6月も終わってしまうんかいの追加クエストもどき。前回のあらすじ、ゴーレムと戦うミミたちだが、町の者にゴーレムを壊さないよう言われ・・・
確かに、ゴーレムを倒してしまっては、その後の町の守りは甘くなってしまうだろう。だからと言ってこのままでは、外からの出入りはもちろん、中の住人の生活もじわじわと圧迫されていくことだろう。
「では仕方ない、完全に壊さずに、一時動きを止める程度の状態にするしかないということか」イザヤールが眉を寄せた。「・・・待てよ、それとも私が囮になっている間に、ミミに町の中に入ってもらえばゴーレムも傷付けないで済むな?」
「そんなのダメ・・・!イザヤール様だけを危ない目に遭わせるなんてイヤなの・・・」サンディが居たらしらけた顔で『まあこーなるよね~』と言いそうなお約束展開でミミは瞳を潤ませ、イザヤールの腕をそっとつかんだ。
「ミミ、私は大丈夫だ、ゴーレムなんかに負けはしない。それに、そんなことを言っている場合ではないと、おまえだってわかっているだろう?」
「はい・・・。ワガママ言ってごめんなさい・・・。でも、じゃあ私が囮になってイザヤール様に町に入ってもらってもいいでしょ?」
「それは駄目だ」イザヤールは即刻きっぱりと却下した。「おまえを危険な目に遭わせるわけにはいかない」
「そんなのズルいの~。私だってゴーレムと戦えるもの」
「ずるくない」
逆譲り合いで甘い痴話喧嘩みたいになってきたところで、ミミはあることを思い出した。〈続く〉
確かに、ゴーレムを倒してしまっては、その後の町の守りは甘くなってしまうだろう。だからと言ってこのままでは、外からの出入りはもちろん、中の住人の生活もじわじわと圧迫されていくことだろう。
「では仕方ない、完全に壊さずに、一時動きを止める程度の状態にするしかないということか」イザヤールが眉を寄せた。「・・・待てよ、それとも私が囮になっている間に、ミミに町の中に入ってもらえばゴーレムも傷付けないで済むな?」
「そんなのダメ・・・!イザヤール様だけを危ない目に遭わせるなんてイヤなの・・・」サンディが居たらしらけた顔で『まあこーなるよね~』と言いそうなお約束展開でミミは瞳を潤ませ、イザヤールの腕をそっとつかんだ。
「ミミ、私は大丈夫だ、ゴーレムなんかに負けはしない。それに、そんなことを言っている場合ではないと、おまえだってわかっているだろう?」
「はい・・・。ワガママ言ってごめんなさい・・・。でも、じゃあ私が囮になってイザヤール様に町に入ってもらってもいいでしょ?」
「それは駄目だ」イザヤールは即刻きっぱりと却下した。「おまえを危険な目に遭わせるわけにはいかない」
「そんなのズルいの~。私だってゴーレムと戦えるもの」
「ずるくない」
逆譲り合いで甘い痴話喧嘩みたいになってきたところで、ミミはあることを思い出した。〈続く〉
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