頭痛はマシになりましたが日付変わってしまって残念無念のちょい久々更新追加クエストもどき。前回のあらすじ、野営中のミミたちの元に荷物袋に手を伸ばす曲者が現れて・・・
すばやさにもかなり定評のあるミミとイザヤールなので、通常なら曲者をあっさり捕らえられる筈だった。しかし、荷物袋に手を伸ばしてきた謎の人物は、驚くほどの反射神経で顔も見せずにはぐれメタル並のスピードで引っ込み、瓦礫の陰に身を隠してたちまち逃げ去ってしまった。
「まさか、逃げられるとは・・・いったい何者だ・・・」イザヤールが鋭い眼光で呟いた。
「人だとは思うけれど・・・たぶん服装は普通の町の人の服みたいだったのに。やっぱり冒険者?」ミミは首を傾げる。
「人間かどうかはともかく、荷物を狙ってくるということは、味方とはあまり言い難いな」
「しかも、伝説の勇者の鎧さんの入っている袋なの・・・」
『うわあ、ボク狙われたの?』ここで伝説の勇者の鎧が会話に割り込んできた。伝説の凄い鎧感ゼロである。『やだなあ、怖いよ~。早く、綺麗なお姫様の居るお城に・・・違った、安全なお城に連れてって~』
「もちろん。じゃあさっそく、気を付けて出発しましょう」
『あれ?でも・・・』鎧が不思議そうな声を出した。
「でも?」
『なんでかなあ、さっき、なんだか懐かしい気配に会ったような・・・でも気のせいかなあ』
「ふうん・・・」
『それにしても、キミたちのリアルなイチャイチャで相手も油断した筈なのにね~』
「り、リアルじゃなくて、一応、敵を油断させるお芝居っていうか・・・」
「芝居だったのか?」
「イザヤール様、寂しそうな顔しないで、お芝居だけじゃないっていうか・・・ほんとにあったかくて嬉しくてドキドキして、ちょっと隙ができちゃったかも、ごめんなさい」
ここでイザヤールがくっくと笑いだしたので、からかわれたと気付いたミミは真っ赤になり、鎧まで『あ~アツいアツい~』とからかい始めたので、鎧の疑問はうやむやになり、日の出と共に滞りなく出発した。〈続く〉
すばやさにもかなり定評のあるミミとイザヤールなので、通常なら曲者をあっさり捕らえられる筈だった。しかし、荷物袋に手を伸ばしてきた謎の人物は、驚くほどの反射神経で顔も見せずにはぐれメタル並のスピードで引っ込み、瓦礫の陰に身を隠してたちまち逃げ去ってしまった。
「まさか、逃げられるとは・・・いったい何者だ・・・」イザヤールが鋭い眼光で呟いた。
「人だとは思うけれど・・・たぶん服装は普通の町の人の服みたいだったのに。やっぱり冒険者?」ミミは首を傾げる。
「人間かどうかはともかく、荷物を狙ってくるということは、味方とはあまり言い難いな」
「しかも、伝説の勇者の鎧さんの入っている袋なの・・・」
『うわあ、ボク狙われたの?』ここで伝説の勇者の鎧が会話に割り込んできた。伝説の凄い鎧感ゼロである。『やだなあ、怖いよ~。早く、綺麗なお姫様の居るお城に・・・違った、安全なお城に連れてって~』
「もちろん。じゃあさっそく、気を付けて出発しましょう」
『あれ?でも・・・』鎧が不思議そうな声を出した。
「でも?」
『なんでかなあ、さっき、なんだか懐かしい気配に会ったような・・・でも気のせいかなあ』
「ふうん・・・」
『それにしても、キミたちのリアルなイチャイチャで相手も油断した筈なのにね~』
「り、リアルじゃなくて、一応、敵を油断させるお芝居っていうか・・・」
「芝居だったのか?」
「イザヤール様、寂しそうな顔しないで、お芝居だけじゃないっていうか・・・ほんとにあったかくて嬉しくてドキドキして、ちょっと隙ができちゃったかも、ごめんなさい」
ここでイザヤールがくっくと笑いだしたので、からかわれたと気付いたミミは真っ赤になり、鎧まで『あ~アツいアツい~』とからかい始めたので、鎧の疑問はうやむやになり、日の出と共に滞りなく出発した。〈続く〉
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