セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

終焉の竜と勇者とロール姫4

2019年03月10日 23時59分48秒 | クエスト184以降
今回も短くてすみませんの追加クエストもどきの続き。前回のあらすじ、東の洞窟の手前で、迷っている老人を保護した二人は温泉の村に向かった。

 村の建物はそれほど多くはなかった。むしろ、巨大な露天風呂が、村の大部分を占めているような状態だった。側に小さな小屋があって、そこが一応脱衣場になっているらしい。露天風呂の中には、主に老人たちとスライムたちと何故か羊が数頭浸かっていた。皆気持ち良さそうだ。ミミたちが連れてきた老人も、いそいそと露天風呂に向かいながら言った。
「ここの温泉は疲労や傷によく効くぞい。お嬢さんにお若いの、一緒にどうじゃ?」
「混浴ですよね・・・。水着、持っていませんし・・・」
 ミミは慌てて断り、イザヤールはデリカシーが無いと老人を鋭い眼光で睨んだ。
「むう、ないすばでーの嫁を独り占めとは、お若いの、おぬし、ケチじゃのう。だが安心せい、宿屋の中には温泉を引いた内風呂もあるから、お嬢さんはそちらを使うといいじゃろう。・・・だが、露天風呂の方が更に気分が出るんじゃがのう」
 そこへ、若い娘が駆け寄ってきて、老人に怒鳴った。
「おじいちゃん!またキレイな旅人さん騙してムフフを狙ったりして!・・・旅人さん、ごめんなさいね、この露天風呂、服のまま入って大丈夫なんですよ〜。さすがに鎧だと錆びちゃいますけど、服なら地熱を利用したサウナであっという間に乾くんです。気になるなら、温泉用の服も貸してるんですよ」
 よかったとミミは微笑み、温泉用の服を借りて入ることにした。イザヤールと男女別の脱衣場に別れて、服や道具は受付の女性が預かり、貴重品は貸し出してくれた防水袋に入れて持っていくそうだ。
 お年寄りだけでなく、スライムや羊が何故浸かっているのか不思議だったが、ミミとイザヤールは連れてきた老人と一緒に湯に入った。〈続く〉
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