東京池袋・シアターグリーンBIG TREE THEATER、および大阪梅田・HEP HALLで、3年連続で舞台『問題のない私たち』(以下、『もんわた』)を観てきた。今年の『もんわた』、はじめて東京公演を観に行ったこともあって、ホンマにいろんなことがあった公演立ったと思う。まずはキャストさん、スタッフさんに心からお疲れさまと言いたい。
ここまで大阪公演のレポートと公演全体と通しての気になる役者さんを紹介してきたが、最後に少しだけ書かせてほしい。一昨年この『もんわた』に出会ったのは、主人公の笹岡澪(ささおかみお)役が僕が応援しているなっちゃんこと平嶋夏海さんが演じていたからだった。もちろんなっちゃんの舞台も良かったが、同時に若手キャストさんによる『もんわた』も上演された。このときに澪の後輩の山下翠(やましたみどり)役を演じた、あるキャストさんに衝撃を受けた。
もちろん彼女とは以前から知っていたし、その演技も観たことはある。しかしその日に観た彼女、まだ舞台鑑賞しだしてから間のない僕にとってはとんでもないものやった。若手ながらこんなスゴい芝居ができる娘がいたんだ、と。その衝撃は言葉にならないくらいやった。そして、彼女のことが気になり始め、彼女の舞台を観るようになった。
昨年の『もんわた』では塩崎麻莉愛(しおざきまりあ)の役をシリアスかつコミカルに演じ、彼女の可能性が広がったと感じた。その後も舞台では重要な役が与えられ、その期待に彼女は応え続けてきた。
そして今年5月、彼女は初めての主役の座を掴んだ。まさに自分の手で掴み取った勲章だろう。遺憾ながらこのときは都合で観ることができなかったが6月、彼女に初めての客演舞台が舞い込んできた。ここでも準主役級の役が与えられた。それだけ彼女が評価されている証拠だろう。このとき僕は劇場に足を運び、彼女の演技を観た。以前より演技の幅が広がっており、安心して観られるようになっていた。僕は嬉しかった。
そして今年の『もんわた』、2年連続で麻莉愛役をシリアスに、そして同時に翠の同級生役をコミカルに演じた。昨年の彼女より安定かつ演技に幅が出てきたと思う。そしてこれから更に期待できると。
来年も『もんわた』は公演されるだろう。しかしもう彼女には、あの役しか残っていないだろう。そう、主役の笹岡澪、もうこれしか残っていない。彼女と澪とはタイプが違うという方もいるかもしれない。でも違うのだったら、彼女なりの澪を作り上げたらいいのではないか。僕はそう思う。そして彼女ならそれは可能であると。そう信じている。
来年の『もんわた』、東京でも大阪でも笹岡澪として『もんわた』の舞台に帰ってきてほしい。特に彼女は来年12月に二十歳を迎える。二十歳を迎える前に、十代の集大成の舞台を『もんわた』で笹岡澪として、板の上に立ってほしい。
少女から大人の女性への転換点を迎える来年夏、彼女・中島舞香は役者として、一段と高く羽ばたく。
ここまで大阪公演のレポートと公演全体と通しての気になる役者さんを紹介してきたが、最後に少しだけ書かせてほしい。一昨年この『もんわた』に出会ったのは、主人公の笹岡澪(ささおかみお)役が僕が応援しているなっちゃんこと平嶋夏海さんが演じていたからだった。もちろんなっちゃんの舞台も良かったが、同時に若手キャストさんによる『もんわた』も上演された。このときに澪の後輩の山下翠(やましたみどり)役を演じた、あるキャストさんに衝撃を受けた。
もちろん彼女とは以前から知っていたし、その演技も観たことはある。しかしその日に観た彼女、まだ舞台鑑賞しだしてから間のない僕にとってはとんでもないものやった。若手ながらこんなスゴい芝居ができる娘がいたんだ、と。その衝撃は言葉にならないくらいやった。そして、彼女のことが気になり始め、彼女の舞台を観るようになった。
昨年の『もんわた』では塩崎麻莉愛(しおざきまりあ)の役をシリアスかつコミカルに演じ、彼女の可能性が広がったと感じた。その後も舞台では重要な役が与えられ、その期待に彼女は応え続けてきた。
そして今年5月、彼女は初めての主役の座を掴んだ。まさに自分の手で掴み取った勲章だろう。遺憾ながらこのときは都合で観ることができなかったが6月、彼女に初めての客演舞台が舞い込んできた。ここでも準主役級の役が与えられた。それだけ彼女が評価されている証拠だろう。このとき僕は劇場に足を運び、彼女の演技を観た。以前より演技の幅が広がっており、安心して観られるようになっていた。僕は嬉しかった。
そして今年の『もんわた』、2年連続で麻莉愛役をシリアスに、そして同時に翠の同級生役をコミカルに演じた。昨年の彼女より安定かつ演技に幅が出てきたと思う。そしてこれから更に期待できると。
来年も『もんわた』は公演されるだろう。しかしもう彼女には、あの役しか残っていないだろう。そう、主役の笹岡澪、もうこれしか残っていない。彼女と澪とはタイプが違うという方もいるかもしれない。でも違うのだったら、彼女なりの澪を作り上げたらいいのではないか。僕はそう思う。そして彼女ならそれは可能であると。そう信じている。
来年の『もんわた』、東京でも大阪でも笹岡澪として『もんわた』の舞台に帰ってきてほしい。特に彼女は来年12月に二十歳を迎える。二十歳を迎える前に、十代の集大成の舞台を『もんわた』で笹岡澪として、板の上に立ってほしい。
少女から大人の女性への転換点を迎える来年夏、彼女・中島舞香は役者として、一段と高く羽ばたく。