ストロベリー・パニック 第18話「愛の嵐」

第18話「愛の嵐」

（概要）
海沿いの、静馬の別荘へと、足を踏み入れた渚砂。
別荘を訪れるのは、二年ぶりだという静馬。
二人で、別荘の広大な敷地を歩き、紅葉狩りをする。
話し、笑い、触れ合う渚砂と静馬。
二人の気持ちは、徐々に、寄り添っていく。遮る物はなにもない。
突然の嵐に、いちご舎に戻ることができなくなった二人は、別荘に泊まることになる。
二人っきりの別荘の夜。
高鳴る渚砂の胸。
そして、静馬が、二年前の話を始める。


突然の雨に二人は、別荘まで走る。
静馬さま、渚砂ちゃんの手を引きながら・・・。

別荘に着くと、鍵を渚砂ちゃんに渡し、開けさせる。

自分では、まだ開けれないのかな、心情的に。

静馬さまから、ゆっくりシャワー浴びなさい。
そして、そのあと話すからと。





シャワーを浴びたあと、まずはコーヒーを飲みながら世間話。
嵐が収まらないので、今夜は別荘に泊まることになる。

静馬さまと二人きりで泊まることに緊張する渚砂ちゃん。
泊まると連絡があったことを知ると、不安になる玉青ちゃん。

静馬さまは、渚砂ちゃんにもう一人のエトワールについて話すためにある部屋に案内する。
そして、話し出す静馬さま。

「名前は、桜木花織」
「生きていれば、さぎさと同じ歳。」
「ここは、花織の部屋・・・だった。」

静馬
「あの時、こんな嵐の夜だった。」
渚砂
「あのとき？」
静馬
「私たちが、愛し合ったとき。」
「愛という言葉はふさわしくないのかもしれない、今となっては・・・　本当に愛だったのか、同情だったのか。私には解らない。」
「それでも間違えなく、私たちはお互いを必要としていた。」
「でも、花織は・・・」

辛い渚砂ちゃんだが、静馬様がちゃんと話しているのだから聞かなくちゃと自分に言い聞かせる。
静馬
「あの時から、世界は色褪せた。」
「色を取り戻してくれたのは、なぎさ・・・　あなたよ。」
「なぎさが来てくれたから、私は再び立ち上がれそう。」
渚砂
「わたしも、静馬様と出会ってから・・・」

長い話になるから着替えてくると、一旦部屋を出る静馬さま。
静馬さまのうしろ姿を見送る渚砂ちゃん。

静馬さまを愛おしく感じる・・・。

着替えを取りに行った静間さま。
まだ、迷いがある雰囲気。
再び、渚砂の部屋に入るとき躊躇してしまう。
「も「大丈夫」と自分に言い聞かせ部屋に入る。

「なぎさ。着替えを持ってきたわ。」
静馬さま、渚砂ちゃんに近づき手を頬から胸に滑らしていく。

鍵のネックレスに手をやった時、異変が起こる。

鍵のネックレスが、違う物に見えてしまう。
赤のネックレスに・・・。
同じような青色のネックレスを静馬さまがしていたような・・・。

そして、渚砂が花織に見えてしまう静馬さま・・・

やっちまったよ静馬さま。
こんな時に・・・


花織の姿を見て泣き崩れる静馬様。
そして、花織の名を呼び続ける。
「花織・・・」
「・・・」
「花織・・・花織・・・」
「静馬さま・・・」
「花織・・・」

まさか、こんな状況になるとは思ってなかったのでしょう。
この状況に耐えられなくなった渚砂ちゃんは、部屋をとびだしてしまう。
自分を見て、前の想い人の名を連呼されちゃ耐えられないですよ。
静馬さまも、花織ちゃんを想う気持ちがかなり強いということですね。
今回も、断ち切ることに失敗です。
逆に渚砂ちゃんを傷つけることになってしまった。

静馬さまも、渚砂ちゃんを追いかける。
ふらつきながら崖の端にいる渚砂ちゃんのもとに。


静馬さま、無言で肩に手を差し伸べる。
でも、渚砂ちゃん
「ごめんなさい。」
「ダメなんです・・・わたしじゃ・・・」
「ごめんなさい。」

再び、静馬さまのもとから走り去る渚砂ちゃん。
静馬さまも放心状態です。

翌朝、起きると渚砂ちゃんの姿は、すでにない。


玉青ちゃんと六条さんが、心配でいちご舎の前で二人の帰りを待っていると
渚砂ちゃんがひとりで帰ってくる。


「ごめんね・・・」
と言ってその場に倒れこむ渚砂ちゃん。
この状況から、六条さんは静馬さまがまだ花織さんのことを断ち切れていないことを悟る。

そのころ、静馬さま。

別荘で・・・。

次回
第19話「リフレイン」

あの空き部屋は、花織さんの部屋ということなのかな？

今回のことでそうとう傷を受けた渚砂ちゃん。
すぐに二人の関係が復活するのは無理な状況。
どんなかたちで二人の仲が復活するのか楽しみです。

玉青ちゃんにとっては、渚砂ちゃんをモノにする絶好のチャンス到来です。
渚砂ちゃんと玉青ちゃんがペアを組んでエトワール選にエントリーするのもありかも・・・。