結局翌晩ギリギリ更新かーい!もうね、いろいろ生活パターン崩れまくって申し訳ございませんですの追加クエストもどき。前回のあらすじ、元牢獄の怪しい宿屋に泊まることにしたミミとイザヤールは、ロール姫に終焉の竜との邂逅の時の話を聞いてみることに・・・。
どうやらここのモンスターたちは何か知っているようだが、話す気は無いらしい。どう聞き出そうかと二人が考えあぐねている間に、ロール姫の声が預かった宝石から響いた。
『苦労しただなんて、そんな、ひどい・・・。わたくし、怖くて食事どころじゃなかったんですのに。一食につきたった五個しか食べられなかったんですのよ』
「そうですよね、怖かったですよね」焼きたてのパン五個が多いのか少ないのかはとりあえずスルーして、ミミはロール姫に真摯に同情した。そして、尋ねた。「そういえば、ロール姫は、終焉の竜との結婚を拒んでこの洞窟に連れてこられたとおっしゃっていましたね。具体的に、どんなやりとりがあったのですか?」
『わたくしが魔城に連れていかれた際に、わたくしは恐ろしくて気絶しそうだったんですけれど、あなたの妻になる気はありませんと叫び続けたのです。そうしたら、この洞窟に閉じ込められたのですわ』
「あれ?それではどうして終焉の竜が姫を妻にしようとしているってわかったんですか?」
『それは、玉座に座っていた終焉の竜が、『さあ、姫、あなたを私の妻としてお迎えに・・・』と言いかけたからですわ。最後まで言う前にわたくしが何度も叫んで拒み続けましたけれども』
「そうですか・・・」
ミミは首を傾げた。結婚を拒んだからと言って、やはり魔城からわざわざ離して閉じ込めておく意味がわからない。しかし今はその理由を突き止める術も無いので、保留にすることにした。
『ミミ様、イザヤール様、そろそろお休みになられては如何ですか?わたくしは、せめて眠らずにお二人のご無事をお祈りしておりますわ』
「いえ、ロール姫こそ、無理をせずお休みになって・・・ロール姫?」
ミミが言い終わる前に、言ったそばからロール姫の宝石からすーすーと寝息が聞こえてきた。ロール姫の寝息らしい。
「よっぽどお疲れだったんですね」ミミは微笑んだ。
「即効性の睡眠にも程があるな」イザヤールは苦笑した。「何はともあれ、これで少しは二人きりになれるな」
安心して休める場所ではないのは残念だが、と囁いて、彼はミミをそっと引き寄せた。
その後野営と同じように交代で見張ることにして、二人は豪華なベッドで交互に休んだ。〈続く〉
どうやらここのモンスターたちは何か知っているようだが、話す気は無いらしい。どう聞き出そうかと二人が考えあぐねている間に、ロール姫の声が預かった宝石から響いた。
『苦労しただなんて、そんな、ひどい・・・。わたくし、怖くて食事どころじゃなかったんですのに。一食につきたった五個しか食べられなかったんですのよ』
「そうですよね、怖かったですよね」焼きたてのパン五個が多いのか少ないのかはとりあえずスルーして、ミミはロール姫に真摯に同情した。そして、尋ねた。「そういえば、ロール姫は、終焉の竜との結婚を拒んでこの洞窟に連れてこられたとおっしゃっていましたね。具体的に、どんなやりとりがあったのですか?」
『わたくしが魔城に連れていかれた際に、わたくしは恐ろしくて気絶しそうだったんですけれど、あなたの妻になる気はありませんと叫び続けたのです。そうしたら、この洞窟に閉じ込められたのですわ』
「あれ?それではどうして終焉の竜が姫を妻にしようとしているってわかったんですか?」
『それは、玉座に座っていた終焉の竜が、『さあ、姫、あなたを私の妻としてお迎えに・・・』と言いかけたからですわ。最後まで言う前にわたくしが何度も叫んで拒み続けましたけれども』
「そうですか・・・」
ミミは首を傾げた。結婚を拒んだからと言って、やはり魔城からわざわざ離して閉じ込めておく意味がわからない。しかし今はその理由を突き止める術も無いので、保留にすることにした。
『ミミ様、イザヤール様、そろそろお休みになられては如何ですか?わたくしは、せめて眠らずにお二人のご無事をお祈りしておりますわ』
「いえ、ロール姫こそ、無理をせずお休みになって・・・ロール姫?」
ミミが言い終わる前に、言ったそばからロール姫の宝石からすーすーと寝息が聞こえてきた。ロール姫の寝息らしい。
「よっぽどお疲れだったんですね」ミミは微笑んだ。
「即効性の睡眠にも程があるな」イザヤールは苦笑した。「何はともあれ、これで少しは二人きりになれるな」
安心して休める場所ではないのは残念だが、と囁いて、彼はミミをそっと引き寄せた。
その後野営と同じように交代で見張ることにして、二人は豪華なベッドで交互に休んだ。〈続く〉
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