畑のアンティーチョークが大きくなりました。

実が3個付きました。

もう少し育ったら、塩茹でにして食べたいけれど、とうちゃんは観賞用だと言います


かあちゃん、また忙しくなっちゃってました





音声訳は広報誌を読むだけではなく、自由に自分で選んだものを、3分から10分ほど読むということもするんです。
政治、宗教以外なら何でもオッケー

題材選びから始まり、決まったら徹底的に読み込み、人名、地名などは思い込みで間違えて読まないように調べ、もちろんアクセントは標準語でなければいけませんので、気を付ける箇所に印を付けます。
地方なまりの激しいかあちゃんは、アクセント辞典と首ったけです。
下調べが終われば、読みの反復練習です。何度も何度も読み、これで大丈夫と思ったら、図書館の録音室のパソコンに音声を入れます。
ドキドキしながら、パソコンを開いて、録音を開始します。
読みを間違えないように、アクセントに気を付けながら録音します。
ちなみに何を読んだかと言えば、萩の孤島、見島を題材にした小説「藍を継ぐ海」を執筆された作家、伊与原新さんが雑誌に書かれていたコラムを読みましたよ。
萩焼を焼く赤い粘土が、見島で採れることや、それを発見した、林泥平(はやしどろへい)という陶工がいた事など、かあちゃんの知らない事を、沢山教えてくれました。
かあちゃんは広報誌に続いて、2度目の録音なので、心配してくださる心強い大先輩(年齢はあまり違わない)が傍に待機してくださいます。
ドキドキしながら読み始め、半分を過ぎた頃、かあちゃんはゾーンに入った瞬間を感じました。ランナーズハイのような、何とも言えない爽快な気分です
息も絶え絶えに走っていたのに、いきなり呼吸が楽になり、走ることが楽しくなった瞬間が確かにあったのです。

しかし、それが幻だったと気付かされたのは、全て読み終えた後、大先輩の校正を傍で見守る時でした。
かあちゃんの録音を聞きながら、校正表に正しくない箇所を書き込んでいかれるのですが、先輩の筆が校正表を埋め尽くして行くのを眺めながら、あのゾーンに入った感覚と、ランナーズハイのような爽快感は一体全体何だったのかと、自分の甘さに気付き、愕然としました



たかが2度目の録音で、悦に入たような錯覚を起こした自分を殴ってやりたい心境でした。
とは言え、無事に訂正も終わったことだし、一瞬でも音訳が楽しいと思えたのだから、これからも頑張るぞと、心に誓ったかあちゃんでした。
あ〜、恥ずかし〜

穴があったら入りたい気分でしょうから、すずが変わりに、穴に入ってあげるわよ



