オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

Super-Formular菅生

2015-10-19 | SuperFormular・INDY

2015 SUPER FORMULA
Round6 SPORTSLAND SUGO
公式予選 10月17日(土) / 決勝レース 10月18日(日)
スポーツランドSUGO : 3.Review

公式予選
2015-10-17 天候:晴 コース:ドライ
Po.No.DriverCar Name / EngineQ1Q2Q3
車両:SF14 / タイヤ:ブリヂストン
 
1 2 アンドレ・ロッテラーAndre Lotterer PETRONAS TOM’S SF14PETRONAS TOM’S SF14TOYOTA RI4A 1'05.658 R 1'05.225 R 1'05.005 R
2 1 中嶋 一貴Kazuki Nakajima PETRONAS TOM’S SF14PETRONAS TOM’S SF14TOYOTA RI4A 1'05.878 1'05.589 R 1'05.177 R
3 38 石浦 宏明Hiroaki Ishiura P.MU/CERUMO · INGING SF14P.MU/CERUMO · INGING SF14TOYOTA RI4A 1'05.793 R 1'05.280 R 1'05.246 R
4 16 山本 尚貴Naoki Yamamoto TEAM 無限 SF14TEAM MUGEN SF14HONDA HR-414E 1'05.955 1'05.566 R 1'05.314 R
5 40 野尻 智紀Tomoki Nojiri DOCOMO DANDELION M40S SF14DOCOMO DANDELION M40S SF14HONDA HR-414E 1'05.987 1'05.694 R 1'05.324 R
6 19 J.P.デ・オリベイラJ.P.L.de Oliveira LENOVO TEAM IMPUL SF14LENOVO TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A 1'05.637 R 1'05.340 R 1'05.344 R
7 8 小林 可夢偉Kamui Kobayashi Team KYGNUS SUNOCO SF14Team KYGNUS SUNOCO SF14TOYOTA RI4A 1'05.769 R 1'05.691 R 1'05.377 R
8 34 小暮 卓史Takashi Kogure DRAGO CORSE SF14DRAGO CORSE SF14HONDA HR-414E 1'05.645 R 1'05.296 R 1'05.495 R
9 11 伊沢 拓也Takuya Izawa REAL SF14REAL SF14HONDA HR-414E 1'06.181 1'05.794 R  
10 20 アンドレア・カルダレッリAndrea Caldarelli LENOVO TEAM IMPUL SF14LENOVO TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A 1'05.948 1'05.838 R
11 64 中嶋 大祐Daisuke Nakajima NAKAJIMA RACING SF14NAKAJIMA RACING SF14HONDA HR-414E 1'06.233 1'05.963
12 10 塚越 広大Koudai Tsukakoshi REAL SF14REAL SF14HONDA HR-414E 1'06.188 1'06.024
13 7 平川 亮Ryo Hirakawa ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14TOYOTA RI4A 1'05.994 1'06.060
14 18 中山 雄一Yuichi Nakayama KCMG Elyse SF14KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A 1'05.985 1'06.305
15 65 ベルトラン・バゲットBertrand Baguette NAKAJIMA RACING SF14NAKAJIMA RACING SF14HONDA HR-414E 1'06.322  
16 41 ナレイン・カーティケヤンNarain Karthikeyan DOCOMO DANDELION M41Y SF14DOCOMO DANDELION M41Y SF14HONDA HR-414E 1'06.438
17 39 国本 雄資Yuji Kunimoto P.MU/CERUMO · INGING SF14P.MU/CERUMO · INGING SF14TOYOTA RI4A 1'06.561
18 4 ウィリアム・ブラーWilliam Buller FUJI×D'station KONDO SF14FUJI×D'station KONDO SF14TOYOTA RI4A 1'07.912
  3 ジェームス・ロシターJames Rossiter FUJI×D'station KONDO SF14FUJI×D'station KONDO SF14TOYOTA RI4A 1'19.426

Q1:開始時刻: 13:45/終了時刻: 14:17
Q2:開始時刻: 14:28/終了時刻: 14:35
Q3:開始時刻: 14:45/終了時刻: 14:52

予選通過基準タイム (Q1:107%) 1'10.232

ポールポジション
No.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14) 今日はいい一日になりました。ポールポジションが獲れて、とてもうれしい。フリー走行からトラブルもなく、クルマのバランスを向上させるために少しずつセットアップの変更を加えていったくらいで、あとはコースコンディションが良くなるタイミングを待っていたって感じです。予選に向けてのセット変更はほんの僅かに留めました。Q2からQ3にかけてクルマの状況が良かったのでセットは変えなかったけれど、問題ありませんでした。ラップタイムそのものも良かった。今日、ミスなくアタックしたけれど残念なことがあったとしたら、Q3で1分4秒台に入れなかったことですかね。1分4秒99…なんて出たらクールだよなぁ、って思ってはいたけれど、モニターを見たら05秒005だったので残念だなぁ、って(笑)。でも大事なのはタイムではなくポールポジションを獲ることでしたからね。
(今シーズン初のポール獲得となったが)、何が好調の理由かそれがわかればいいんですが、今年はなにかうまく噛み合わずにシーズン中盤くらいまでいい流れに乗ることができずにいました。(WEC[世界耐久選手権]参戦などで)とても忙しかったし。でも自分をリセットして、なにがやりたいのかってことを考えたときに、自分がやるべきことをシンプルに追求しました。それが良かったんだと思います。確かに浮き沈みはあったけれど、今はかなり調子も戻ってきています。どうしてこういうことになるのかは自分ではわかりませんが、つねにトップの座に居続けるのは、決して簡単なことじゃないですしね。再びまた強い自分自身を取り戻すことができているので、この先も大丈夫だと思います。
今日は(チームメイトの中嶋)一貴も2番手に続き、チャンピオンタイトルのことを考えてもチームとしてとってもいい一日でした。去年はスタートで混乱し、僕もその中にいたんですが、いいスタートを切ることは大事ですよね。今年はさほど心配はしてないですが、一方でチャンピオン争いはかなり楽観的な見方が必要かと。でも最後まで諦めるつもりはないですよ。Q3でうまくクルマを合わせ込めた

予選2位
No.1 中嶋 一貴(PETRONAS TOM'S SF14)
朝から非常に調子は良かったです。ただ、一度飛び出して、クルマを壊してしまいました。そのあとからリズムが取れずバタバタしている中で、予選を迎えました。Q1、Q2ともに6番手と非常に厳しい状況だったのですが、Q3でうまくクルマを合わせ込むことができたと思うし、自分でもいいラップが刻めたかなと思います。(トップの)アンドレ(ロッテラー)との差がちょっとあるので、明日までにもうちょっと詰められるように何か考えていきたい。ただ、朝のセッション終盤から予選まで、あまりいい流れではない中でなんとか2番手まで持ってくることができたので、贅沢は言えないですね。
(タイトルを意識した戦いになると思うが?)いつも通りやることだと思っています。今日は予選でいろんなことがありながらもいいところに着けることができたので、これをしっかりと結果に結び付けることですかね。SUGOはいつもスタート直後にいろいろとありがちなので、そうならないようなポジションに着くことがまず第一だし、そのあとはセーフティカーだとかいろんな要素があると思うので、それに影響されないポジションで走ることが大事かと。
でもそんなにうまく行ったら苦労しないですけど(笑)。まぁでもこれまで言ってきたとおりになんとか結果がついていきているので、今回もそういうふうにしていきたいと思います。自信も結構あったが、悔しい3番手だった

予選3位
No.38 石浦 宏明(P.MU/CERUMO · INGING SF14)
フリー走行でクルマのバランスが今イチでしたが、セッション中に変更してどんどん良くなりました。予選に向けてニュータイヤを履けば行ける、という手応えを得るところまでは行けたし、予選での自信も結構ありました。でもQ1で飛び出してしまったり、Q2ではセクター3があまり良くなかったんです。それでも2番手だったので、Q3では“行ける!”という手応えを持っていました。Q2でセクター1、2とベストが出ていたんですが、でもQ3ではちょっとそこで失敗がありました。クルマ本来の速さを考えると非常に悔しい予選だったかなと思います。なかなかノーミスで行くのはすごく難しいし、全部まとめることは大変なんですが、それができないとポールポジションは獲れないな、という悔しい3番手でした。
シーズン中盤から最終戦の勝負になると、ずっと言ってきましたが、なるべくポイント差がある状態で最終戦を迎えることができるのが理想ですよね。でも(中嶋)一貴選手も表彰台から降りないので(笑)、僕も降りないように粘らないとチャンスがなくなると思うので、その辺りはいつも意識してレースをしています。いつもと同じようにやって、今回も勝ちを狙っていくのみかなと思います。

山本尚貴選手(4番手 #16 TEAM 無限)
「今朝の走り始めから、ポールポジション(PP)を狙うにはもう少しステップを踏まないと厳しいというマシンの状態でした。そこからチームががんばってポテンシャルを上げてくれて、Q3では自分たちのベストを尽くすことができましたが、その自己ベストが4番手で終わったのは悔しい結果です。PPを狙っていたのでスッキリはしていませんが、1日を通して流れを見ると決して悪くはないです。チャンピオンを獲得した2013年シーズン以降、表彰台に上がることができていませんので、まずは明日のスタートでポジションアップを狙います」

野尻智紀選手(5番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「ニュータイヤのグリップが上がりませんでした。Q3までに徐々にアジャストできましたが、午前中のフリー走行で感じたフィーリングと異なっていて、思っていた以上に路面が変化していました。また、Q1の序盤でミスしてコースアウトしたことで流れを狂わせてしまいました。そのようなミスがあったのは反省しています。昨年優勝したコースとはいえ、その際と同じレースペースや路面状況になるとは思っていませんが、その際の知見を生かして対応できることがあると思います。スタートはさまざまな分析をして状況はよくなっているので、明日の決勝ではしっかり決められるようにがんばります」


スーパーフォーミュラ第6戦SUGO フリー走行結果
天候:晴れ 路面:ドライ

PosNoDriverTeamMachineTime
1 34 小暮 卓史 DRAGO CORSE SF14/ホンダ 1'06”701
2 20 A.カルダレッリ Lenovo TEAM IMPUL SF14/トヨタ 1'06”726
3 19 J-P.デ・オリベイラ Lenovo TEAM IMPUL SF14/トヨタ 1'07”143
4 18 中山 雄一 KCMG SF14/トヨタ 1'07”150
5 2 A.ロッテラー PETRONAS TEAM TOM’S SF14/トヨタ 1'07”232
6 41 N.カーティケヤン DOCOMO TEAM DANDELION RACING SF14/ホンダ 1'07”272
7 8 小林 可夢偉 KYGNUS SUNOCO Team LeMans SF14/トヨタ 1'07”299
8 10 塚越 広大 REAL RACING SF14/ホンダ 1'07”351
9 1 中嶋 一貴 PETRONAS TEAM TOM’S SF14/トヨタ 1'07”413
10 7 平川 亮 KYGNUS SUNOCO Team LeMans SF14/トヨタ 1'07”427
11 38 石浦 宏明 P.MU/CERUMO・INGING SF14/トヨタ 1'07”503
12 40 野尻 智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING SF14/ホンダ 1'07”541
13 3 J.ロシター KONDO RACING SF14/トヨタ 1'07”633
14 39 国本 雄資 P.MU/CERUMO・INGING SF14/トヨタ 1'07”658
15 11 伊沢 拓也 REAL RACING SF14/ホンダ 1'07”915
16 4 W.ブラー KONDO RACING SF14/トヨタ 1'07”947
17 16 山本 尚貴 TEAM 無限 SF14/ホンダ 1'08”033
18 65 B.バゲット NAKAJIMA RACING SF14/ホンダ 1'08”192
19 64 中嶋 大祐 NAKAJIMA RACING SF14/ホンダ 1'08”673


 決勝レース 10月18日(日)
スポーツランドSUGO : 3.704 km 

決勝レース
2015-10-18 天候:晴 コース:ドライ
Po.No.DriverCar Name / EngineLapsTimeDelayBestTime
車両:SF14 / タイヤ:ブリヂストン
 
1 2 アンドレ・ロッテラーAndre Lotterer PETRONAS TOM’S SF14PETRONAS TOM’S SF14TOYOTA RI4A 68 1:17'52.551 194.07km/h 1'07.504
2 16 山本 尚貴Naoki Yamamoto TEAM 無限 SF14TEAM MUGEN SF14HONDA HR-414E 68 1:18'16.432 23.881 1'07.864
3 40 野尻 智紀Tomoki Nojiri DOCOMO DANDELION M40S SF14DOCOMO DANDELION M40S SF14HONDA HR-414E 68 1:18'17.217 24.666 1'07.472
4 1 中嶋 一貴Kazuki Nakajima PETRONAS TOM’S SF14PETRONAS TOM’S SF14TOYOTA RI4A 68 1:18'18.004 25.453 1'07.999
5 38 石浦 宏明Hiroaki Ishiura P.MU/CERUMO · INGING SF14P.MU/CERUMO · INGING SF14TOYOTA RI4A 68 1:18'20.922 28.371 1'07.843
6 8 小林 可夢偉Kamui Kobayashi Team KYGNUS SUNOCO SF14Team KYGNUS SUNOCO SF14TOYOTA RI4A 68 1:18'40.097 47.546 1'08.219
7 19 J.P.デ・オリベイラJ.P.L.de Oliveira LENOVO TEAM IMPUL SF14LENOVO TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A 68 1:18'40.719 48.168 1'07.965
8 7 平川 亮Ryo Hirakawa ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14TOYOTA RI4A 68 1:18'42.338 49.787 1'08.159
9 10 塚越 広大Koudai Tsukakoshi REAL SF14REAL SF14HONDA HR-414E 68 1:18'45.730 53.179 1'08.341
10 18 中山 雄一Yuichi Nakayama KCMG Elyse SF14KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A 68 1:18'46.187 53.636 1'07.664
11 34 小暮 卓史Takashi Kogure DRAGO CORSE SF14DRAGO CORSE SF14HONDA HR-414E 68 1:18'47.099 54.548 1'07.858
12 64 中嶋 大祐Daisuke Nakajima NAKAJIMA RACING SF14NAKAJIMA RACING SF14HONDA HR-414E 68 1:18'48.354 55.803 1'08.260
13 41 ナレイン・カーティケヤンNarain Karthikeyan DOCOMO DANDELION M41Y SF14DOCOMO DANDELION M41Y SF14HONDA HR-414E 68 1:18'49.315 56.764 1'07.726
14 3 ジェームス・ロシターJames Rossiter FUJI×D'station KONDO SF14FUJI×D'station KONDO SF14TOYOTA RI4A 67 1:18'00.359 1 Lap 1'07.857
15 4 ウィリアム・ブラーWilliam Buller FUJI×D'station KONDO SF14FUJI×D'station KONDO SF14TOYOTA RI4A 67 1:18'14.369 1 Lap 1'08.296
16 20 アンドレア・カルダレッリAndrea Caldarelli LENOVO TEAM IMPUL SF14LENOVO TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A 67 1:18'40.768 1 Lap 1'07.703
17 39 国本 雄資Yuji Kunimoto P.MU/CERUMO · INGING SF14P.MU/CERUMO · INGING SF14TOYOTA RI4A 67 1:18'55.758 1 Lap 1'08.254
18 65 ベルトラン・バゲットBertrand Baguette NAKAJIMA RACING SF14NAKAJIMA RACING SF14HONDA HR-414E 66 1:18'41.438 2 Laps 1'08.370
以上完走
  11 伊沢 拓也Takuya Izawa REAL SF14REAL SF14HONDA HR-414E 50 59'03.025 18 Laps 1'08.513

開始時刻: 14:33
終了時刻: 15:50
規定周回数 48

FASTEST LAP:
No.40 野尻 智紀 / DOCOMO DANDELION M40S SF14   1'07.472 (50/68) 197.642km/h

走りたいようにレースをして楽しい一日でした

優勝
No.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14)

とってもいい気分ですね! 今日のレースはとてもいい展開になりました。スタートは良かったんですが、でもクラッチが滑ってしまって…。逆に(中嶋)一貴のほうがいいスタートを切ったんです。なので、どうやって彼を抜こうかと考えました。彼のスリップストリームについて走っているときに、僕のクルマのほうがいい状態だということがわかったし、彼にも近づくことができました。最終コーナーの状態も僕のほうが良かったようなので、すぐさまオーバーテイクシステムのボタンを押して立ち上がり、メインストレートで逆転することができました。
今日はクルマの仕上がりが素晴らしく、レースを楽しむことができました。クルマのバランスがとても良かったし、やりたいようにできたし、走りたいようにレースをしたって感じですね。楽しい一日でした。
(タイトル獲得の可能性がある鈴鹿に向けて)この流れで最終戦の鈴鹿も勝ちを狙っていきます。今年は開幕戦(鈴鹿)で優勝してるし、クルマも完璧だったので、次もそれができると思います。今週末と同じようないい週末にしたいですね。最終戦につながる戦いができたのかな

2位
No.16 山本尚貴(TEAM 無限 SF14)

今週末は組み立てとしてはいいものができたかなと、チームも僕自身ともにそう思います。ただ、もう少し早いテンポで予選からいいクルマに仕上げることができていたら、と思います。(決勝日)朝のフリー走行で躓いた感じもあるので、そこが唯一悔いの残るところですね。ただ予選2列目をしっかりと維持して課題だったスタートもうまく決めることができたので、そこが2位になれた一番の部分だと思いますね。あとは戦略ですかね。(後ろにつけていた)石浦選手が早めにピットインしたことに合わせる形になってしまいました。そこでタイヤ交換もせず、重いガソリンを積んだクルマの状態で走ることになり、タイヤを傷めることになったので、終盤は厳しかったですね。
(2013年に)チャンピオンを獲ってから一度も表彰台に上がってなかったし、速さがありながら結果に結び付けることが、(ここまで)ドライバー自身としてもできなかった。今回は、勝つことはできませんでしたが、2位表彰台に上がることができて、最終戦につながる戦いができたのかなと思います。
スタートで気にしていたのは、後ろにいたJP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)と視界に入っていた石浦(宏明)選手でした。このふたりしか見えなかったのですが、まず石浦選手がホイルスピンして失速したのがわかったので、なんとか彼の前に出たい、それとJPが来るだろうと思ったので、彼のラインを封じることに徹しました。スタートがうまく決まって良かったです。(ピット作業が7.3秒と比較的短かったことに対して)燃料はかなりギリギリでした。前に出るためにもそうだったのですが、給油量も時間もかなり削りました。あとは細かくエンジニアとやりとりをしてたのですが、「結構ギリギリ」と言われていました。がんばって(燃料を)セーブしました。でも、野尻(智紀)選手がずっと1分7秒4とか5というタイムでずっと走っていたのを知って、ピットイン前の時点で彼に5秒くらい差をつけていたんですが、「このままでは野尻選手に前に出られてしまう」と思いました。あまり燃費のことばかりを考えていると野尻選手にやられる(先行されてしまう)ので、プッシュするときはプッシュし、その中でも燃料をがんばってセーブするドライブをしました。終盤、野尻選手の前に出たときは、向こうもあまりペースが上がらなそうだったので、最後はもう燃費を気にしながら走っていました。
最終戦の鈴鹿に向けてはとても悩むところですね。開幕戦ではポールポジションを獲ったし、スタートもうまく決めることができていたら勝つこともできたと思うんです。そういうクルマが僕たちにはありました。ただそのクルマで(第2戦)岡山以降、まったく歯が立たなかった(結果を残すことができなかった)んです。そこで、前回のオートポリス戦からクルマのセットを大きく変えて、SUGOでうまく行ったので、(最終戦では)「どっちで行く?」って感じですね。僕もエンジニアも悩みどころかなと思います。その辺は鈴鹿に向けてしっかりとメニューを持ち込んで、フリー走行でしっかりと見極めたいし、それが大事な作業になるでしょう。あと個人的には、タイトル争いをしているドライバーたちに「山本、厄介だな」っていう存在になりたいですね。そうやってレースをかき乱したいと思います。プッシュし続けて表彰台に乗れたのはすごくいいこと

3位
No.40 野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)

昨日の朝のフリー走行ではすごく好調だったので、このままニュータイヤを履けば(予選で)ポールポジションを狙えるなと思っていました。僕もチームもポールしか狙っていなかったんです。でも、予選に入ると思ったようなグリップ感を得ることができず、僕自身もQ1で(スピンする)ミスをしてしまったので、今あらためてそのミスが流れを少し狂わせてしまったのかなと思います。そこはすごく悔やまれますね。
今日のペースを見る限り、予選でもう少し違った展開になっていたら、決勝でもまた違った走りができてもう少し上位で戦えた、トップを狙える可能性もあったと思うので、そのミスが反省点ですね。ただ最後までこのようにプッシュし続けて表彰台にまた乗れたのはすごくいいことですし、また最終戦でいい戦いをしてなんとか一番に立てるように、最終戦もガンバっていきたいですね。
(レースでのピットアウトで真横に山本がいたが)僕は正直なところ、山本選手と争っているのを知りませんでした。プッシュするだけしか方法がなかったし、一方でチームからは、僕に話しかけるとペースが落ちてしまうだろうと、多分気を遣って何も言わなかったんだと思います。でもピットを出たときは、山本選手がミラーにちょうど映らないところからちょうど横に来たという感じで、それがもしもうちょっと見える位置であれば、もうちょっと違ったライン取りができて、抑えられたのかもしれないですね。そこはもう、隙を突かれた感じですね。気付いたときはもう、イン側に山本選手がいてどうすることもできませんでした。
ここ最近、思ったようなフィーリングを得られず、これまでと同じようなセットアップでもどこか違うっていうことが多かったんです。今回の予選でもそうでしたが、予選での一発の速さを出さないとこのレースは勝負ができないと思うので、これからミーティングを重ね、鈴鹿に向けていいものを用意したいと思います。





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