数日ぶりでも短くてごめんなさいちまちま連載追加クエストもどき。前回のあらすじ、洞窟を改造した宿屋に泊まり、どうやら終焉の竜がロール姫を洞窟に閉じ込めた理由を知っているらしい魔物たちに会ったミミたちだったが・・・。
ミミとイザヤールは逃げ出したスライムベスたちを追ってみたが、部屋を出てみると、洞窟内のどこへどう行ったのか、見当たらなくなっていた。料理を作っている台所を探せば見つかるかと考えた二人は、パン焼き釜を作ったと言っていた言葉をヒントに、パンを焼く匂いをたどってみた。
すると、洞窟内の一角に、見覚えの無い新たに作られたらしい扉があり、いい匂いはそこからしていたが、扉は鍵がかかっていて、どうしても開かなかった。しかも、壊せば開くというタイプの扉ではないようだ。さいごのかぎが有ればなあと残念に思いつつも、無い物は仕方ないので、二人は泊まった部屋に戻った。
「この様子では、朝ごはんも持ってこないかも?」
ミミは冗談とも本気とも付かないような顔で言ったが、イザヤールにはわかったらしく、彼は少し笑ってから真顔になって答えた。
「持ってきたとしても、おそらく何も知らない奴が来るだろうな。どこかで鍵を探してくるなり、別の場所で情報を得た方が良さそうだ」
ミミは頷き、二人は改めて装備品のチェックをしたり出発の準備をしたりしていると、やがてパンとミルクが運ばれてきたが、運んできたのは案の定別の魔物で、しかもさっぱり言葉が通じなかった。仕方ないので二人は朝食をさっさと済ませ、もう宿代は払っていたので、そのまま出発した。
今度は、洞窟を通り抜けて未知の場所に向かうのだ。二人は少し身構えながら、洞窟の外に出た。〈続く〉
ミミとイザヤールは逃げ出したスライムベスたちを追ってみたが、部屋を出てみると、洞窟内のどこへどう行ったのか、見当たらなくなっていた。料理を作っている台所を探せば見つかるかと考えた二人は、パン焼き釜を作ったと言っていた言葉をヒントに、パンを焼く匂いをたどってみた。
すると、洞窟内の一角に、見覚えの無い新たに作られたらしい扉があり、いい匂いはそこからしていたが、扉は鍵がかかっていて、どうしても開かなかった。しかも、壊せば開くというタイプの扉ではないようだ。さいごのかぎが有ればなあと残念に思いつつも、無い物は仕方ないので、二人は泊まった部屋に戻った。
「この様子では、朝ごはんも持ってこないかも?」
ミミは冗談とも本気とも付かないような顔で言ったが、イザヤールにはわかったらしく、彼は少し笑ってから真顔になって答えた。
「持ってきたとしても、おそらく何も知らない奴が来るだろうな。どこかで鍵を探してくるなり、別の場所で情報を得た方が良さそうだ」
ミミは頷き、二人は改めて装備品のチェックをしたり出発の準備をしたりしていると、やがてパンとミルクが運ばれてきたが、運んできたのは案の定別の魔物で、しかもさっぱり言葉が通じなかった。仕方ないので二人は朝食をさっさと済ませ、もう宿代は払っていたので、そのまま出発した。
今度は、洞窟を通り抜けて未知の場所に向かうのだ。二人は少し身構えながら、洞窟の外に出た。〈続く〉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます