セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

見せてよコンビネーション

2017年11月04日 13時16分57秒 | クエスト184以降
結局土曜昼更新か〜い!すみません〜の追加クエストもどき。DQ11の「れんけい技」が楽しいので、9でもあればいいのにな〜という願望の産物の話。スキル等は実在ですが、発動の仕方や組み合わせ、名前は捏造です悪しからず。そして今回イザヤール様踊ります!(笑)そういえば考えてみたら超必殺技って四人連携なんですよね〜。連携技を考えるのはなかなか楽しいので、折があったらまたやってみたいです。

 冒険者たちは、四人でパーティを組んで出かける者が多いが、もちろん三人パーティ、息の合ったコンビで組む二人、そしてかつてのミミのように一人旅をする者も少なくない。ミミの場合はサンディが一緒だったので厳密には一人旅とは言えないが。
 そしてミミは現在、リッカたちとの四人パーティはもちろんだが、イザヤールとのコンビでの冒険も多かった。冒険もデートの一環になってしまうような二人なので、それもむべなるかな、である。
 そんな訳で今日もミミとイザヤールは、カマエルで必要な回復薬を錬金した後、リッカの宿屋のロビーのテーブルに広げた宝の地図を仲良く覗き込んで、今日の行程予定について話し合っていた。
 すると、二人のテーブルに、戦士らしいアマゾネスタイプの美人が近寄ってきて、二人の正面にどっかりと腰を下ろした。そして、仲睦まじい様子のミミとイザヤールをしげしげと眺めて、やにわにこう言った。
「なるほどねえ、噂に違わない仲良しさんっぷりだねえ。アンタたちくらいに息が合ってそうなら、噂の連携技も見せてもらえるかもね」
「連携技?」
 こんな出だしのやり取りにすっかり慣れっこのミミとイザヤールは、戸惑わずに気になることの方にだけ疑問を示した。
「名前の通り連携して繰り出す技さ」
「それって超必殺技のことですか?」
 ミミが尋ねると、女戦士は更に答えた。
「確かにあれも連携技の一種だけど、四人居なきゃ使えないだろう?・・・ねえ、アンタたちは二人で旅をしていて、二人でも特別な必殺技が使えたらなあ、って思った事はないかい?あたしは、常々そう思っているのさ。大人数でぞろぞろ歩くのが性に合わなくってね」
 ミミとイザヤールは常々、通常のスキルや呪文でも充分に絶妙なコンビネーションを発揮しているので、さほど不便を感じたことは無かったが、確かに二人で使える必殺技もあったらいいなとも思っていたので、女戦士の言葉に興味を示した。
「二人で使える必殺技なんてあるのか?」イザヤールが尋ねた。
「技があるか、というより、使いこなす力とコンビネーションがあるか、らしいよ。必殺技だけでなく、スキルや呪文の組み合わせで、いろんな連携技ができるらしい」女戦士は答えた。「あたしも連携技の幾つかは風のウワサで聞いたことはあるけど、実際はなかなかお目にかかれない。アンタたちに声をかけたのは、冒険者の酒場でも名高いコンビのアンタたちなら、もしかしたら本当に連携技を見せてくれるんじゃないかと思ったのさ」
 なるほど、とミミとイザヤールは頷き、女戦士は続けて言った。
「アンタたちはもちろん、いろんな職業も極めているだろうから、様々なスキルや必殺技が使えるよね?これから言う連携技三つを、見せてもらえないかな?頼むよ」
「それは面白そう、三つはどんな技か教えてください」
 ミミがわくわくと瞳を輝かせて言うと、女戦士は喜んだ。
「そう言ってくれると思ったよ!一つは剣スキルの『ドラゴン斬り』とツメスキルの『タイガークロー』を連携させた『竜虎斬』、もう一つはレンジャーの必殺技『妖精のポルカ』としんこう心スキル『聖女の守り』を連携させた『精霊のタンゴ』、そしてスーパースターの必殺技『ダンスフィーバー』とバトルマスターの必殺技『テンションブースト』を連携させた『ダンシングオールナイト』さ!・・・あ、念のため言っとくけど、技の名前考えたのあたしじゃないからね、センスのことはとやかく言うなよ?そして、通常スキルの組み合わせでも、『ひっさつチャージ』が発動してからでないとできないから、気を付けてくれよ!」
 名前はともかく、未知の技にどんな効果があるのか興味津々なミミとイザヤールは、クエスト「見せてよコンビネーション」を引き受けた!

 技を発動する場所はどこでも構わないと依頼人が言ったので、ミミとイザヤールは当初の予定通り宝の地図の洞窟に向かうことにした。ロクサーヌに「えいゆうのやり」を頼まれていたのである。依頼人の女戦士は、見届ける為に後からこっそりついてくるようだ。
「へ〜、連携して生まれる新しい必殺技ねえ〜。冒険の記録に専用ページ作ろっかな〜。面白そうだからアタシも何か考えてあげよっか?」
 さっそく冒険の記録書を引っ張り出しながらサンディが言った。
「遠慮しておく。君の提案はイヤな予感しかしない」 ばっさりと断るイザヤール。しかしそうすれば余計にムキになるのがサンディである。
「ミミがイザヤールさんに投げキッスして〜、テンション上がったイザヤールさんがモンスターしばき倒すとかどう?けっこうイケてるっしょ?」
「サンディ、それ、『おうえん』するのとあんまり変わらないんじゃないかな・・・」苦笑するミミ。
「あ、そっか〜」
 そうこうしているうちに宝の地図の洞窟に着いたので(セントシュタイン城の隣だったのである)、ミミとイザヤールは手持ちアイテムをチェックしてから突入した。水タイプの比較的高ランクの地図なので、慣れているとはいえ油断は禁物だ。
 とりあえず、ひっさつチャージを発動させなくてはならない。武器にひっさつのおうぎ、アクセサリーに魔法戦士の証を装備し、高ダメージをわざと受けるよう防具は比較的弱い物にした。とはいえ、殊にイザヤールは、元々の守備力が高いので高ダメージを受けるのは難しそうだ。
 それでもデンガーやまかいファイターと戦っているうちに、二人ともひっさつチャージが発動した!そこで二人はさっそく装備をミミは竜神王のツメに、イザヤールはぎんがのつるぎに変えて、タイミングを合わせてそれぞれ「タイガークロー」と「ドラゴン斬り」を放った!タイガークローの一撃目と同時にドラゴン斬りの刃が敵に入り、タイガークローの二撃目と同時に剣の返す刃が更に斬り上げるという、敵にとってはかなりあくどい技である。仲間を次々呼んで調子に乗っていたまかいファイターは、三回は死にそうな高ダメージを受けて倒れた。名前の通り、ドラゴン系や獣系に有効な技らしい。
「テンションを上げなくてもこのダメージなんて、凄いかも・・・」
 戦闘後、ミミは技の手応えを振り返って目を見開いた。
「レパルド戦や竜王との戦いにも使えそうだな」イザヤールも満足そうに呟く。
 次の精霊のタンゴなる連携技を試すべく、ミミはレンジャーに、イザヤールは賢者に転職した。イザヤールは動きやすいという理由でいにしえの賢者装備だが、二人ともひっさつチャージするまでは武器は再びひっさつのおうぎである。
 ゴールデンスライムにマダンテをくらってひっさつチャージができたので、ミミとイザヤールはタイミングを合わせて必殺技を使ってみた。「精霊のタンゴ」が発動した!精霊の加護が二人を包む!
 ミミとイザヤールの攻撃力・守備力・息耐性が二段階上がった!ミミとイザヤールは精霊の加護で即死に耐えられるようになった!大方の予想通り、妖精のポルカよりは強いが、超必殺技の精霊の守りにはやや劣る、という効果のようだ。
 これで残す技はあと一つとなり、ミミはスーパースターに、イザヤールはバトルマスターに転職した。
「だ・・・ダンシングオールナイト・・・。凄い名前だけれど、どんな技なんだろ・・・?」
 スーパースターの必殺技「ダンスフィーバー」のド派手さを思い出しながらミミがおそるおそる呟くと、サンディはニヤニヤしながら答えた。
「超絶にノリノリな予感しかしないよね〜☆みんな踊っちゃうんじゃね?」
「私もかっ?!」焦るイザヤール。
 ダークマリーンやドラゴン・ウーと戦っていたら、ひっさつチャージが発動した。どんなことになるやらと思いながらミミとイザヤールが必殺技を発動させると、辺りはダンスフィーバーの派手な舞台に変わり、ミミや魔物だけでなく、なんと本当にイザヤールまで踊り出した!しかもブレイクダンスで、肩を軸に回転しながら回し蹴りをし、踊っている魔物たちを蹴散らしていく!ダメージは一体につき通常ダメージの半分ほどのようだ。蹴散らされても魔物たちはまだ踊っていて一ターン休みとなり、ミミとイザヤールのテンションは二段階上がった!
「まさか、本当に踊るとは・・・」恥ずかしそうなイザヤール。
「ブレイクダンスならイザヤールさん、頭の方がよく滑ったんじゃね?」と、自分もノリノリで踊っていたサンディ。
「あのなあ・・・」
 ミミはと言えば、イザヤールのダンスにみとれて、テンション二段階どころかスーパーハイテンションになりそうなくらいの勢いで瞳をキラキラさせていたのだった。

 これで依頼された連携技は全て試してみたわけだが、ミミは依頼人が来る前に言った。
「ねえイザヤール様、一つなんとなく思いついた技があるの。試してみてもいい?」
 もちろんイザヤールに異存は無く、ミミは試してみたい技を囁いた。
 二人はひっさつチャージをすると、イザヤールは剣スキル「ギガスラッシュ」の構えで雷撃を溜め、刃から放つタイミングでミミはきょくげいスキル「キラージャグリング」を放ち、組み合わさった技は帯電した玉となってモンスターたちに炸裂した!敵全体にダメージ!
「おお、ギガスラッシュでは敵一グループにしか攻撃できないが、これだとキラージャグリングの効果が相まってランダムに高ダメージを与えられるようだな」
「これはもしかしたら、ひっさつチャージしなくても、練習すれば普段使いでできるかも・・・♪要は放つタイミングをぴったり合わせればいいんだもの♪」
 ミミとイザヤールがうきうきと話し合っているところへ、見守っていた依頼人が駆け寄ってきた。
「やるじゃんアンタたち!あたしのリクエストした技だけでなく別の連携技も自力で考えちゃうなんて!アンタたちが最後にやった技、『デインジャグリング』って技に似ているらしいよ☆はいこれ、いいもの見せてもらったお礼!」
 ミミとイザヤールは「まりょくのたね」を一つずつもらった!
「たとえ戦士系職業でも、技の強さに関わってくるから、攻撃魔力や回復魔力が高くて損は無いからね。おっと、アンタたちには余計な助言だった。これからも仲良くいろんな連携技を見つけておくれよ☆ウワサによると三人でできる連携技とかもあるらしいから、どんどん試してみなよ♪」
 リッカ、ルイーダさん、ロクサーヌさんで出せる技がそれぞれ違いそうとわくわくするミミ。
「イザヤールさんなら、ラヴィエルさんとの連携技もできそうじゃね?」
「イヤな予感しかしない・・・」
 ニヤニヤして囁くサンディに、渋面で答えるイザヤールだった。おそらく、ラヴィエルが気の毒なカマエルをぶん投げるとか、敵を強引に天使の扉送りにするとか考えていたのだろう。
「そうだ、まずはサンディとさっそく連携してみようかな」
 ミミは信頼しきった濃い紫の瞳を輝かせて言った。
「うっ・・・。そんなカオされたらふざけにくいんですケド・・・。じゃあさ〜、アタシのキラキラパワーとアンタのバックダンサーよびを連携してウルトラゴージャスダンサーってどう?・・・って何よその超悲しそーなカオ!シラケ顔より凹むんですケドー!」

 その後ミミたちは連携技を徐々に増やしていくことになるのだが、それはまた別のお話。〈了〉
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2 コメント

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連携技は無限にありそうですね (神々麗夜)
2017-11-06 12:49:13
そういえばスライムタワーのスライムシャワーやメタルブラザーズのメラストームは連携技なのか単独技なのかなんだが気になってきましたw
連携技って派手でかっこいい‼︎っていう演出から戦闘中に何やってんだって言いたくなる技までありますよね〜。よくお世話になったものから全く使わなかったものまで様々ですw


連携技開発
シェルル「連携技かぁ、僕とリリンなら
『ラブラブミラクルスペシャル』だね
リリン「却下。あ、この荒神の舞って良いかも」
シェ「どんな技?舞って事は踊るの?
リリ「応援とテンションを上げる楽器で味方全体のテンションを二段階から四段階に上げるですって応援は私が使えるから…ククール♪」
ククール「な…なんだよ。(嫌な予感
リリ「タンバリンお願い❤︎」
クク「リリンまで俺をタンバリン呼ばわりするのか⁉︎絶対やらないからな‼︎…って」
リリ「グスッ…私はククールと連携技やりたいだけなのに…ひっぐ…」
クク「悪かった‼︎連携技やろう!な?(嘘泣きだって分かってるのに!)
リリ「ククールの優しい所…好きよ❤︎」
クク「ハハ…、俺もお人好し。だなぁ…」
シェ「最新アプリだとククール、結構ノリノリでタンバリンやってるよね(メタ発言)
実際に使ってみた結果…
リリ「テンションマスターよりSHTになれる確率は低いみたいね」
クク「二人で発動できて必ずSHTになれたらテンションマスターの存在意義なくなるだろ」
一応、『ラブラブミラクルスペシャル』もやってみたが、何処からともなく現れたイザやんがシェルルに、ぱふぱふでショックを与え、リリンがシェルルに会心のビンタを喰らわせるという全く役に立たない技だった
リリ「おっさんとお幸せに‼︎さようなら‼︎
クク「待てよ、リリンっ!
シェ「ふげっ⁉︎」(ククールに踏まれた
荒神の舞は10の踊り子の必殺技です。
ラブラブミラクルスペシャルは…そんな技ありません(あったら嫌過ぎる
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絶対連携技!byスライム (津久井大海)
2017-11-07 09:38:16
神々麗夜様

いらっしゃいませおはようございます☆ほんと無限の可能性がありそうですよね連携技♪同じスキルや呪文を持っていても、相性で発動できるできないとかもありそうですね。

実際にどうかはともかく、スライムタワーやメタルブラザーズ本人・・・というか本スラたちは、連携技だと言い張る気がします(笑)スライムシャワー、アユルダーマ中のスライムが集まってくるんでしょうか・・・。

そちらのパーティの皆様の連携技開発も楽しそう、と思いきや(泣)
荒神の舞、10に実在ですか、9にも欲しいなあ♪タンバリンネタはやっぱりいじられてしまうんですね(笑)嘘泣きとわかっていても効いてしまう小悪魔力恐るべし(爆)
そして愛の連携技の筈が(涙)彼氏さん、本当はどんな技がしたかったんでしょう・・・。青春の1ページ風な技だったとか?
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