NDSのポレスター1-Sレギュレータ（約400本使用）にオクトパス、そしてシングルゲージです。
見た目や数値的なことはもちろん、感覚的な呼吸感などもバッチリよくなりました。
今回のお客様は、前回のダイビング（国内）で呼吸の度に突如残圧計の針が振れるようになったという症状がありました。
フィルター部をチェックすると黒い粉のような異物が付着しており、それがフィルターなどにつまったことにより空気の流れが悪くなり、残圧の針が動くようになったものと思われます。
OH後のフィルター部
フィルターのつまりに関しては、海水腐食やアルミタンクに水が入って発生する水酸化アルミによるものは経験がありましたが、黒い粉（ススのようなもの）は初めてだったので信頼できる複数の識者に聞いた所、原因は恐らく空気充填する機械であるコンプレッサーから発生した「カーボン粒子」や「活性炭の一部」がタンク内に侵入し、それがレギュレーターに行ったと考えられるようです。
（もし他にも可能性があれば教えてください。）
もちろん通常はそのようなことはないのですが、レギュレーター内部にも侵入していたほど多量だったので、配管に長年たまっていたカーボンが剥がれ、それが粒子となりタイミング悪く一気にレギュレータ―へ来たのかもしれないとのことでした。
コンプレッサーもダイビングギアもオーバーホールが大事ですね。
旭潜研の杉浦さん（沖縄県）、ダグムスの水越さん（愛知県）、いつもありがとうございます。
このお二人はメーカー問わずすべてのことに精通しており、知識や腕、熱量はもちろんのこと、人にうまく伝える能力まで備わっているという、ダイビング業界でも数少ない真のプロフェッショナルです。
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