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正しい性教育 第7条「大人へのステップ」

2005-08-21 19:58:58 | Weblog
      目 次
 子供は放っておいても大人にはなれない。あるステップを踏む必要がある。私は3つのステップを大人への必要ステップと提唱する。
第一ステップ 性のステップ
第二ステップ 献身のステップ
第三ステップ 自己罪の認識のステップ

 この3つを提唱する。それぞれのステップについて説明を加えたい。
第一の性のステップとは、言うまでもなく男児は精通、女児においては初排卵のことである。生まれてからこの時期を迎えるまでは発達期にあり、まだ大人の仲間には入れない。精通、排卵を経て初めて大人への身体的条件を整えたといえる。
 この第一ステップは本人が努力してもしなくても、時がくればホルモンの働きでほぼ自動的におこる生理的変化だから自然的ステップと言える。女児の場合排卵後一定期間を経ると「生理」がきて生理痛とかの、苦痛や不快を感じる。そのことから初潮を大人へのスタートの時期と捉える考えもあるが、厳密には生理は排卵の二次的現象である。
 しかしこの身体的段階を経ただけでは不完全である。例えばある種の動物の例から、オスは常に主導的役割を演じ、メスは従属的役割を演じるとの観察から、人間においても同様であるべきだと判断してはならない。それらは性による表面的差異に過ぎず、本質的には男性も女性も全く平等であることを、認識と行動において会得することが、必要とされる第一ステップである。(注:女児の日本でのある儀式についての提案を文末に記した。)

 第二ステップ「献身のステップ」であるが、ここからはある時期になれば自動的に獲得し通過するステップではない。
 人は誰もが多かれ少なかれ、他人のために自己犠牲の行動をとる。老人がバスに乗り込めば、健康な乗客はさっと席を譲る。勿論この対応的自己犠牲行動は必要だ。しかしこれだけでは不十分である。例えば、発展途上国で飢餓で苦しむ人々がいて、その人々に手を差しのべる問題について考えるてみよう。この問題では対応的自己犠牲では対処できない。なぜならまずその事実の認識ができるかどうかが問題になる。事実を知らなければ動けないからだ。そのためには知識と社会性が必要となる。
 また別の例では、奴隷が開放される以前の時期に、奴隷が虐待されていたとする。またその事実を知った場合でも、「奴隷は解放されるべき」との認識が生じないと、援助の行動は生まれない。すなわち、社会的知識と社会的判断ができるかどうか、が問題となる。
 「献身ステップ」とは後者の、すなわち社会的知識と社会的判断を獲得することを意味する。勿論、それらを獲得したとして、更に困っている人々に手を差しのべる対応的行動が取れる事が必要なのはいうまでもない。
 一般的にいって、社会的知識と社会的判断は学校教育で獲得することが多い。また中学までの学習は、殆どが初歩的知識の取得を目的としているから、一般的には高等学校、大学での教育をまたねばならない。しかし小学中学でも親や地域の教育で、教養的、社会的教育がされることが望まれる。決して早すぎる事は無いのだ。
 
 第三のステップ「自己罪の認識」を説明しよう。
 例えば子供同士でいさかいをしたとしよう。口論の上暴力を振るった片方が、自分のしたことの反省から相手の子供に謝ったとしよう。この行動も罪の反省の一種だ。しかし大人へのステップとしての「罪の認識」はこのことではない。
 今の例での行動は、暴力を振るった方は、相手が怒っている、またはそのままほっておくといつか仕返しを食らう。そういった打算を含めた謝りだ。しかしある自分のとった行動を、ある時期たった後、自発的に、罪の意識として、思い起こし反省することのことだ。この場合相手が怒っているから罪の意識を感じるのではなく、自発的に自分の精神の問題として「罪の認識」をすることだ。
 このステップは宗教的意味を含んでいる。しかし決して特定の宗教を勧めているのではない。たんに人としての必要な認識を述べているのだ。
 このステップは別の言葉で言い換えると、「相手の立場になって考える」ことと同意義である。自分の主張はしつつ、同時に相手の立場にたって物事を考える態度が必要だと私は述べる。

 一般的に第二、第三のステップは、人の精神的成長段階でいきなり訪れる。人生上の心の問題を思考し始め、書物を読んだり、心的経験をしているときに、ちょうどハシカを経験するように、いきなり天から降ってくる。
 まさしく大人への門をくぐる儀式だ。

注:日本では女児の初潮を赤飯で祝う風習があると聞きます。しかし初潮を迎えた女児は体調も優れないし、また本来初排卵を祝うべきであることから、私は女児が初潮を迎えた2週間後に祝うのが最善だと考えます。理由は、初潮の2週間後は2回目の排卵が起こっている時期であること。女性は左右2個の卵巣を持ち、毎月交互に排卵をするところから、2回目の排卵でもって両卵巣が排卵を終了したことを意味します。ですのでこの時にお祝いをするのが適当と考えます。

正しい性教育 第特別条「赤ちゃんはどこから生まれるの?」

2005-08-07 12:41:37 | Weblog
      目 次
「赤ちゃんはどこから生まれるの?」と質問されたとき、安易に生理的な説明をしてはならない、と以前に述べた。理由は、質問する子供が、その内容を本当に知りたいから質問しているのではなく、単に言葉の疑問として言葉にしただけ、とか親をドギマギさせてやろう、という背景がある可能性あるからだ。でも本当に子供が生理学的理解から質問したとしたら、まともに答えなければならない。
 しかし一般の親は医学的知識を持ち合わせていないのが実情である。そこで、アフガニスタンでボランティアで医療活動をしておられる、医師の山本敏晴さんが、著書「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ」という本の中で、出産に関する記述があったので、ここに記載させていただきます。
 内容は、帝王切開手術の記述ですが、この文章を子供が読むことによって、出産の内容が分かると同時に、生命の大切さを、同時に理解するのではないかとの私の期待からです。





2003年2月4日、皮肉なことに、手術の予行演習を行ったまさに次の日、本物の重症患者がやってきた。ある意味では、ものすごくラッキーだった。だって練習した直後だったからだ。

 二十歳代女性、妊娠後期、遷延分娩(なかなか生まれないこと)、激烈な腹痛、性器出血、全身状態の著しい悪化で入ってきた。そして何より、胎児の格好が変なのである。

 ふつう、生まれるときの赤ん坊は、頭が下に来て、骨盤の中にあり、お尻が上にあって、胃の辺りにある。これを頭位といい、最も普通のケースだ。胎児がこの格好をしていれば、通常のルートで自然に下から生まれてくる。もしこれが反対で頭が上で、お尻が下にある場合を、骨盤位もしくは逆子という。逆子の場合、頭位よりもだいぶ出産が困難であり、ときに帝王切開が必要なことがある。

 で、今回のケースはこのどちらでもない。なんと、頭が右わきにあり、お尻が左わき腹にあるのだ。これは非常にまれなケースで、医学的には横位と呼ばれる。この場合、まずほとんど自然分娩ではうまれない。いくら母親が頑張っても生まれてこないので、遷延横位とも呼ばれる。ともかく、帝王切開が絶対必要なケースなのだ。

 おまけに、もっとまずいことがあった。通常、母親のおなかに聴診器を当てると、赤ちゃんの心臓が動いている音が聞こえる。ふつう、大人への心臓は一分間に60ぐらい、どっくんどっくんとなるのだが、赤ちゃんの心臓の音は、トクトクトクトクと一分間に大人の約二倍ぐらいの速さで拍動を続ける。ところが、今回のケースでは、いくらおなかに耳をあてても、赤ちゃんの心臓の音がしないのである。つまり、おそらく赤ちゃんは、すでに死亡しているものと思われる。

 さらには、腹部が板のように硬いこと、全身状態が著しく悪いこと、胎児が既に死亡していることなどから、胎盤早期剥離という病気も疑われた。ちょっとこれを説明しよう。胎盤というのは、子宮の中にあり、母親の血液から酸素や栄養素を取り込み、子宮の中にいる胎児に栄養を与える非常に重要な役目を果たしている。で、通常、胎児が完全に生まれて、ちょっとしてから、この胎盤が子宮壁から剥がれ落ちるのがふつうだ。ところが、まだ胎児が子宮の中にいるうちに、この胎盤がはがれてしまうことがある。これを胎盤早期剥離というのだが、この場合、当然、酸素や栄養素が母親から来なくなった胎児は、死んでしまう。また、剥がれ落ちた胎盤の裏側で大出血が起こり、このあと、医学的に非常にややこしいことがおこり、母親の体内で、出血を止めるための凝固因子というものがすべてそこで消費され、以後、血を止めることができなくなるのだ。これを播種性血管内凝固症候群というのだが、要するに非常にヤバイ状態となり、このままだと命が危ない、ということだ。そして、これを治すのは、原因となっている子宮内の原因を取り除くしかない。すなわち、帝王切開が必要なのだ。

 以上より、同僚である産婦人科医師の海島先生と相談の結果、われわれは帝王切開を施行することに踏み切った。胎児はすでに死んでいると思われるが、このままでは母体も死んでしまうと思われるからだ 。が、問題だったのは、このブルフ中央病院で行う、最初の手術が、遷延横位で胎盤早期剥離で播種性血管内凝固症候群という、これ以上ないくらい、リスクの高い最悪のケースだったことだ。

 当然、自信などない。手術中に、この母親も死ぬかもしれない。が、このまま放っておいたら、多分、百パーセント母親も死ぬ。手術をすれば、助かるかもしれない。われわれは、この後者を選択したのだ。

 私は、バルフ中央病院の病院スタッフを全員終結させた。マザリシャリフ事務所にいるスタッフも終結させる。不幸中の幸いだったことは、まさに昨日、手術の予行演習をしていたことだ。よってみんな大筋で手術の流れを覚えており、また昨日配った、手順を書いたプリントまで各自が持っている。これに私は期待した。

 今回、術者は海島先生が行い、麻酔を私がやることになった。セーラやファウルは外回りの手伝いをやらせる。

 海島先生が患者の家族に説明をし、手を洗っているあいだに、私は手術室のセットアップを行う。照明、吸引機が正確に作動し、また麻酔薬や緊急時の薬剤を、全部あらかじめ注射器につめておかねばならない。時間がない。急がないと、母親まで死んでしまう。こうした中、ファウルが患者の点滴のために針を刺し、大量の点滴液の術前投与が開始される。セーラは患者に付き添い、また家族にいろいろ説明をしている。

 今回は、緊急時、ということで、血圧低下の少ない、ケタミンという薬剤による静脈麻酔が選択された。患者を手術台に寝かせたあと、ケタミンを点滴のチューブの中に注射する。さらにジアゼパムと、ペンタゾシンを少量ずつ追加注入。またたくまに、患者の意識が消失する。私は患者の呼吸を確認し、止まりそうになると、随時アンビューバッグで肺に空気を送り込む。セーラが患者に排尿のための膀胱カテーテルを挿入する。ファウルは患者の血圧にあわせて、点滴のスピードコントロールする。セーラは当面一分ごとに血圧や脈などのバイタルサインを測定する。ガルマは私の横で麻酔科の見習い兼助手。フルフルはうしろで見学。

 手術が始まる。海島先生は、一瞬祈るようなポーズをしたあと、皮膚の切開を開始した。同時にバイタルサインが動き出す。



セーラ 「トシ、血圧が下がってきてます!」

トシ   「いくらだ」

セーラ 「六十です」

トシ   「そらまずい(ジアゼパムを入れすぎたか? 汗)。ファウル、二つの点滴を一分間に百二十滴に上げろ!」

ファウル「へいっ」

トシ   「セーラ、今、尿は出てるか?」

セーラ 「全然、出てないです」

トシ   「しょうがないな。ドーパミンを少量で開始する。セーラ、五百ミリリットルのボトルに、ドーパミンを、一アンプル入れろ!」

セーラ 「はい」

トシ   「点滴用の、静脈ラインをもう一つ用意する。手か足に、点滴ラインをとれっ!」

ファウル「了解ッス」

トシ   「セーラ、バイタルは?」

セーラ 「血圧五十五、脈百三十」

トシ   「下がる一方だな…」

ファウル「トシのだんな、患者が手を動かしてるでやんす。点滴を抜いちゃうそうです。もっと麻酔を強くしてくだせえ」

トシ   「バカたれ! 今、麻酔を増やしたら、血圧がなくなるわ! とりあえず、手足をバンドで固定しろ!」

ファウル「了解っす」

セーラ 「だいぶ出血しているようです」

トシ   「吸引機にいくら溜まっている?」

セーラ 「…いえ、そちらはたいしたことないですが、ガーゼに吸収した分が、真っ赤です。」

トシ   「ガーゼの重さを測り、出血量を計算しろ。かわいてたときの、測っておいただろ?」

セーラ 「了解」

ファウル「トシのだんな! 患者が紐を引きちぎりそうですぜい」

トシ   「ううーぐ。しょうがない。ケタミンを追加する。セルシンとペンタゾシンも少量追加する。セーラ、バイタルに気をつけろ」

セーラ 「了解」

トシ   「尿は、出てきたか?」

セーラ 「…まだです」

トシ   「(しかたないか)ドーパミンを開始する。ファウル、まず五滴だ。」

ファウル「へいっ、しけてやんすね」

トシ   「バカたれ! 危険な薬だ。入れすぎると腎臓の血管が閉まり、よけい尿が出なくなる」

ファウル「ありゃー、そうでやんすか」

トシ   「バイタルは?」

セーラ 「血圧六十」

トシ   「…低空飛行だな。エフェドリンを投与する」

ガルマ 「いや、やったことあまりないんで…看護師に」

トシ   「バカたれ! そのくらい医者の基本だ!」

ガルマ 「…セーラ、よろしく」

セーラ 「はい」

トシ   「…まあ、いいや。それどころじゃない。」

セーラ 「トシ、血圧七十に上がりました」

トシ   「おおっ、少しはましかっ!」

  

 そうこうしているうちに、海島先生が、腹膜を開放しいついに子宮の切開に入る。胎児を摘出するのだ。子宮の中にメスが達したとき、あたりが真っ赤になった。

 子宮内に大量にたまり、圧力が高まっていた子宮内の血液が、切開によって、一気に開放されたのだ。あたりに血しぶきが飛び散る。私の顔にも血がかかる。この患者、エイズウイルス持ってないだろうな? 一瞬頭にそういった思念がよぎるが、それどころじゃない事態が発生した。



セーラ  「トシ! 血圧、測れません!」

トシ   「ファウル、両方の点滴を全開にしろ! ガルマ、ドパーミンを三十滴にしとけ。私はアドレナリン投与する」

ファウル「トシのだんな、患者の手、真っ白ですぜ!」

トシ   「わかってる。セーラ、血圧計を貸せ、…確かに、測れないな。血圧ゼロか」

ファウル「でも、出血も止まったみたいですぜい」

トシ   「当たり前だ! 血圧がゼロなら、血も出ない!」

セーラ 「トシ、患者の手足が、冷たくなっていきます…」

 

 私の心が凍りついてくる。

 死ぬ。これは、死ぬ。

 私も伊達に修羅場はくぐっていない。死ぬ。これは死ぬパターンだ。点滴を全開にして水を入れ、昇圧剤をほど最大量でおとしているのに反応しない。…もう、できることがない。と、思って一瞬ひるんだ瞬間、海島先生が、子宮から胎児をとりだした。もちろん、多分死んでいるのは承知の上だが、それでも胎児の蘇生を試みる。



トシ   「ガルマ、セーラ、子供の蘇生をしろ。二人でやれ! 俺は母体を見る」

セーラ 「はい」

ガルマ 「…私は、あまりやったことが…」

トシ   「おまえは、頭だけ使え!」

ファウル「あっしは?」

トシ   「セーラの代わりにバイタルを測れ!」



 子供は多分、だめだ。なんとしても、母親のほうだけでも、助けなければならない。そうでないと、この手術の意味がない。この病院をここまで育て上げた責任や、私の個人的な意地や見栄などの、汚い感情が私の頭の中で錯綜する。そして、頭の中で、なにかがぶち切れる。



トシ   「(やれるだけやる。あと五分で血圧が戻らなければ、いずれにしろ、死ぬのだ)」



 アドレナリンをやつぎばやに叩きこむ。重炭酸ナトリウムを注入、ドパーミンをやけくそで全開で落とす。エフェドリンを注入、即効性ステロイドを大量に叩き込む。アンビューバッグを動かし、肺に酸素を送りながら、からになった点滴のボトルを口でくわえて交換し、再び全開で落とす。向こうのほうでは、セーラが必死に胎児を助けようとしている。海島先生は、額に汗をかきながら、子宮の修復をしている。



 このすべての努力が、無駄に終わろうとしている。



 血圧がゼロになってから、そろそろ十分が経過しようとしている。血圧がゼロになると、脳に血がいかなくなる。そうなってから十分ぐらいたつと、脳死が確定し、治療をしても、無駄になる。もうそろそろ、だめだ…。死人に対して無駄な治療を続けることは、お金をドブに捨てるのと同じなのだ。国際協力のなめの予算は、それに限りがあることからも、国民の税金などでなりたっていることからも、絶対に有効に使わなければならない。そろそろ、苦渋の決断をする段階にきていた。

 私は肺に空気を送っていたアンビューバッグの手を離した。自分の拳を握りしめ、歯を食いしばる。



 その瞬間、患者のまぶたが動いた気がした。私は患者の頚動脈に触れてみる。拍動している:! 



トシ   「ファウル、血圧を測ってみろ」

ファウル「えっ、でも…多分、あれでやんす」

トシ   「いいから、測れ!」

ファウル「へえへえ…、おりょりょっ! 血圧八十ありまっせ!」

トシ   「よし、ドパーミンを三十滴に戻せ。点滴百二十滴に減らせ。これまでの出血量を計算しろ! 尿が出てるか確認しろ!」

ファウル「へいへい。一度に二つまでにしてくんなまし」

トシ   「いいから、やれ…」

ファウル「尿…、ちょっと、出てきたでやんす」



 私の全身から汗が吹き出る。助かった。これは助かる。血圧が八十あり、尿が出てくれば(腎臓がうごいていれば)、人間そう簡単には死なない。

 と、思ったところ、セーラが戻ってきた。



セーラ 「トシ、やはり、子供はだめだったわ…」

トシ   「わかっている。わかってたことだ。…が、母体は助かりそうだよ。

セーラ 「…そう。よかったわ。…ありがとう。トシ。」

  

 そう言われて、なぜだかわからないが、急に涙がこみ上げてくる。しかし、まだ泣くわけにはいかない。私は目をぎゅっとつぶり、もくもくと再びアンビューバッグを動かし続ける。



……。



 結局、この日の手術で、母体は助かったが、生まれてきた子供は助からなかった。

 しかし、この日、ひとつ、新しく生まれたものがある。それはアフガニスタン北部に住む人々のための「帝王切開のできる病院」だ。