セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

終焉の竜と勇者とロール姫72

2019年10月04日 23時59分16秒 | クエスト184以降
短いですがやっとこさ更新です追加クエストもどき。前回のあらすじ、何者かが伝説の勇者の鎧を狙って追跡しているらしいことに気付いたミミたちは・・・

 再び荒野を歩き始めると、伝説の勇者の鎧を狙ったらしい者の気配は、一見無くなったように思われた。ただしこれは、適度な距離を置いてついてきている可能性も考えられた。町や村の外は、木や岩の無い野原でも無い限り、いくらでも身を隠す場所はあるのだから。
 ミミは少し悩んだ。謎の追跡者をこのままわざとついてこさせ、誘き寄せて捕らえて目的を聞いた方がいいのか、それともとりあえず、鎧を安全な城まで届けた方がいいのか。
「イザヤール様はどう思う?」
「そうだな。何者かがついてきているとしたら、おそらく、警備が厳重になる城に入る直前に、一気に勝負をかけてくることだろう。そこを押さえるのが一番確実そうだな。万が一よほど手強い相手であっても、城の近くなら城兵たちの援護も期待できる」
 ミミは頷き、二人はその後は急ぎはせず、だが休憩も入れずに城を目指した。小高い場所などでさりげなく振り返ってみると、追跡者の姿こそ見えないが、何かがさっと隠れるかすかな気配は感じられた。本当に居るとしたら、相当な手練れだ。
 やがて城下町の入り口が見えてきた辺りで、二人の緊張は高まったが、当てが外れたことに、城に近付くに従ってつけられている感じは無くなり、二人は無事城下町に入ることができた。〈続く〉
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