第21話「花のように」
(概要)
下級生の子たちの励ましもあり、元気を取り戻した渚砂。
静馬を心配する渚砂だが、姿は見あたらず、登校している様子もなかった。
静馬は、エトワールの仕事をすることもなく、部屋に閉じこもっていた。
ミアトル生徒会長の六条は、静馬を心配して部屋を訪ね、立ち直らせようと説得するが、逆に、いい争いになってしまう。
「わたしは、まもなくこの世界から消えてしまう。」
「あの人は、どうなるのだろう…美しく、強く、全てが完璧なあの人は…」
「わたしが、消えた後も美しく、強く、完璧なままで…」
静馬さまは、登校しておらず、六条さんが部屋を訪ねても反応なし。
渚砂ちゃんは、静馬さまを心配して温室に行くが、ここにも来ている気配はない。
六条さん、諦めず静馬様の部屋に朝から押しかける。
やっと、静馬さまが部屋を開けてくれる。
六条さんは、エトワールの仕事をしっかりこなしてくれれば何も言わないと…
以前より性質が悪い状況になっている。
明日は、エトワールの証の返還の日
六条さんは、あのこの子の分も丁度いいから今から部屋にとりに行く?と静馬さまに聞く。
その言葉に、静馬さまが反応する。
「ずいぶん事務的ね、深雪」
「なんであなたは、あのこの子のことを口にできるの。」
「あなたは、いつも同じことしか言わない。2年前のあの日から、ずっと同じ。エトワールの務めを果たせ。
そればっかり。」
「静馬、あなたはエトワールなのよ。」
静馬
「その前に、人間よ!」
六条
「…。」
「もちろんよ。そんなこともわかってないと思ってるの。」
「わたしは、ずっとあなたのそばにいたのよ。花織さんのことも渚砂さんのことも、私は全部見てきた!私は、わかってるわ。あなたのことなら全て!!」
「いいえ。あなたは、わかっていない。ただ見ていただけ!」
「あなたは、本当の愛を知らない。あなたは、心から誰かを愛したことないのよ!」
「だから、私の気持ちがわからないんだわ。」
「そんなことないわ! わたしだって…」
「誰を愛してるって言うの。」
「…」
静馬様、六条さんにおもむろに近づき、口づけ…
「ばかぁ。」
六条さんの、平手が静馬様の頬を叩く。
六条さんに叩かれて、我に帰る静馬さま。
「深雪…。」
「深雪…泣いているの。」
「悪い…。」
温室を見てくるわ。と言い残し部屋から出ようとする静馬様。
「ごめんなさい、深雪。悪気はなかったの。冗談よ。」
二人の関係が気まずい雰囲気に。
静馬さま、また悪い癖が出てしまいましたね。
六条さんが、かわいい。
こんな、六条さんもいいですね。
いちご舎の外に出ると雨が降り出す。
そのなか、静馬様は歩き続ける。
「わたしは、いつも人を傷つけている。渚砂も深雪も…。私は、そばにいる人全てを傷つけて生きている。私は…」
途中、天音さまが静馬さまに傘を差し出す。
「髪が濡れます。エトワール様。」
二人は、温室に着きエトワールについて話す。
天音
「エトワールってなんなんでしょう。」
「あなたは、エトワールになって何を得たのですか?」
静馬
「得たものは、あったわ。私たちは、確かにあの時、言葉に出来ないものを…得たのよ。」
六条さんと、静馬様は花織さんのエトワールの証を取りに花織ちゃんの部屋に入る。
そして、引出しから六条さんがエトワールの証の入ったケースを出す。
そのとき、六条さんは、ケースの中にしまってある手紙を見つける。
その手紙は、もちろん花織ちゃんが、静馬さまに書いたもの。
あなたは、この手紙をいつ読むのでしょう。
私には、もう知る術はありません。
いつか、あなたの手元に届くことを願って。
(私を愛してくれて有難う。新しい世界にとびだして。)
あなたの横には、あなたをずっと支えてくれた人がいるはず。
前を見て。
その先には、きっと新しい世界がある。
必ず、新しい出会いがある。
静馬、愛しているわ。
静馬、自由になって。
私の愛した、美しく、強く、完璧で、自由な静馬でいて。
いつまでも、ずっと…。
お願い、静馬。
その手紙に泣き崩れる六条さん。
また、静馬様も花織ちゃんの手紙によって、自分の大事なものに気が付く。
ずっと、私のそばにいて。
泣き虫のままでいいわ。
私を、ずっと支えて。
あなたは、私の友達。
ただ一人の親友。
あなたがいなければ、ダメなのよ。
私には、あなたが必要なのよ。
「静馬…」
これで、静馬さまと六条さんの関係も修復です。
また、静馬さまも花織さんの言葉もあり前に進み始める。
エトワールの証、返還の日
静馬様、天音さんに近づく。
「昨日の続き…。」
「次は、あなたの番よ。あなたがエトワールになって、エトワールにならなければ手にすることが出来ないものを手にするの。」
「それは、なんですか?」
「自分で見つけなさい。」
「それは、決して一人では得られないものよ。」
エトワールの証、返還式
「花織…」
「花織…」
花織のことを想いながら、一歩、一歩、歩く静馬さま。
そして、エトワールの証を壇上に置き…
「さよなら、花織。」
「さよなら、静馬。」
静馬さまの新しい世界がこれから始まる。
そして、
『始まるわ、エトワール選が!』
花織ちゃんの手紙によって、やっと呪縛から解き放たれ前に進み始めた静馬様。
次回以降、エトワール選絡みの話しになりそうです。
天音さんは、静馬さまの言葉を受けてエトワール選に出そうです。
ル・リムは千華留さんが出るのかな?
でも、なにか考えてそうですよね。
表情からしてあやしい。
ミアトルは、玉青ちゃんと渚砂ちゃんで決まりかな。
でも、渚砂ちゃんが静馬さまを想う気持ちはどうなるのかな?
その恋の行方も楽しみですね。
次回
第22話「決闘」
もう、あなたたちの陰謀はいいから!
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