セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

終焉の竜と勇者とロール姫73

2019年10月17日 23時58分32秒 | クエスト184以降
また久々更新になりますが、もうすぐ収拾付きます?のちまちま連載追加クエストもどき。前回のあらすじ、伝説の勇者の鎧があった廃墟の村で一晩過ごしたミミたちは、そこから謎の追跡者に尾行されるが、無事に城の城下町まで戻ることができた・・・

 無事に城下町まで戻ることはできたが、謎の追跡者が居て、未だに正体をつかませない手強い相手がいる以上、一刻も早く伝説の勇者の鎧を城に預ける必要があった。ひと休みする間もなく、ミミとイザヤールは城に向かった。
「いっそのこと、太陽の石や雨雲の杖、伝説の勇者の印も預けた方がいいのかな・・・」
 悩むミミに、イザヤールはいや、頭を振った。
「重要なものは一ヶ所に集めて守るのは危険だ。鎧だけ預けて、後は聖なる祠とやらにとりあえず持っていった方がいいだろう。何が起こるかはお楽しみ、というところだろうがな」
「はい。そうですね、私も、その三つの宝がいったい何を引き起こすのか、見届けたいな」
 ミミの濃い紫の瞳が、冒険を楽しむ人間に特有の輝きでいきいきとしてくる。そんな二人に、タイミングよくロール姫の声が聞こえてきた。
『城下町まで戻っていらしたのですね、よかった!・・・つい疲れからお寝坊してしまいまして、お二人を見守ることができませんでしたの、お許しくださいませ。でも、もうすぐ直接お会いできますわね。お茶の仕度をしてお待ち致しますわ』
 ロール姫の声を聞いた伝説の勇者の鎧は、弾んだ声を上げた。
『わ~い、ボク、もうすぐ絶世の美女のお姫様とご対面だねっ☆楽しみ~』
「おとなしくしててくれよ、まあもっとも、おまえの声はミミと私にしか聞こえないようだがな」イザヤールが言った。
『もちろん!ぴくりとも動かないよ!まあ鎧だから動けないけどね!』
 そんな軽口の間に、二人は城の中に入り、玉座の間に向かった。〈続く〉
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