鈴木良さんの教師修業の道

高校・国語教師の鈴木良治のブログです。日々、分析批評と討論の授業を探究しています。

2012年4月の読書メーター

2012-05-03 08:06:28 | Weblog


読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1316ページ
ナイス数:25ナイス

■ハードル―真実と勇気の間で (ときめき文学館)
小説はウソがあっていいと思うが、これはあまりにもウソっぽくて白けてしまった。こんなに出来すぎた小中学生がいるかと思うし、こんなにバカでとろくて弱い大人たちばかりなのかと思ってしまう。テレビドラマではないのだからこんなに出来すぎにしなくていい。
【心に残った言葉】うん、心に風の通り道をつくることにしたんだ。(173頁)
読了日:04月30日 著者:青木 和雄,木村 直代
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18598901

■夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)
タイムマシーンと聞いてすぐ27年前に見た「バック・トゥ・ザ・フューチャー」という映画を思い出した。このSFはそれより前だったのだと知って驚いた。そればかりでなく、冷凍睡眠、ロボットも組み合わされていて豪華版である。
【心に残った言葉】もしぼくの息子の時代になってタイムマシンが完成したら、あるいは息子が行きたがるかもしれない。その場合には、いけないとはいわないが、決して過去へは行くなといおう。過去は非常の場合だけだ。そして未来は、いずれにしろ過去にまさる。(368頁)
読了日:04月29日 著者:ロバート・A. ハインライン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18569671

■脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書 369)
「脳の覚醒度」という発想が面白く、有効だと思った。
【心に残った言葉】「脳が冴えている状態」を計画的につくりだし、勉強に利用しましょう(16頁)
読了日:04月24日 著者:築山 節
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18449359

■考えるとはどういうことか (知のトレッキング叢書)
知識が増えれば増えるほど自由な思考がしにくくなるという考えにはっとさせられた。知の世界を楽しんでいる筆致がとても素敵である。
【心に残った言葉】連句が、淡々とした表現でありながら複雑な世界を表現し得たのも、そこに介在する曖昧の論理が平板な言葉を立体的な表現に昇華させる働きを持っていたからでしょう。曖昧性を美学のレベルにまで高めている最大のポイントだと思います。(97頁)
読了日:04月11日 著者:外山 滋比古
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18128624

■真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)
育児放棄、児童虐待、いじめ、不登校、ストーカー、のぞき魔…現代世相を代表する問題を抱えた人達がそれでもたくましく生きていく。その力強さをパンを食べることでの癒やしが支えている。
【心に残った言葉】子供のお腹をいっぱいにするのは、全大人の務めだから(299頁)パンは平等な食べものなんだもの。道端でも公園でも、どこでだって食べられる。囲むべき食卓がなくても、誰が隣にいなくても、平気でかじりつける。(313頁)
読了日:04月10日 著者:大沼紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18106892


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