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優しい雨-オンナノコノメセンデ-

現役女子高生はぁとのブログ。
女子高生ならではの目線で見た世界、
女子高生ならではの話題etc...。

ちょっと想像してみますた。

2005-09-28 16:19:41 | 小説

―M2として迎えた今日の試合。
マジック対象の中日が8回裏攻撃中に負けたとの情報が入り、いよいよその瞬間が近づく。
スタンドのファンは一心不乱に応援しつづけ、選手はというとジャイアンツの投手陣を次々に打ち下し、8-1で9回表、ジャイアンツの攻撃に入った。

この回からマウンドに上がるのは、勝利の方程式『JFK』のK、守護神久保田。
選手一同落ち着きを徐々に失い始めるも、集中して最後の守りに望む。

先頭打者を三振で仕留め、思わず軽くガッツポーズをとる久保田。
次の打者はライトフライで打ち取り、残るはアウトあと一つ。
スタンドからの「あと一人!」コールがこだまする中、キャッチャー矢野は主審にタイムを要求。マウンドに内野陣が集まり、外野陣もそれぞれ集まって何やら話し込んでいる様子。

次のバッターは、今日唯一の得点をHRで決めた4番小久保。
このままでは負けられない、そんな気迫がいつもよりも強くネクストバッターズサークルから感じ取られる。

「いいか、焦るな。リード通り投げるんや。必ず抑えさしたる」
「はい、矢野さんを信じて投げます」

最後に今岡が久保田の腰のあたりを2,3度ポンと叩き、各自のポジションに戻り試合再開。
バッターボックスには、恐らく最後の打者になるであろう小久保が足を踏み入れる。

矢野は2球続けて同じコースの直球を要求した。
見事に決まり、2球見逃しでツーナッシング。
スタンドからは涙声交じりで「あと1球!」コールが鳴り響いている。

最後の1球。
矢野はインコース高めの直球を要求。
力強く頷き、久保田は投げた。
詰まった当たりだった、完全に打ち取った―

「最後はセカンドへのライナー!試合終了!タイガース2年ぶり優勝を決めました!!!」


外野陣が走ってくる。
ベンチから全員が飛び出す。
矢野が久保田に向かっていき互いに抱き合う。
スタンドからは悲鳴に似た歓声が沸きあがる。


2年ぶりの優勝。

その後の日本シリーズでも優勝し日本一を決め、さらにはアジアシリーズでも優勝。

選手にとって、いや、ファンにとって、いやいや、タイガースを愛する人々全員が忘れられない年になった―――




シーズンオフ、とある雑誌の取材に、金本と藤本が臨んだ。

「今年は、忘れられない一年になりましたね」
「そうですね、人生の財産ですわ」
「僕も、一生忘れられない出来事になりましたね」

「ところで、散々言われていたにもかかわらず結局意外にもあまり触れられなかった最後のウイニングボールの話題、あれ実は藤本選手が取ったんですよね。」
「そうなんですよ!まさか自分の所に来るとは思ってなかったんでね、びっくりしましたよ」
「嘘つけぃ!取った直後ガッツポーズしとったやんけ!」
「わっ(汗 見てたんですか・・・」
「最後はわしやと思っとったのに・・・」
「「そっちですか!(爆笑」」

一方、リーグ制覇を決めた試合の先発ピッチャー下柳が、自らのホームページのブログでその日のことを振り返った。

「胴上げピッチャーとかなんとか言われて逃げ回りました。『球児や!久保田や!』言うてね・・・(笑」




様々なドラマがあった今シーズン、やっぱり優勝したときには思いもよらぬドラマも起こるようだ。









ちょっとばかし妄想。
最後のウイニングボールを掴むのは
・矢野さん
・シーツ
とかこの辺が予想されてますが、ちょっと外して藤本さんなんてのもいいなぁ・・・とか思ってますた(あぁぁ

なにはともあれ、そわそわが早く落ち着くことを願っています。
あと少し、あと少し・・・。