春子：「ありがとうね、アキ」アキ：「え？」
春子：「ずっと後悔してた。家出して東京に出てきて、アイドルに憧れて…」
春子：「でも今は違う。ぜんぶ良かったと思ってる。パパと知り合って、アキが生まれて、そのアキが海女になってアイドルになって…」
春子：「鈴鹿さんと仲直りできて、所属事務所の社長だよ」
春子：「なにこれ。なんか、オセロのコマがいっぺんにひっくり返っちゃったみたいな感じ」『人間万事塞翁が馬』というちょっと難しい言葉を辞書で引くと、
『人生における幸不幸は予測しがたい。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないので、安易に喜んだり悲しんだりするべきではない』とあります。
春子の青春時代は決して満たされたものではなかったかもしれませんが、
実はそれがすべて、娘・アキの成長と共に、今の２人の成功につながる伏線だったのです。
人生、何が幸いするか分からないんですね。
今は機が熟するのをじっと待ち、じっくり力を蓄える能年さん。
これもきっと「大事な時期」であって、
オセロのコマがいっぺんにひっくり返るような、
まさに『おらたちの大逆転』がいつ起こっても不思議ではないと思っています。
さらに言えば、
芸能界で今は傍若無人に幅を利かせるあの事務所でさえ、
いつ何時凋落の憂き目に遭うか分からない、ということです。
今日は、辞書を引き引き、難しい言葉をいっぱい使ってみましたが、
説得力のある文章は、なかなかうまく書けるものではありませんね。
オセロのコマがひっくり返る瞬間を楽しみに待っています。
