のはどうかと思いますが、少しでも環境保全の事を考えるきっかけに
なればと思い、沖縄タイムスの記事から。
・・・・・・・・・・・・・・・・以下転記
沖縄タイムス 2007年11月01日
石西礁湖 死滅深刻/サンゴ白化現象要因
【八重山】九州大学大学院理学府附属臨海実験所は三十一日
までに、石垣島と西表島の間に広がる国内最大のさんご礁
「石西礁湖」の三十三地点で、今年七月以降のサンゴの白化
現象が原因でクシハダミドリイシの約53%、ハナガサミド
リイシの約39%が死滅したことを明らかにした。他の種類
のサンゴも甚大な影響を受けており、海底の面積に占める生
きたサンゴの割合(サンゴ被度)は急激に低下したとしてい
る。同実験所の野島哲准教授は「石西礁湖のサンゴは幼生を
広範囲に供給する役割があるだけに、周辺海域の生態系にも
影響を及ぼす可能性がある」と指摘している。(福元大輔)
サンゴは、高海水温などのストレスを受けると共生している
褐虫藻が離れ、白くなる。栄養の大半を褐虫藻の光合成で補
給しているため、白化した状態が長く続けば死滅する。
野島准教授は、石西礁湖の内側二十六地点、外側七地点の計
三十三地点で、十一種類のサンゴを七日間かけて潜水調査。
そのうち同礁湖で優先種とされるクシハダミドリイシ、ハナ
ガサミドリイシの二種類の結果を発表した。
クシハダミドリイシは五百七十三群体を調べ、内側で66%、
水温が低い傾向にある外側で13%、全体で53%が死滅。
ハナガサミドリイシは五百五十三群体を調べ、内側で47%、
外側で13%、全体で39%が死滅していた。今年九月の調
査では、いずれのサンゴも約60%が白化しており、その大
半が回復せずに、死滅したとみられる。三十三地点のサンゴ
被度は平均で内側10%、外側70%程度。野島准教授によ
ると、昨年まで内側でも25%程度はあったという。
県内では、一九九八年の大規模白化の際、沖縄本島近海で九
割、石西礁湖で四割近いサンゴが死滅。その後も白化のほか、
オニヒトデ、台風、病気などでサンゴ被度は低下している。
新たなサンゴが卵を産めるようになるには五―十年が必要と
され、さんご礁の回復は困難な状況にある。
野島准教授は「九八年の白化で生き残った大きなサンゴが、
今年の白化で死滅した。幼生を供給するサンゴが死ぬと減り
続ける一方で危機的状況にある」と懸念を示した。
石西礁湖では、今年七月下旬から海水温が三〇度を超える日
が続き、サンゴの白化現象が起きていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・以上
だから沖縄がもう駄目だ、という話では全くありませんので誤解無きよう。
記事内にある「一九九八年の大規模白化」の時にも石垣に行ったのですが、
そんな中でも勉強になったのは勿論、今でも水中の景色が思い出されるほど
楽しめたし、この10年で自然の回復力も目の当たりにしてきましたし。
海を知るダイバーとして出来る事は何か?
まずは難しい事を考えなくても、行動をおこさなくても、
こういう現実がある、ということを知っていただくだけで充分です。
そしてサンゴだけでなくすべての海中生物に優しいダイバーになって
下さればこの上ない喜びです。
最新の画像もっと見る
最近の「雑記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事