goo blog サービス終了のお知らせ 

速攻の李

元韓国ナショナル選手の現在

異国での貴重な体験2

2010-09-22 | スポーツ

韓国選手団は2日間の後藤杯の試合を終えて本日韓国に帰国した。

ジュニアナショナルは国が選抜し国際大会の経験を沢山させる為

今回は、国際大会未経験の一般の子供たちにも経験をさせようと始めた企画である。

卓球の成績面ではあまり期待はしなかったし、やはり良い結果も出なかった。

しかし、海外で外国人との試合は普段とモチベーションが異なり、

選手達は試合を重ねていくうちにレベルアップしていく事を感じた。

言葉は通じなくても何とか必死でコミュニケーションを取ろうとする日韓の学生達。

日韓交流の面でもかなりの効果はあった。

誰が行くかはまだ分からないが、来年は日本の選手がソウルの大会に参加をする予定だ。

一年交代で行き来している間、色々勉強になり、国際的な人間になるだろう。


異国での貴重な体験

2010-09-18 | スポーツ

今日の午後便で韓国人選手達が後藤杯試合参加の為、名古屋に来る。

38人中、学生が28人でたぶん学生のほとんどが日本に来るのが初めてだと思う。

韓国卓球先輩として4日間つきっきりで世話をするつもりだ。

今回、卓球の試合も大事だけど、将来、国を背負う彼らに一人でも多く

少しでも何かを感じてさせて帰らせたい。

せっかく外国を感じることが出来るチャンスだから、文化の違いを体験して

グロバールになってほしい

異国での卓球の試合や日常の体験は、今後の彼らの財産になるであろう!


韓国ナショナルチームの合宿 その2

2010-09-16 | スポーツ

6時起床で30分位、外のランニングコースを軽く走り

ストレッチを済まして7時から40分間サーブ&レシーブの練習をして朝の練習は終わる。

朝食後、午前9時、ストレッチからスタートし、1コマ1時間コースで

2コマを基礎中心の練習をする。

(基礎はファー、バック、フットワークとラリーを基準とした練習)

*ナショナルでも基礎は大事にし、欠かさずに練習をする。

昼食後、午後2時から5時半まで応用練習や実践練習やゲームなどをする。

(実践練習→サーブを入れて次に来る3球+5球+7球目などをどう打つかを自分で決めて

それをパートナーに伝え、決めていたコースに来るボールを攻撃する練習を繰り返す)

終わると交代でパートナーが希望とするコースに正確に返しながら

ディフェンスの練習をする。

もちろんコースを決めずにオールを要求する場合もあるが、大体3球か5球までは

コースを決めて練習をすることが多い。

ナショナルはお互いにレベルが高いのでラリーが続き、動きも激しくなり、1球、1球

ボールの質も高いので集中して返す。

長い間、同じ練習を繰り返してやっていくうちに実際、試合でも無駄なく

練習と同じように打つ事が出来るのだ。

週に2,3時間くらいは女子と男子がパートナーになり、女子は男子のパワーのボールを

男子は女子のスピードの速いボールを打つ練習もする。

水曜または木曜は午前練習だけで、午後はウェイトトレーニングで筋肉を鍛えて終わる

練習の質が高い分、筋肉の故障が心配なので練習の始めと終わりは結構な時間を掛けて

体操やストレッチをする。

夜間は自由に個人練習をする。

ナショナルだから特別にすごい事をやっていることはない。誰でも出来る事だ

しかし、きちんとした目標があるので、いい加減に練習する人はだれもいない。

他国の勝ちたい相手の弱点をビデオなどで探り、自分のプレイの分析

今以上に質を高める研究などみんな真剣だし本気なのだ。


苦手なランニング

2010-09-09 | スポーツ

私の悩みは昔から体力が無い事だ。

ナショナルチームに在籍中、休暇日の前日、最後の練習は必ず長距離ランニング

やらされた。

私にはその時間が地獄だった。それが終わると休暇なので天国に変わるけど…

他の人が1時間半掛けて戻ってきたら私はいつもビリ2時間近く掛かった。

先輩、後輩みんなが最後のストレッチをしながら私を待っている雰囲気!

それなのに人の2倍を走ってきたようにつらかった

しかし、これが強い選手になるための基本だということを知っていたので

私なりには精一杯頑張った

走るのが苦手な私は、長距離ランニングは、嫌な事を乗り越える

精神力の訓練の一つだった

強い選手を目指して練習をしている学生達に強調したい。

「相手に勝つよりまず自分自身に勝つ選手になりましょう!」


自分だけの特技を持ちましょう。

2010-09-04 | スポーツ

私の場合は下回転サーブを入れてレシーブのツッツキボールを攻撃するのが

大好きだった。好きだったので自分の特技にしたくて部活が終わっても、家に帰ろうとする

後輩を引っ張り、下回転を打つ練習を沢山した。

『ここのコースに来るツッツキは百発百中決めるのだ』という気持ちで…

攻撃よりディフェンス中心で勝った試合は例え勝ったとしてもなんかすっきりしない。

たくさんの試合の経験を積みながら出した結論は「相手より自分が攻撃をして勝ちたい」

自分の攻撃したボールが相手の隙間を突破して行く瞬間は練習の成果が出て嬉しかった。

これは私のスタイルであり、人それぞれ違うので自分の好きなスタイルを目指せばよい。

これがすごい!と言わせる特技を必ず持ちたい。

Photo Photo_2

高校卒業目前にその年の国内卓球トップを決める全韓国選手権で何とか勝ち続け、

決勝まで上がった。

相手は3年先輩ナショナルエース、私はナショナル新人。二人は同じ表ラバー。

普通表ラバーは速攻型が多い。

当時、速攻の中でも私は半テンポ速打ちで有名だったが、先輩は半テンポ遅い打ち方で

有名だった。

性格とスタイル上、私がほとんど攻撃、しかも戻ってくるボールがとても遅いので攻撃し放題。

どんなにあっちこっち攻撃をしても壁のように戻ってくるディフェンスの強い先輩。

たまに攻撃してくる先輩のボールはまた遅い。エンジンの壊れた飛行機のように…

しかし、遅くてもミスがないのだ。ラリーが多い分、時間が掛かり私は

精神的にイライラ、体力的にフラフラ

激戦の末、先輩のしぶとさに私は参りました。

結果、私は敗れて準優勝。

生徒の皆さんにも伝えたい。

私と先輩は同じラケット、ラバーを使ってもスタイルが違うように、自分の性格に合うスタイルを

確立してほしい。