「あなたのためなら、たとえ火の中水の中・・・」などということばが使われることがあります。
「どんなに厳しい状況でも(暑くても冷たくても)耐え忍ぶ」というような意味があるのですが、ストレートな表現でなかなかセンスのいい?このことばは、いったい誰がいつ言い出したのでしょうか?
実はこの「火の中水の中」は、万葉集にある安倍郎女(あべのいらつめ)の詩の一部分からできたといわれています。【HP「知泉wiki」より】
わが背子は 物な念ほし事しあらば 火にも水にも 吾無けなくに 安倍女郎
(通釈)私の夫よ、どんな一大事の時にでも決して御心配は入りませぬ。たとへ何事が起つても、その時には火の中でも水の中でも私が離れずにお供を致します故。
安倍郎女の主人への熱い想いが歌われた詩です。現代では、家族間やビジネスなど決まりなく広く使われてますが、語源が愛の詩ですので、もともとは夫婦や恋人同士が愛をささやくときにその愛情の大きさの度合を表す表現のひとつとして使われていたようです。
火に入れば火傷をするし、冷たい水に入れば凍えてしまう。でもあなたの為ならそれも厭わない・・・なんて、一度は異性に言ってもらいたいことばですね。
事務局 農澤
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