北海道林道保存会 Forest Road Preservation Society of Hokkaido

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「開放されている林道が実走可能か調査をしている非営利個人」(笑)です!

「煩悩林道2016」vol.80「ニナルカ道線」

2016-06-20 03:55:00 | 胆振総合振興局の林道
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「疫病退散」

「煩悩林道2016」vol.80「ニナルカ道線」

市道 「ニナルカ道線」
走行日:2016/6/8
場 所:苫小牧市
延 長:6,000m
路 面:ダート


長年名称不明だった道の名が判った!

ずっと「仮称」で呼んでいた「苫東中央線」と「苫東中央柏原線」ですがひょんな事から
名称が判明しました!

一昨年からこの林道上でメガソーラーの工事が行われていて進入禁止となっておりましたが

施設も完成し久しぶりに調査する事が出来ました。




先週早朝近くの小山に登ったら手稲山山麓が綺麗でした!




さてこの日は曇天、時々雨もパラついてます。
目指すは「苫東展望台」近くの砂利道!




道道入口から0.5kmで「苫東展望台」です。




チェーンが外されていたので進入してみましょう!
曇天なので景色は全く見えません。




道道入口から1.5kmで丁字路です。
右折で日高道「苫東中央IC」に出ます。
左折は柏原地区を抜けて道道に出ます。
今回は久々に左側を調査します!




丁字路から0.5km地点




1.0km地点




1.5km地点
完成した太陽光発電所です。




しばらくすると林道は通行止となり太陽光発電所施設付近を迂回する指示看板が現れました!
おぉぉぉ道の名称が記載されていますねぇ!
へぇぇ「ニナルカ道線」って言うようです。




一端、道道に出ます。




そして道道からそれらしき道(看板等はありません)に入るとまた林道に!




こちら側の看板設置場所。
車後方直進が本来の林道。




こちらの看板には大きく「ニナルカ道線」と!
でも何で「ニナルカ線」では無く「ニナルカ道線」なのでしょうかねぇ?
因みにこの「ニナルカ」調べてみるとやはりアイヌ語「ニナル・カ」は「川沿いの台地の上」
と云う意味だそうで、ここ「静川」は「ニナルカ」と呼ばれていたそうです。




「静川」には国指定史跡の「静川遺跡」が在ります。




昔国鉄富内線が在った頃の「静川駅」はその昔、大正11年「北海道鉱業鉄道」の「ニナルカ停留所」
として開業したとの事です。




林道を進むと慰霊碑が現れます。
こちらは以前にも紹介しましたが敗戦が濃厚となって来た1945年7月15日樺太落合から長野県松本に
向かう途中だった四式重爆撃機「飛龍」(キ-67)が登別幌別沖までやって来た米空母から飛び立った
グラマン戦闘機に千歳上空で攻撃を受け、ここ苫小牧市柏原の雑木林に墜落、搭乗員7名のうち
6名が亡くなったものです。
(墜落原因は定かではないらしい)
こんな原野の中の「道」にも歴史は在るのですねぇ!

この1945年7月14日・15日は北海道各地で米軍による空襲を受けた日であります。

登別幌別沖にやって来た米海軍は空母13隻、2日間で延べ3000機以上の爆撃・戦闘機を出撃させ
道内ほほ゛全域を空襲したのでした!
判明しているだけでも道内での死者は2000名以上、軍需工場が在った室蘭は1000発以上の艦砲射撃を
受けたと言われています。
私の住んでいる手稲は当時「軽川」と呼ばれ石狩油田からパイプラインで送られて来た石油を
貨車で積み出す拠点となっていた為、屋外に大量保管されていた石油が標的となり戦闘機から
機銃掃射を受け火災が発生、当時の村人総出で消火にあたったと町史に残っていました。



四式重爆撃機「飛龍」(キ-67)の雄姿を御覧下さい
[WarThunder VR実況] 四式重爆撃機 飛龍 VRでリアルな空戦(SB)#20





慰霊碑前で合掌し、進むと道は道道に出て終了となります。




このまま帰るのはもったいないので浜厚真の海岸に立ち寄ってみましょう!




一面に紫色の花が咲いています!




一目見て豆科の海浜植物である事が判ります。
「ハマエンドウ」でしょうか!




海岸線を進むと今度はピンクの花です。




初夏の北海道の海岸でピンクの花といえば「ハマナス」ですね!綺麗です。




そんな可憐な植物達を踏みつけないように轍だけをトレースして散歩を楽しんで帰路に就きました。



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(また会いましょう)

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