セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

終焉の竜と勇者とロール姫39

2019年06月09日 23時59分41秒 | クエスト184以降
前回誤字してたことに今さら気付いて凹んでますの追加クエストもどき。「大きな気」ではなく「大きな木」なんですすみません・・・。前回のあらすじ、廃墟になった町にたった一体だけ存在したのは、死神の騎士という魔物だった。死神の騎士は何者かと二人きりで居るために人々を排除したと言って襲いかかってきた・・・

 死神の騎士の重く大きなオノは、地面や瓦礫にぶつかる度に触れた物を粉砕し、壊れた物は飛び散って、それもまた凶器に変えた。攻撃だけでなくこの思いがけない飛び道具も避けなくてはならない状態になってしまっていた。
 そんな中でもミミは、傍若無人に武器を振るう死神の騎士が、たった一本だけ残っている木は壊さないようにしていることに気付いた。この木に何か秘密があるようだ。
 死神の騎士はなかなかの強者のようで、二人がかりで攻撃してもなかなか決定的なダメージを与えられなかった。剣とオノそれぞれの刃がぶつかる音がしばらく響き続け、ミミとイザヤールは剣で敵の攻撃を防ぎながらも、相手の隙を見つけかねていた。
「ミミ、援護を頼む」
 イザヤールが言って、敵との間合いを縮めて、死神の騎士と再び鍔迫り合いとなった。ミミは頷き、彼女は逆に彼らから離れてある程度の距離を取って、わざと木の方に近寄ってみた。
「鎧に・・・鎧に触るなああ!」
 死神の騎士は叫び、ミミの方に突進してきた!もちろんむざむざその突進を受けてしまうミミではない。ぎりぎりでひらりと身をかわし、死神の騎士は崩れかけた建物に激突して、一瞬動きが止まった。
 この機会を逃さず、ミミとイザヤールは死神の騎士の甲冑の隙間に剣を突き立てた!死神の騎士は咆哮を上げ、甲冑の隙間という隙間から瘴気が漏れ出し、やがてばらばらになって崩れ落ちた。〈続く〉
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