6年

今日は東日本大震災から6年目の節目になります。
あれからそんなに経ったのね…、と改めて思います。
それでもまだ、行方不明者は1万人を超え、10万人を超えた人たちが避難生活を強いられていると聞いて驚きました。
確かに目に見える範囲では復興はされているようですが、一番大切な地元住民に対する復興は、思うように進んでいないのが現状のようですね。

この日だけではなく、阪神大震災の1.17、そして今年からは熊本地震の4.12(確か)、更に新潟の中越地震や鳥取の地震などもそうですし、地元石川の能登半島地震ももうすぐ10年を迎えようとしていますし、大小あれども、日本であちこち地震が起きているのが現実です。

どの地震でも、道路やライフラインは比較的早く復旧しますが、住宅はなかなか思うように復興が進んでいないと言う気がします。
むところが一番肝心であるはずなのに。

私の友人は昨年の熊本地震で、住む家を失いました。
しばらく車の中や避難所生活が続き、夏頃にようやくアパートを見つけて住むことが出来たのです。
それでも、住む期限が決まっていて(2年)、ずっと新たな住み処を探していますが、なかなか見つからないようです。
恐らく、被災者の方々の殆どはこんな感じで、住宅探しに苦労してるのでしょう。


更に福島の方では未だに原発の影響に苦しんでいるようです。
「放射能」と言う文字が独り歩きしてしまい、何の落ち度もない福島の方々が、苛めや偏見に苦しんでいるニュースや記事を見るたびに、日本人って心が狭いなと思います。

福島の方々は、敢えて地元に残り復興のために必死で闘っているのに、支援するどころか、避けられてしまう。挙げ句の果てに中傷を受けてしまい、多くの方が自殺したり心を病んだりしてると言います。悲しいですよね。

悪いのは政府なのに。
震災があった直後、「原発は安全。異常がない」と言う発表がありました。
それでも、特に新潟の方々はよく覚えていると思いますが、中越地震の時もそう言っておきながら、後で原発に異常が起きていたのです。
だから信用したらいけないと思ってたら案の定異常が発生し、更に放射能漏れと言う、あってはならない事が起きてしまいました。

原発については、色々な意見があります。
出来ることなら稼働させない事が望ましいです。
でも、今の日本では100%原発を無くすことは難しいとも思います。
そのためには新たなエネルギーが必要ですが、現在のところまだ見つかってない、もしくは大量のエネルギーを作ることが難しいのが現実です。

又は電力使用を最小限にする事ですが、今の日本は24時間電力がないと生活できません。
もしある日突然、日本全国24時間停電になったとしたら。
多分、全てのライフラインが作動しなくなり、混乱すると思います。

私もそうですが、今の日本は電気が通って当たり前の生活をしています。逆に言うと電気がないと不便な生活。
それこそ、停電とかにならないと電力の有り難みが分からなくなってます。
日本人全てが、電力の有り難みを理解して、節電等に励んで行かない限り、原発を全て無くすことは難しいのではないでしょうか。

ただ、不必要な原発が多いのは事実なので、それらは全て廃棄して、厳しい安全基準をクリアした施設のみ稼働させる、そして地震が起きたら速やかな措置を取って、二度と福島のような悲劇を起こさない事を徹底させる。
その上で、一人一人が無駄な電力使用を控える。
現時点ではそうせざるを得ない気がします。