これから猛暑襲来にガクガクブルブルしつつちまちま更新クエストもどき。前回のあらすじ、ゴーレムを設計図と見比べて調べてみた結果、コントロールする護符がゴーレムの額から無くなっていることが判明する・・・
二人が町の中に戻ると、町の住人たちが再び集まってきた。心配そうな町長にミミはゴーレムが無事であることを告げると彼は安堵したが、額の護符が無くなっていることを知らせるとまた心配顔に戻ってしまった。
「護符が無いですって?!そんな、まさか、さっぱり気付きませんでした・・・。暴走の原因はきっとそれですよね、すぐに町の住人総出で探しましょう!」
そのときミミは、人垣の後ろの方に、町長に劣らず心配そうな表情の子供が数人居ることに気付いた。ミミが見つめると、子供たちははっとした顔をして、その場から走り去って家の中に駆け込んでしまった。
住人たちが護符の捜索に散ってしまってから、ミミは呟いた。
「後ろの方に居た子供たち、何か知っているみたい・・・イザヤール様が、さっき言おうとしていたことと関連は有りそう?」
「そうだな」イザヤールは頷いた。「子供たちがゴーレムの設計図に興味を持っていたという話が気になっていた。まさか、子供たちが・・・とは思うが。とにかく、話を聞いてみよう」
「はい。まさか、終焉の竜の配下に騙されたとか、そんなことが無ければいいけれど・・・」
祈るような気持ちで二人は子供たちが駆け込んだ家に行き、玄関をノックすると、おずおずと扉が開いて、泣きそうな顔の男の子が出てきた。彼の後ろには女の子二人がくっついていて、三人とも顔立ちが似ているところから、どうやら兄妹らしい。妹たちも兄同様今にも泣き出しそうな顔をしている。
男の子はミミとイザヤールを家の中に招き入れると、いきなり深々と頭を下げて叫んだ。
「ごめんなさい!こんなことになるなんて思わなかったの!」〈続く〉
二人が町の中に戻ると、町の住人たちが再び集まってきた。心配そうな町長にミミはゴーレムが無事であることを告げると彼は安堵したが、額の護符が無くなっていることを知らせるとまた心配顔に戻ってしまった。
「護符が無いですって?!そんな、まさか、さっぱり気付きませんでした・・・。暴走の原因はきっとそれですよね、すぐに町の住人総出で探しましょう!」
そのときミミは、人垣の後ろの方に、町長に劣らず心配そうな表情の子供が数人居ることに気付いた。ミミが見つめると、子供たちははっとした顔をして、その場から走り去って家の中に駆け込んでしまった。
住人たちが護符の捜索に散ってしまってから、ミミは呟いた。
「後ろの方に居た子供たち、何か知っているみたい・・・イザヤール様が、さっき言おうとしていたことと関連は有りそう?」
「そうだな」イザヤールは頷いた。「子供たちがゴーレムの設計図に興味を持っていたという話が気になっていた。まさか、子供たちが・・・とは思うが。とにかく、話を聞いてみよう」
「はい。まさか、終焉の竜の配下に騙されたとか、そんなことが無ければいいけれど・・・」
祈るような気持ちで二人は子供たちが駆け込んだ家に行き、玄関をノックすると、おずおずと扉が開いて、泣きそうな顔の男の子が出てきた。彼の後ろには女の子二人がくっついていて、三人とも顔立ちが似ているところから、どうやら兄妹らしい。妹たちも兄同様今にも泣き出しそうな顔をしている。
男の子はミミとイザヤールを家の中に招き入れると、いきなり深々と頭を下げて叫んだ。
「ごめんなさい!こんなことになるなんて思わなかったの!」〈続く〉
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