1967年のSTPタービンカーから始まったラジエータ(グリル)レス。そこに楔形のファッションがからみ、シャープな角形スタイルになっていきます。しかし、空力的には、もっと流線型を加えた成型にした方が効率が良い筈です。しかしLOTUS56の強烈さは、それに覆い被さり不必要に角ばったスタイルが横行します。その流れの中で、距離を置いて造形していったのが日本のマシンでした。ホンダRA302,COLT-F2D,各種のFJフォーミュラー,ISUZU-R6などの適度な曲面を織り交ぜた造形は、現在から見るとヨーロッパのマシンより適切だったと思います。察するに、その頃は風洞実験も碌にしないで、設計者の直感に頼って設計していた筈です。その方が、路面の影響を測定出来ない風洞実験より確かだったでしょう。その中で、日米の設計者は、ヨーロッパより技術書を尊重していたのかしら。
日米マシンによる非ロータス的発展
STPスペシャル
HONDA RA302
COLT F2D
R6スパイダー
この時代の日本のワークスレーシングカーの完成形(だと思います)。
ハイパワーエンジンがあればどれだけ勝ったでしょう。レースへの取り組みが
常に遅れていたイスズが、最後に完成形を出したのは皮肉。
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