。
その大将戦の相手は過去、大会で戦った事があり手抜きされ私は負けました
おまけに不良で天狗、案の定なめてかかってきたので秒殺しました。
相当、ムカついたんでしょうね、後で事件になりました。
その後、チーム戦を3試合やりましたが３勝したのは私だけ、
後は全敗・・・・。大将の面目だけ保ちました。

練習試合が終わった後、最初の試合の相手の眉毛剃った不良が
八角刀という一番重い木刀を持って数人連れ殴りこんで来ました。
まあ、1学年下の後輩達が何て頼りの無い事。私はパンツ一枚だったんで
殴りかかられながらズボンを履いて応戦できるようになった時
最終的にその不良を頭から用具入れのロッカーにブチ込んでました。
喧嘩はなめられやすい顔してるんでしょっちゅう喧嘩売られ、巻き込まれ
ストリートファイトの数は私の周りのイカツイ友達達より遥かに多かったんです。
体も当時頑丈で、同級生の試しメガトンパンチの練習台になる体で。

くれぐれも、「決して武勇伝や自慢している訳」じゃないんです。
私、争い事が苦手なんで何時も腰低いんです。

話し逸れましたが、人間的に頼りになる2才下の後輩が相手軍団を
引かせてくれました。
その事件はすぐ表面化し、市立船○側の全面謝罪で落ち着きました。
幾ら、格闘技でもこういう事になると気分が悪くて仕方ありません。
大会では皆「ガンの飛ばしあい」になるんですが、私は一切しなかったし。
昨年大晦日の「Dainamait！」で不正をした秋山に桜庭がボコボコにされましたが
桜庭はもう闘いたくないと言いました。
私も同じで、その不良とその学校とは二度と
竹刀を交える気にはなりませんでした。
桜庭の気持ちが良く解ります。格闘家として正々堂々と向き合った試合で
不正の上にボコボコにされたら、そんな最低なヤツとは公式で
闘いたくもなくなります。
私も同じでした。ストリートファイトで後引くなとおもってましたが
それっきりでした。

しかし、この事件がキッカケで「ムギ」が退部してから、必死で引っ張ってきた
私の芯張り棒が折れてしまったんです。
剣道は決して好きでは無かったけど、負けたくなかったんで、
剣道に喰らいついてました。
が、この事件で今までの努力がバカバカしくなってしまい、
早く引退したいと思ってしまうのでした。ミーハーな後輩達とも離れたかったし。
引退迄2ヶ月ありましたが、その時間が長く感じ苦痛でした。
おまけに私が引退する大会、先生は勝つための戦略として私を「先鋒」に
もってきたのに、大会当日、学校に胴着を忘れたから、試合に出ず帰ると
言った後輩が居たので流石にそいつは締め上げました。
そして、朝が苦手な私が早朝からそんな事が起きたんで、先生の
期待に応えれず、チームは一回戦敗退。
何とも、感傷深くもなれず気の抜けた引退でした。
先生は三段の昇段試験をかなり薦めましたが、受検もあるし、もう
剣道がイヤになってました。

それから胴着、防具も後輩にあげて、今、家には木刀3本しかありません

そして、持病の発病後、ボクシングにハマる様になります。
トレーナーは当時日本フェザー級1位、日本タイトルも敵地で2-1の判定負け、
昨年かな？最高齢世界チャンピオンになった越元のライバルという猛者。
でも年下で腰の低い彼でしたが私のパンチを高く評価してくれたんです。
それは剣道とボクシングの動きが近いからです。
踏み込みが同じだったんでキレが出たんです（自慢ではないです！）
それは、病んで全てに自信を無くしてた私にはとても嬉しい事でした。
事実、柔道世界大会金メダリスト、プロレスラー、格闘家の
小川直也がPRIDEヘビー級グランプリでK-1のTOPファイター
ステファンレコをパンチでダウンさせた事が物語ってます。
小川は子供の時から剣道をやってたんです。
私は「自分がやる」ボクシングにのめり込んでいきました。

やはり、間合い勝負の剣道、同じく距離感が大切なボクシング、
たとえばストリートファイトで相手が木刀振り回しても当たる事は有りません。

そして、人気漫画「バガボンド」での宮本武蔵。
武蔵の剣を見ると、やはり剣が分ります。
そして、漫画が面白くてたまりません。

やはり剣道をやってて良かったと思いました。

長文記録を更新してしまいました。本当に失礼致しました。
（本人は勝敗等、自慢や武勇伝のつもりはサラサラないんで
くれぐれも自慢や武勇伝と思わないで頂けると幸いです）