クリスマス過ぎちゃいましたがクリスマスプレゼント話。今回イザヤール様の用意したものはロトゼタシアのものとは別のアレキサンドライトのようですが、そのうちほんとにロトゼタシアから仕入れてきそうです(笑)
枕元に下げた靴下の中に、何か入っている。くれたひとはサンタクロースではないとわかっているけれど、それが嬉しい。一番愛しい人がくれたから・・・。ミミは、濃い紫の瞳を輝かせて、靴下の中から美しい細工の小箱を取り出した。
小箱にしばらくみとれてからようやく開けると、中にはアレキサンドライトをあしらった指輪が入っていた。輪の部分は、銀色の星のように輝く透かし模様のプラチナでできていて、たとえ盾を持ったり武器の補助をしても邪魔にならないように作られていた。朝日を受けて緑色に光る石を、ミミはうっとりと見つめ、さっそくミミ特製のシャツを着てくれているイザヤールに微笑みかけた。
「とっても綺麗・・・ありがとう、イザヤール様」
イザヤールも微笑みを返し、カーテンと雨戸まで閉め始めた彼女を手伝った。
「蝋燭の灯りでの色合いも見てみたい、そうだな?」
すっかりお見通しのイザヤールにミミは少し恥ずかしそうに頷き、指輪を注意深く小箱に戻してから、植物の精油の香りがほのかに漂う蝋燭に火を灯した。指輪の石の色は深い赤に変わり、ミミは再びうっとりと眺めた。
「指輪は、身に着けるものだろう」
イザヤールは笑って、小箱から指輪を取り出し、ミミの華奢な手を取り、彼女の指に嵌めてやった。指輪はするりと指に滑り込み、血肉の一部かのようにぴったりだった。
ミミは指輪から視線を離して、イザヤールの瞳を見上げた。
「緑色のときにおまえの美しい紫の瞳に似合うと思って作ってみたが、赤い色の時も・・・よく似合っているな・・・」
イザヤールは呟いて濃い紫の瞳を見つめ返した。石の深い赤が、濃い紫の瞳に妖しい艶かしさを添えているようで。彼もまた、唇と瞳にかすかに艶かしい笑みを浮かべる。
ミミもその笑みに魅せられ、薔薇色の唇からほうと小さく息を吐き出した。もちろん綺麗な物は好きだけれど、その綺麗な物を作ってくれた人が、何より、大好き・・・。雨戸まで閉めてあるのをいいことに、二人の顔が近付き、唇がゆっくりと触れ合う。
クリスマスの翌日。その指輪をしているミミを見た知り合いたちは、その緑色がミミの綺麗な紫の瞳によく似合っていると褒めてくれた。
でも、他の色になると今のところ知っているのは私だけ、と、ミミはくすぐったい気持ちで頬を染める。
その妖しい赤に似合うミミの別の顔を知っているのは自分だけだと、イザヤールもかすかに口元をほころばせた。石の色が光の種類によって変わるのはすぐに知られるだろうが、ミミの特別な顔は、自分だけの大切な秘め事だと。〈了〉
枕元に下げた靴下の中に、何か入っている。くれたひとはサンタクロースではないとわかっているけれど、それが嬉しい。一番愛しい人がくれたから・・・。ミミは、濃い紫の瞳を輝かせて、靴下の中から美しい細工の小箱を取り出した。
小箱にしばらくみとれてからようやく開けると、中にはアレキサンドライトをあしらった指輪が入っていた。輪の部分は、銀色の星のように輝く透かし模様のプラチナでできていて、たとえ盾を持ったり武器の補助をしても邪魔にならないように作られていた。朝日を受けて緑色に光る石を、ミミはうっとりと見つめ、さっそくミミ特製のシャツを着てくれているイザヤールに微笑みかけた。
「とっても綺麗・・・ありがとう、イザヤール様」
イザヤールも微笑みを返し、カーテンと雨戸まで閉め始めた彼女を手伝った。
「蝋燭の灯りでの色合いも見てみたい、そうだな?」
すっかりお見通しのイザヤールにミミは少し恥ずかしそうに頷き、指輪を注意深く小箱に戻してから、植物の精油の香りがほのかに漂う蝋燭に火を灯した。指輪の石の色は深い赤に変わり、ミミは再びうっとりと眺めた。
「指輪は、身に着けるものだろう」
イザヤールは笑って、小箱から指輪を取り出し、ミミの華奢な手を取り、彼女の指に嵌めてやった。指輪はするりと指に滑り込み、血肉の一部かのようにぴったりだった。
ミミは指輪から視線を離して、イザヤールの瞳を見上げた。
「緑色のときにおまえの美しい紫の瞳に似合うと思って作ってみたが、赤い色の時も・・・よく似合っているな・・・」
イザヤールは呟いて濃い紫の瞳を見つめ返した。石の深い赤が、濃い紫の瞳に妖しい艶かしさを添えているようで。彼もまた、唇と瞳にかすかに艶かしい笑みを浮かべる。
ミミもその笑みに魅せられ、薔薇色の唇からほうと小さく息を吐き出した。もちろん綺麗な物は好きだけれど、その綺麗な物を作ってくれた人が、何より、大好き・・・。雨戸まで閉めてあるのをいいことに、二人の顔が近付き、唇がゆっくりと触れ合う。
クリスマスの翌日。その指輪をしているミミを見た知り合いたちは、その緑色がミミの綺麗な紫の瞳によく似合っていると褒めてくれた。
でも、他の色になると今のところ知っているのは私だけ、と、ミミはくすぐったい気持ちで頬を染める。
その妖しい赤に似合うミミの別の顔を知っているのは自分だけだと、イザヤールもかすかに口元をほころばせた。石の色が光の種類によって変わるのはすぐに知られるだろうが、ミミの特別な顔は、自分だけの大切な秘め事だと。〈了〉
たしかロシアの皇帝から名前をとったような…
(違っていたらどうしよ…)
自然光の下では緑なのにロウソクにあてると赤くなる。普段の依頼をほいほい受けて悪人も許してしまうミミちゃんが緑のアレキサンドライトなら、イザヤール様だけに見せる表情は赤のアレキサンドライトですね
そしてイザヤール様もまた材料の採掘からなんだろうなぁ…
何がなんでもアレキサンドを掘り当てる!だったのか、別の石を探していたらアレキサンドライトが出てきたのか…どっちみちとんでもない幸運体質なんだろうなぁ…
リリン「あら?綺麗な指輪ね。イザヤールさんのお手製でしょ?」
ミミ©︎「え?なんでわかったの?」
リリ「だってミミ、自分じゃお洒落目的のアクセサリー買わないでしょ?それに…」
ミミ©︎「それに?
リリ「ミミのイザヤールさんってミミが市販のアクセサリーつけるの嫌がりそうw」
ミミ©︎「もうリリン///…あれ?ピアス変えたの?
リリ「ククールからのプレゼント♪」
ミミ©︎「ククールさん?シェルル君からは?
リリ「あいつプレゼント、忘れたの…こっちにはプレゼント何かって聞いてきたくせに」
ミミ©︎「えっと…その…残念だったね…」
リリ「だから犬にしてやったわ」
シェルル「リリンの犬です。。°U>x<U°。」
ミミ©︎「…シェルル君」
ちなみにプレゼントは某所の診断結果が元になっています。リリンからククールへのプレゼントの診断結果は『自分の身体にリボンを巻き付け…以下お子様お断り展開』でした…なんでや
ちなみにシェルルからイザやんへのプレゼントの診断の結果は『夜景が見えるレストランで二人っきりでディナー』…だからなんでやねん!
それにしても相変わらず物作りのスキルが凄く高いイザヤール様。年々作っているのもバージョンUPしてますし……来年辺りはとんでもないもの作りそうですね(失礼な)
イザヤール「ほう、アレキサンドライトか」
女主「ええ。ミミさんに見させていただきましたが、台座や輪も細工が細やかでとても素敵な指輪でしたよ」
イザヤール「………お前も欲しいか?」
女主「え?」
イザヤール「(女主の左手に輝く琥珀が埋め込まれた指輪を見つめながら)安物ではないが向こうの私が用意した物と比べると輪の部分は簡素だし、琥珀も比較的安価な宝石だろう?」
女主「…ああ、ごめんなさい。ねだるつもりで言ったわけではないですし、私はこれで充分ですよ」
イザヤール「だが…」
女主「いいえ『これで』ではないですね。私は『これが』いいんです。だって琥珀は…茶色は私の一番好きな色ですもの。あなたから戴くものは全て嬉しいですが、あなたの瞳と同じ色の石が輝くこの指輪はまた特別で、大好きな色を身に付けられるのはとても幸せなことなんです」
イザヤール「…………」
女主「イザヤール様は黒はあまりお好きではないですか?」(イザヤールの左手を取り、自分と同じ指に嵌められている黒曜石が埋め込まれた指輪に自分の左手を重ねる)
イザヤール「………いいや。お前の瞳を模したこの色は…黒は私が最も愛してる色だ。嫌いになるはずがない」
物陰からこっそりのぞくサンディ「あーらら、イザヤールさん珍しく顔赤いし。普段メッチャ恥ずかしがりなクセに女主ったらサラッとそういうこと言っちゃうんだから、やっぱ天然ってコワイわw」
いらっしゃいませこんばんは☆お返事たいへん遅くなり失礼致しました!自分の物事処理能力の無さに泣く日々です。
名前の由来、ロシア皇帝アレクサンドル二世からだそうですね。へ〜知らなんだ。さすが神々様、大正解!
今回イザヤール様は鉱脈に採掘に行ったようですが、レジェンドウルフをしばいて手に入れた可能性も・・・(石の色の設定も世界も違うってw)
確かに幸運体質っぽいですよね。星々の加護?
おしゃれだけアクセはイザヤール様製のご指摘鋭い!ただし当サイトイザヤール様は市販のを着けても別に気にしたりはしないようです。女主の方がイザヤール様デザインのプレゼントがお気に入りでついいつも身に着けてしまう感じです。
彼氏さん、クリスマスを忘れていたわけじゃなくて、自分はプレゼントを貰うつもりでいたなんてヒドイw犬にされるなんてまだお仕置きとして甘いです!(爆)
某診断、当たってる?!って言っていいんでしょうか・・・まさになんでやねんですねw
いらっしゃいませこんばんは☆お返事たいへん遅くなりまして失礼致しました!普段ならできる移動中のお返事入力も、昨日は連絡と爆睡で果たせませんでした(泣)
当サイトイザヤール様、知っているとも無頓着とも両方あり得るようで・・・。個人的には教養として知っているかもしれないけどあまり重要視していない、というくらいのスタンスでいてほしいです(笑)
以前からけっこうとんでもないもの作っていますからねえ・・・(爆)ちょっとエスカレートさせすぎだと津久井が今反省しましたw
うんうん、価格や稀少性や技術ではない、本人たちにとって一番の価値、そしてその価値観が二人で一致しているって、本当にステキですよね♪
赤面なんてめったにしそうもないイザヤール様を赤くするぐらいに可愛らしく一途な愛に満ちた女主さんのお言葉♪女主さんにとって当然のことだから、照れたりせずにさらっと言える、そんな綺麗な心がまた更に女主さんを魅力的にしているんだなあ♪