ギリギリですがホワイトデー職人技話(笑)
もはや毎年恒例、バレンタインに引き続き、イザヤールが無駄にすごすぎる職人技を発揮する日、ホワイトデーがやってきた。
今年の義理チョコへのお返しは、リッカの宿屋女性スタッフたちのリクエストで、切っても切っても断面からスライムやらベホマスライムやらスライムベホマズンやらが現れるキャンディになった。これは、出来上がりも見事だが、様々な色の柔らかな板状棒状のキャンディを組み合わせ、転がし、伸ばして、目にも止まらぬ速さでカットすると、みるみる断面が可愛いスライム柄のキャンディができていくという過程が楽しいもので、宿屋スタッフも宿泊客も、まるで本職のようなイザヤールの手さばきを楽しんだ。
ミミももちろんリッカたちと一緒にイザヤールのキャンディ作りを見学し、うっとりとみとれたのだが、彼女がもらったのは、その切っても切ってもスライムなキャンディではなかった(もちろんそれも作っている途中ひょいと口に入れてもらえたのだが)。
「ほら、ミミ」
イザヤールが無造作に差し出したのは、菓子箱ではなく何故か指輪を入れる小さな箱で、それも二つだった。菓子と一緒にアクセサリーもくれることが多いので指輪の箱自体は不思議でもなんでもなかったが、何故指輪の箱が二つなんだろう?とミミは首を傾げながら箱を開けた。するとそれぞれの箱の中には、見た目がそっくり同じ指輪が入っていた。
それは大振りのルビーをやや長方形っぽい四角にカットしたもので、小粒の真珠が両脇にあしらわれているシンプルなデザインだった。台と輪の部分は金製らしく蔓風の透かし模様になっている。
(綺麗・・・だけどイザヤール様の趣味で選んでくれたにしてはこういうタイプの指輪は珍しいかも・・・?)
苺ゼリーのように真っ赤なルビーを見つめながら、ミミはまた首を傾げた。イザヤールは、ミミが武器を使うのに不向きなので、石の大きな指輪はあまり身に着けないことをよく知っていた。それなのに、わざわざくれたということは・・・?
(苺ゼリーみたい・・・え、苺・・・?)
ふと鼻にかすかな甘い香りを感じて、ミミは濃い紫の瞳を見開いた。
「イザヤール様、この指輪って、もしかして」
そっくり同じなのに、片方からは、苺とカカオの香り。
「お、気付いてくれたか。そう、片方は、苺のキャンディと、チョコレートに金箔をコーティングしたもので作ってみた。真珠部分は砂糖菓子でな」そう言ってイザヤールは楽しそうに笑った。「まあ触ったらすぐばれるがな。冷たくない方が、菓子だから」
「すごいの・・・すごいけど、また食べちゃうのもったいないようなもの、作る〜」
ミミはわざとちょっと恨めしそうな顔をしてから、花が開くような笑顔になって、きゅうとイザヤールに抱きつき、囁いた。
「指輪、嵌めてくれますか?」
その後両手の薬指それぞれに見事なルビーの指輪(片方は飴だが)をはめたミミは、どちらが本物か皆に当てさせるゲームを楽しんでから、おいしく片方を頂いたのだった。〈了〉
もはや毎年恒例、バレンタインに引き続き、イザヤールが無駄にすごすぎる職人技を発揮する日、ホワイトデーがやってきた。
今年の義理チョコへのお返しは、リッカの宿屋女性スタッフたちのリクエストで、切っても切っても断面からスライムやらベホマスライムやらスライムベホマズンやらが現れるキャンディになった。これは、出来上がりも見事だが、様々な色の柔らかな板状棒状のキャンディを組み合わせ、転がし、伸ばして、目にも止まらぬ速さでカットすると、みるみる断面が可愛いスライム柄のキャンディができていくという過程が楽しいもので、宿屋スタッフも宿泊客も、まるで本職のようなイザヤールの手さばきを楽しんだ。
ミミももちろんリッカたちと一緒にイザヤールのキャンディ作りを見学し、うっとりとみとれたのだが、彼女がもらったのは、その切っても切ってもスライムなキャンディではなかった(もちろんそれも作っている途中ひょいと口に入れてもらえたのだが)。
「ほら、ミミ」
イザヤールが無造作に差し出したのは、菓子箱ではなく何故か指輪を入れる小さな箱で、それも二つだった。菓子と一緒にアクセサリーもくれることが多いので指輪の箱自体は不思議でもなんでもなかったが、何故指輪の箱が二つなんだろう?とミミは首を傾げながら箱を開けた。するとそれぞれの箱の中には、見た目がそっくり同じ指輪が入っていた。
それは大振りのルビーをやや長方形っぽい四角にカットしたもので、小粒の真珠が両脇にあしらわれているシンプルなデザインだった。台と輪の部分は金製らしく蔓風の透かし模様になっている。
(綺麗・・・だけどイザヤール様の趣味で選んでくれたにしてはこういうタイプの指輪は珍しいかも・・・?)
苺ゼリーのように真っ赤なルビーを見つめながら、ミミはまた首を傾げた。イザヤールは、ミミが武器を使うのに不向きなので、石の大きな指輪はあまり身に着けないことをよく知っていた。それなのに、わざわざくれたということは・・・?
(苺ゼリーみたい・・・え、苺・・・?)
ふと鼻にかすかな甘い香りを感じて、ミミは濃い紫の瞳を見開いた。
「イザヤール様、この指輪って、もしかして」
そっくり同じなのに、片方からは、苺とカカオの香り。
「お、気付いてくれたか。そう、片方は、苺のキャンディと、チョコレートに金箔をコーティングしたもので作ってみた。真珠部分は砂糖菓子でな」そう言ってイザヤールは楽しそうに笑った。「まあ触ったらすぐばれるがな。冷たくない方が、菓子だから」
「すごいの・・・すごいけど、また食べちゃうのもったいないようなもの、作る〜」
ミミはわざとちょっと恨めしそうな顔をしてから、花が開くような笑顔になって、きゅうとイザヤールに抱きつき、囁いた。
「指輪、嵌めてくれますか?」
その後両手の薬指それぞれに見事なルビーの指輪(片方は飴だが)をはめたミミは、どちらが本物か皆に当てさせるゲームを楽しんでから、おいしく片方を頂いたのだった。〈了〉
ミミちゃんのイザヤール様がDQ10の職人やるならどれかなぁ?武器鍛治、防具鍛治、道具鍛治、木工、裁縫、調理…さぁお好きなのをお一つお選び下さい。なお変更の際はギルド変更許可書をご持参ください
シェルル「これ僕とククールからのバレンタインのお返し」
ククール「二人で相談したんだよ。使いやすいようにお揃いのにしようって」
リリ「二人ともありがとう…綺麗なピアスとブローチね…あっ!?」
ゴンタ「なんだこりゃ?」
リリ「返しなさい!」
ゴン「んなもん踏み潰してやるぜ!」
リリ「返せって言ってるでしょ!ドルマドン!」
ゴン「うぐぎゃあああ!?」
ゴンタは吹っ飛ばされた!
シェ「リリン、大丈夫?」
リリ「ピアスとブローチは無事よ」
クク「まったく…毎回懲りねぇな」
ピューン
ゴン(なんであんな小娘に勝てねぇんだ!ワシは子供の頃カラコタ相撲大会で努力賞を獲ったんだ!お?あれは酒場の…)
「おいっ!ババア!」
ルイーダ「ラストバッター!(酒瓶)
\(ガッシャーン!!!/
ゴン「グギェエエッ!」
ルイ「やっちゃった。これ最後の一本だったのに」
ゴンタはリリンが嫌いというより女性が嫌い、特に母性が強かったりおしゃれだったりと女性を武器に出来るタイプが嫌いです。
いらっしゃいませこんにちは☆
当サイトイザヤール様の職人技もはやチート状態ですよね・・・(汗)本当にリッカの宿屋とか作りかねないですw
村の守護天使ってやることが多岐に渡りすぎて様々なことに対応できるようになってそうなイメージでして。「チョコ失敗しました助けて!」「屋根壊れました助けて!」てな感じで。
イザヤール「職人?この中から選ばなくてはダメか?それならとりあえず武器鍛冶かな。愛用の剣を自ら作ることができるとより剣術を極められる気がする」
サンディ「フツーじゃん!マジメか!」
イザヤール「何故ボケを求めるっ」
ああそちらのパーティの皆様、ホワイトデーにも事件が(涙)
バトマスさん(違ってたらすみません)女性嫌いだからといって嫌がることや暴力ダメー!絶対!でも結果カウンターされているわけなんですね〜。因果応報?酒瓶で撃退できるルイーダさんナイス☆