歯を磨いてる間

コラム?と小説?

質素乾燥

2020-03-12 11:04:12 | 日記
昨日最終回を迎えたドラマ、「知らなくていいコト」がすごく良かった。
キャスト、脚本、演出、音楽すべて素敵だった。
わーよかったなーと思う流れで、考えていた。

愛する、とは。

愛とは、守りたい、苦しませたくない、楽しませたいをひっくるめた
「幸せにしたい」という気持ちだと、私は結論を出した。

子どものような弱い存在には、守らなければという気持ちが自然に生じる。
自分の子どもは特別にそう思うだろう。

対して、夫には基本自己責任で勝手に生きてくれ〜だが、
仮に夫が重い病にかかった時、彼を苦しみから解放したい、側にいたいと強く思うのであれば、
ちゃんと夫への愛があるんだと思う。

そして、気持ちがあっても、それを行動として示すことができるか。
相手を幸せにするための行動をとるには、能力と運も必要だ。
持ってる能力と運が1/2の人間にとったら、2倍の努力が必要で、その源となる愛も2倍必要だと思う。

子どもへの無償の愛と違って、男女間の愛はよく分からない。
「少しは痛い目にあえばいい」憎しみやら独占欲やら色々とごちゃついているんだろう。
不倫は最低と言われるが、結婚は、子どもや経済格差がある女性の生活を守る実用的な契約でしかなく、人の気持ちまで縛ることはできない。
自分も含めて人の気持ちなんて無責任なもので、相手の気持ちに自分の幸せを依存しても、どうしようもない。

私にとって生きていく上で大事なのは、たとえ刹那的であっても、大切な存在と輝く瞬間を紡いでいくことだ。
時間は宝物のように心にしまわれ、生きていく支えになる。

私にとって人生は死ぬまでの暇つぶしでしかないが、
簡単に死ぬこともできず、守るべきものもあるので、このおかしな世の中でどうにか生きていかなければいけない。
でも輝く時間は心の中にじんわりと染み込んでいて、ずっと私を助けているように思う。

自分が明日死ぬと分かったら、誰に会いたいだろうか。
あの人が深く苦しんでいるとしたら、真っ先に飛んでいきたいか、側にいたいと思うか。

頭に浮かんだのが、私の愛する存在達なのだろうか。




臨時マジックショー

2020-03-11 18:46:56 | 日記
世の中のマスク不足等々。
中国産への依存の弊害が目に見えているが、
全ての産業において大部分を自国で生産し、自国で消費できたらどうなるのだろう。

国産になれば物価は高くなる。
しかし、高くても買う意識に変えていかないと、いつまでも価格競争で自分達の首を締め続けているのかもしれない。

金融緩和を行っても、いっこうにインフレ率は上がらず、
個人消費をどんどん増やすのも大事なんだろうが。

私が現在、積極的にお金を使うものといえば、化粧品や服、かばん、ジュエリー、本、ライブ等のイベント、外食という感じ。
もっとお金があれば楽器や旅行、習い事に使いたい。

娯楽関係がほとんどであり、
好みの違いはあれど、生活の楽しみとなるものにお金を注ぎ込むのが
現代人の共通項なのだろうか。

私はApple信者で、iPhoneとMacが好きだ。
このような熱狂的なファン作りが日本ブランドに欠けているのかもしれない。

品質は申し分ないが、デザインに徹底したこだわりが無く、遊び心が感じられない。
所有欲をかき立てる魅力があまりない。

日本のアパレルでもデザイナーの一貫したこだわりがあるブランドは成功しているよう。
Appleは行き詰まり気味だが、スマホやPCの枠に留まらず、全く違った種類の商品を作ってくれたら面白いと思う。

アイドルやアーティストを長年応援するファンのような存在を作ることができれば。
人間味、こだわり、誠実さ、いかに人を楽しませるか、素敵だと思わせるか。

すごく難しいが、面白そうだ。













ヒッチハイク無視

2020-03-09 16:49:00 | 日記
私は生き物の中で1番猫が好きだ。

彼らは非常に賢く、優しく、慎ましい。
生まれながらにして。

私は親子猫を飼っている。

母猫が推定4才、子猫がもうすぐ2才だ。
毎日お互いを慈しみあう親子の愛情には度々感動してしまう。

安全な場所に一緒にいることができれば、子猫がいくつになっても、親子はずっと親子のままなのだ。

先代の18年生きた愛猫は、生後2ヶ月位で母猫から引き離してしまったので、その罪悪感をずっと引きずっていた。
なので、少し救われた気持ちで親子猫を見ている。


多くの猫は毛布等を足でフミフミする行動をとる。

我々はカワイーカワイーと言っているが、あれは早くに母猫と別れてしまったために取る切ない行動なのだ。

現にウチの子猫はやらない。

猫を引きとる時は、できれば親子か兄弟で引き取ってほしい。
2匹で勝手に遊んでくれるし、自分だけでは舐められない所(特に頭周り)をお互い舐め合えるので、メリットも大きい。


先代の猫は、新聞に里親募集が載っていて、もらいに行った。
今の親子猫は保護団体から引き取った猫だ。
海の小屋に親子で居たらしい。

彼女達が野良時代にどんな暮らしをしていたのか想像もつかないが、本当によく生きてくれたと思う。

母猫はキジ白模様だが、ただのトラ模様ではなく、アメリカンショートヘアー等の外来種っぽい柄が混じっているようだ。
保護団体の方も何か混じっているね、と言っていた。

元を辿れば、ペットショップで買われた猫や、悪徳ブリーダーによって繁殖された猫が捨てられ、外で子供を産んでいるケースは多々あるだろう。


ペットの生体販売は法律で禁止すべきだし、人間はもっと思考しなければいけない。

スコティッシュやマンチカンなど、耳が垂れてたり、足が短い品種が流行っているが、あの体は奇形なのだ。
もちろんたまたまそのように生まれてしまった子に罪はないし、愛すべき存在だ。

しかし、人間のエゴでそのような体の子ばかりを増やす行為は罪でしかない。

足が短ければ腰に負担が生じ、猫の持ち味であるはずのジャンプも苦手になる。
耳が垂れていれば、耳の中が不衛生になり、カビの発生原因となる。

バカな人間がアホ面でカワイーカワイーと言って勝手に都合良く品種を作っているのだ。

よく考えたら分かる。
猫のルーツを見れば、彼らにとってどんな体つきが自然であるか。

また、純血種を生み出したいがために、近親での交配をさせ、遺伝子的に体の弱い子が生まれてしまう。
現にペットショップで売っているような品種の猫は総じて潜在的に病気になりやすく、寿命も短い。

私は疑問なのだ。
なぜ人々は分からないのだろう?と。



瀬戸際小説③

2020-03-08 18:50:10 | 日記
「あたしは生への執着があんまり無いみたい。」
ヒロコの白くて長い人差し指にはゴールドと白蝶貝のリングが輝いている。

「お前がまだ知らない、良いことがあるよ。」
身体中が覚醒して、酔いしれる、快感。
ステージの上。

「明日早いし、帰るわ。」
ヒロコは机上のビジネス書を鞄に入れ、立ち上がった。
俺はもう少し飲んでいくことを伝え、ヒロコを見送る。

ヒロコが読んでいる本は基本的に、やたらと向上心が高そうで、大体帯にCEO必読と書いてある。
その本を読んでいる連中が、読まないと存在できない世界を勝手に作って喜んでいるんじゃないか。

教養とは遠くかけ離れている俺は、煙草に火をつける。
黄緑色のアメリカンスピリット、昔から。


俺は心底愛していたはずなんだ。
どこか空虚で、ほんのり甘い、空気を、中毒性を。
行方知れずの彼女を。


「僕は本当に凡人でねぇ。
何か才能が溢れている人を見ると羨ましくて仕方ないんだよ。」
バーのマスターが隣客に言う。
光るスキンヘッドに眼鏡をかけていて、仏顔のマスターは、案外モテる。

「なんなんですかね。
生まれつきなのかもしれませんね。」

マスターと隣客との会話を聞きながら30分程飲んだ後、俺は店を出た。






いいから髪を切ってくれ

2020-03-08 14:35:00 | 日記
さかなクンの愛人になってみたい。

普段あんな感じの彼の、男の部分を引き出してみたい。
変態ですかね。笑

彼の感性も見た目もけっこう好み。


ところで、
去年末に初めて仕事以外で音楽フェスというものに1人で行ってみた。

ロキノン系バンド大集結のカウントダウンジャパン。

お目当ては再結成したナンバーガールだったのだけど、他のバンドもチラチラっと。

何気なく木村カエラを見たのだけど、すごく良かった。
カエラちゃんはコピバンやってたので思い入れあるし、だいぶ昔ワンマンも行ったことがあった。

でも昔よりパワーアップというか、歌がすごく良くなってるように感じた。
グッときた。

カエラちゃんの歌い方はシンプルなんだけど、ありそうで無い心に響く歌声で、ライブだとそれがよく分かる。
可愛くてお洒落で、人柄の良さが滲み出てて、ギターのアイゴンさん初めクリエイター陣に恵まれているのが羨ましい存在だ。


カエラちゃんも15周年だったけど、自分が高校生の時から聴いているバンド達が20周年をとうに超えて今も音楽を生み出し続けている。

それって結構すごいことで、すごくありがたいことだ、と最近感じた。

昔はあまり思わなかったのだけど、
長年頑張っているバンドに自分ももっと付いていって、新譜を聴いたり、ライブに行ったりしよう、と思っている。

どれだけ自分が彼らの音楽に助けられてきたか。

彼らが音楽で生計を立てられるように、微力ながら恩返ししたい。