歳の差カップル「年下の彼~年下の夫へ」

彼30、私43。13才年下の夫と子供たちと私の今までとこれから

さかのぼってクリスマスのこと(長文注意)

2008-01-25 13:17:54 | 今日のこと

ブログの主旨とは異なりますが、かれこれ8年前。
娘が学童に行き始めたばかりのころに、
「学童のクリスマス会は、以下のようなことを頭に置いて行います。」
と言って、学童で読み上げられたものです。

誰にでもある信じられる心。
昔、失いそうになっていた私は、この文章に心温まる思いをしました。

今年、息子が小6で、学童最後のクリスマス会となって。
もう毎年コレを読むことがなくなると思って、
mixiにも記載しました。
とても良いコラムなので、少しでも多くの人に読んで欲しいなあと。
こちらにも載せることにします。

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 「サンタクロースの部屋」

 12月にはいると、街はおきまりのクリスマス風景。「ああ、またジングルベルの季節がきたか」と大人たちは思い、子供たちの多くは、やはりサンタクロースのことを考える。やれケーキよ、プレゼントよと、商業主義のあおりたてる騒がしさの中で、それでも「サンタクロースは、本当にいるのだろうか」と真剣に問いかける子どもが、今年もまた何人かいるに違いない。

 もう数年前のことになるが、アメリカのある児童文学評論誌に、次のような一文が掲載されていた。「子どもたちは、遅かれ早かれ、サンタクロースが本当はだれなのかを知る。知ってしまえば、そのこと自体は他愛のないこととして片付けられてしまうだろう。しかし幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、信じるという能力を養う。わたしたちは、サンタクロースその人の重要さのためでなく、サンタクロースが子どもの心に働きかけて生み出すこの能力のゆえに、サンタクロースをもっと大切にしなければいけない」というのが、その大要であった。

 この能力には、たしかキャパシティということばが使われていた。キャパシティは、劇場の座席数を示すときなどに使われることばで、収容能力を意味する。心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へ出て行ってしまうだろう。だが、サンタクロースが占めていた空間は、その子の中に残る。この空間がある限り、人は成長に従って、サンタクロースに代わる新しい住人を、ここに迎え入れることができる。

 この空間、この収容能力、つまり目に見えないものを信じるという心の働きが、人間の精神生活のあらゆる面で、どんなに重要かはいうまでもない。のちに、いちばん崇高なものを宿すかもしれぬ心の場所が、実は幼い日にサンタクロースを住まわせることによってつくられるのだ。別にサンタクロースには限らない。魔法使いでも、妖精でも、鬼でも仙人でも、ものいう動物でも、空飛ぶくつでも、打ちでのこずちでも、岩戸をあけるおまじないでもよい。幼い心に、これらのふしぎの住める空間をたっぷりとってやりたい。

 近ごろの子どもは、こざかしく、小さいときから科学的な知識をふりかざして、容易にふしぎを信じないと言われる。しかし、子どもは、本来ふしぎを信じたがっているのだと思う。図書館で空想物語に読みふけり、図書館員の語る昔話に聞き入る子どもたちの真面目な顔つきをみていると、それがわかる。

 トリック撮影のフィルムでは、空飛ぶ主人公のうしろに、見えないはずの針金をいち早く見つけて、もっと幼い弟や妹の夢を無情に破るその同じ子が、お話しの時間には、月の精のつえの一振りで、冬の森が瞬時に春へと変わるのを、息をつめて見守るのである。本当らしく見せかけることによってつくられる本当と、本当だと信じることによって生まれてくる本当を、子どもはそれなりに区別している。

 むしろ、見えないものを信じることを恥じ、サンタクロースの話しをするのは、子どもをだますことだというふうに考える大人が、子どもの心のふしぎの住むべき空間をつぶし、信じる能力を奪っているのではないだろうか。

財団法人東京子ども図書館理事長
 松岡 享子 著 『サンタクロースの部屋ー子どもと本をめぐってー』より

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そして、クリスマス会でほんとにサンタさんが来てくれるように
演出するんですけどね。
上級生はわかってても、下級生にそれを言ってはいけなくて、
下級生はまだまだ信じてくれるんです。

息子ももうじき中学生。
卒業まであと2ヶ月を切りました。
モンスターハンターばっかりの息子め。
大丈夫か?心配の種です。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サンタさん (tomottyo)
2008-01-26 09:45:22
娘はもう18歳ですが、彼女は中2まで
本当に信じてましたよ。プレゼントを置いた時に
起きてしまってばれたんだけどその時のショックを
受けた顔が今でも忘れられないの(^^;
信じる心って本当に大切ですよね。
いつも心清らかにいたいものです。
返信する
Unknown (さふらん)
2008-01-26 23:20:22
信じる心か・・・
そうね・・・(^^)

うちの子供たちは もうサンタクロースは信じてはいない。だから、サンタはこないよ プレゼントはないよ!といいつつも・・・やはり朝 起きた時に枕もとにプレゼントしちゃいますね(^^;

あゆさんのところも6年生で卒業なのね(^^)
我が家の娘もです
返信する
信じる心 (美月)
2008-01-29 12:24:05
なんだか心に残るね

信じる心・・
今の子はだんだん信じる子は少なくなってきている
かもしれない・・
そして自分はどうなんだ?

人を無条件に信じることができるか?

自分にも問いかけたい・・

小さな頃の不思議なことなどの空間が
大きくなっての信じる心の基礎・・

私も考えさせられる一文でした。
ありがとう
返信する
Unknown (Unknown)
2008-06-12 12:25:54
このまま閉鎖?
それとも何かあったんでしょうか…
返信する
おじゃましました(^^) (中村江里子)
2008-06-12 15:47:05
始めまして☆
ふら~っと立ち寄ったら長居してることに気付きました><
楽しかったんで(勝手にw)お気に入り登録させて頂いてます♪
楽しいと思ってもらえるか分かりませんが・・・・
私の中村江里子ブログにも気が向いたら遊びにきて下さい^^;
これからも楽しいブログをお願いしますね!また遊びにきます(☆。☆)
返信する
遅くなりました! (あゆ)
2008-10-28 14:34:17
☆tomottyoさん^^
中学2年生までって!とっても素直な娘さんなんですね^^
あと2か月でまたクリスマス。
出費のかさむ季節の到来ですねえ><

☆さふらんさん!美月ちゃん!
このコメント書いたら、お2人のところにもおじゃまします!!

☆Unknownさん
ご心配おかけしました。コメントありがとうございます。
元気で暮らしていますよお。

☆中村江里子さん!
って、中村江里子さん?ご本人?!
コメントありがとうございました。^^
ブログ、ゆっくり拝見させていただきます^^



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